ライトバック・テンプレート・ファイルの作成
ライトバック・テンプレート・ファイルは、1つ以上のライトバック・テンプレートを含むXML形式のファイルです。
ライトバック・テンプレートは、テンプレートの名前を指定するWebMessage要素、接続プール、および作成したライトバック表と列のレコードの挿入と更新に必要なSQL文で構成されます。コンテンツ・デザイナがライトバックに対して表ビューを有効にした場合、コンテンツ・デザイナは、表ビューでのレコードの挿入および更新に使用するライトバック・テンプレートの名前を指定する必要があります。
複数のライトバック・テンプレート・ファイルを作成できます。複数のライトバック・テンプレートを1つのテンプレート・ファイルに含め、それぞれのテンプレートを特定の分析で使用するフィールド用にカスタマイズできます。ただし、1つのファイルには1つのテンプレートのみを含めることをベスト・プラクティスとしてお薦めします。
コンソールで設定することもできます。コンソールでの詳細システム設定の構成の分析、ダッシュボードおよびピクセル対応レポートのオプションを参照してください。
ライトバック・テンプレートの要件
ライトバック・テンプレートでは、次の要件を満たす必要があります。
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ライトバック・テンプレートの名前は、WebMessage要素のname属性を使用して指定する必要があります。
ライトバックを正しく機能させるには、ライトバックに対して表ビューを有効にする際に、ビューでのレコードの挿入および更新に使用するライトバック・テンプレートの名前をコンテンツ・デザイナが指定する必要があります。
次の例では、SetQuotaUseIDというライトバック・テンプレートを指定しています。
<WebMessage name="SetQuotaUseID">
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セキュリティ要件を満たすために、レコードの挿入と更新を実行するSQLコマンドとともに接続プールを指定する必要があります。これらのSQLコマンドでは、ライトバック・スキーマで渡され、データベース表を変更するためのSQL文を生成する値が参照されます。値は列位置(@1や@3など)または列ID(@{c1234abc}や@{c687dfg}など)によって参照できます。列位置の開始番号は1です。列IDの使用が優先されます。各列IDはランダムに生成された英数字であり、分析エディタの「詳細設定」タブにある分析のXML定義に表示されます。
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<insert>要素と<update>要素の両方をテンプレートに含める必要があります。これらの要素内にSQLコマンドを挿入しない場合は、開始タグと終了タグの間に空白を挿入する必要があります。たとえば、次のように要素を入力する必要があります。
<insert> </insert>
次は不適切な例です
<insert></insert>
空白を省略すると、「システムがライトバック・テンプレート'my_template'を読み取ることができません。」のようなライトバック・エラー・メッセージが表示されます。
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パラメータのデータ型が整数または実数でない場合は、一重引用符で値を囲みます。データベースがコミットを自動的に実行しない場合は、insertノードとupdateノードの後にオプションのpostUpdateノードを追加してコミットを強制的に実行します。一般的なpostUpdateノードの例を次に示します。
<postUpdate>COMMIT</postUpdate>
例20-1 例: ライトバック・テンプレート・ファイル
列IDで値を参照するライトバック・テンプレート・ファイルは次のようなものです。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web/message/v1">
<WebMessageTable lang="en-us" system="WriteBack" table="Messages">
<WebMessage name="SetQuotaUseID">
<XML>
<writeBack connectionPool="Supplier">
<insert>INSERT INTO regiontypequota VALUES(@{c0},@{c1},'@{c2}','@{c3}',@{c4})</insert>
<update>UPDATE regiontypequota SET Dollars=@{c4} WHERE YR=@{c0} AND Quarter=@{c1} AND Region='@{c2}' AND ItemType='@{c3}'</update>
</writeBack>
</XML>
</WebMessage>
</WebMessageTable>
</WebMessageTables>
列位置で値を参照するライトバック・テンプレート・ファイルは次のようなものです。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web/message/v1">
<WebMessageTable lang="en-us" system="WriteBack" table="Messages">
<WebMessage name="SetQuota">
<XML>
<writeBack connectionPool="Supplier">
<insert>INSERT INTO regiontypequota VALUES(@1,@2,'@3','@4',@5)</insert>
<update>UPDATE regiontypequota SET Dollars=@5 WHERE YR=@1 AND Quarter=@2 AND Region='@3' AND ItemType='@4'</update>
</writeBack>
</XML>
</WebMessage>
</WebMessageTable>
</WebMessageTables>