ライトバックの制限
ユーザーは、Oracle BIサーバーからSQL問合せを実行できるあらゆるデータソース(ADFデータソースを除く)に対してライトバックを実行できます。ライトバックの構成時には、次の制限に留意してください。
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数値列に入力できるのは数字のみです。ドル記号($)、ポンド記号またはハッシュ記号(#)、パーセント記号(%)などのデータ書式設定文字は使用できません。
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テキスト列に入力できるのは文字列データのみです。
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ライトバックを使用してデータが変更された分析を含むダッシュボードを、ログオンしたユーザーがすでに表示している場合、ダッシュボードではデータが自動的にリフレッシュされません。更新されたデータを参照するには、ユーザーがダッシュボードを手動でリフレッシュする必要があります。
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テンプレート・メカニズムは、表のビューで単一値に対してのみ使用できます。ピボット表のビューや他のあらゆるタイプのビュー、複数値データおよび単一値データのドロップダウン列には、テンプレート・メカニズムはサポートされていません。
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ライトバック列の値はすべて編集可能です。編集可能フィールドは、プリンタ優先以外のコンテキストで表示された場合、ユーザーに「データベースへのライトバック」権限が与えられているかのように表示されます。しかし、論理列が変更可能な物理列にマップされている場合、論理列は複数のレベルの共通部分に対する値を返します。このシナリオの場合、問題が発生する可能性があります。
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作成したライトバック表から導出されたものではないフィールドも含めて、分析内のあらゆるフィールドにライトバックのフラグを設定できます。ただし、表がライトバック有効に設定されていないと、ライトバック操作を正常に実行できません。フィールドへの正しいタグ付けは、コンテンツ・デザイナが責任を持って行います。
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テンプレートではinsertとupdate以外のSQL文も使用できます。ライトバック機能はこれらの文をデータベースに渡します。しかし、insertまたはupdate以外の文の使用はサポートされていません。使用しないことをお薦めします。
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プレゼンテーション・サービスが実行するのは、データ入力の最小限の検証のみです。数値フィールドにユーザーがテキスト・データを入力した場合、プレゼンテーション・サービスはこれを検出し、無効なデータがデータベースに送られるのを防止します。しかし、他の形式の無効なデータ入力(範囲外の値、テキストと数値の混合など)は検出されません。ユーザーがライトバック・ボタンをクリックして挿入または更新を実行した場合、データが無効なときは、データベースからエラー・メッセージが出力されます。その後、ユーザーは、誤った入力を修正できます。コンテンツ・デザイナは、"数値データ・フィールドには英数字が混ざった値を入力できません"といった、ユーザーを支援するテキストをライトバック分析に含めることができます。
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テンプレート・メカニズムは、任意の新しいレコードの入力には適しません。このメカニズムをデータ入力ツールとして使用しないでください。
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ライトバック用にテーブルを作成する場合、少なくとも1つの列にライトバック機能が組み込まれず、各行に固有かつNULL以外の値が含まれるようにします。
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ライトバック分析ではドリルダウンがサポートされていません。ドリルダウンを実行すると表の構造が変わるため、ライトバック・テンプレートが機能しなくなります。
注意:
テンプレート・メカニズムでは、ユーザーの入力が取得され、データベースに直接書き込まれます。物理データベースのセキュリティについては、管理者が責任を持って対処してください。最大限のセキュリティを確保するには、ライトバック・データベース表を固有のデータベース・インスタンスに格納します。