イベント・ポーリング表によるキャッシュ・イベントの処理
1つ以上の物理表が更新されたことをOracle BIサーバーに通知する方法として、Oracle BIサーバーのイベント・ポーリング表(イベント表)を使用できます。イベント表に追加される各行は、本番データベース内の本番表に対して発生する更新など、単一の更新イベントを表します。
Oracle BIサーバー・キャッシュ・システムは、イベント表から行を読み込み(ポーリング)、物理表の情報を行から抽出し、その物理表を参照する古いキャッシュ・エントリをパージします。
イベント表は、Oracle BIサーバーがアクセス可能なリレーショナル・データベース上に存在する物理表です。専用のデータベースにあるか、他の表も含まれるデータベースにあるかにかかわらず、固定のスキーマ(物理データベースでのイベント・ポーリング表の設定を参照)が必要です。通常は、管理ツールの物理レイヤーでのみ公開され、「物理表」ダイアログでOracle BIサーバー・イベント表として識別されます。
イベント表の使用は、古いキャッシュ・エントリを無効化する最も正確な手段の1つであり、多くの場合、最も信頼できる方法です。ただし、データベース表が更新されるたびに、イベント表を移入する必要があります。また、ポーリング間隔の間はキャッシュが必ずしも最新の状態ではないため、キャッシュ内のデータが古い可能性が常にあります。Oracle BIサーバー・イベント・ポーリング表の移入を参照してください。
イベント表を更新する一般的な方法は、データベースを移入する、抽出およびロードのスクリプトまたはプログラムに、SQLのINSERT
文を指定する方法です。INSERT
文によって、物理表が変更されるたびに1つの行がイベント表に追加されます。このプロセスが実施され、Oracle Analytics Serverリポジトリ内でイベント表が構成されると、キャッシュの無効化が自動的に行われます。イベント表を更新するスクリプトが、表に対する変更を正確に記録しているかぎり、指定されたポーリング間隔で、古いキャッシュ・エントリが自動的にパージされます。
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