リポジトリのダウンロード・コマンド

downloadrpdコマンドを使用して、サービス・インスタンスで使用されるリポジトリをダウンロードします。

リポジトリのダウンロード・コマンドでは、サービス・インスタンスのアーカイブ(BAR)ファイルからリポジトリを抽出します。ダウンロードしたリポジトリを操作するのは、オフライン診断やテストなどの開発目的のみで行うことをお薦めします。その他すべてのリポジトリ開発および保守の状況で、BARを使用してBARのリポジトリ・アップグレードおよびパッチ機能と利点を利用します。

ランチャ・スクリプト(Linuxの場合はdatamodel.sh、Windowsの場合はdatamodel.cmd)を介して、ユーティリティを実行します。

ドメインがデフォルトのフォルダにインストールされている場合、ランチャ・スクリプトの場所は次のようになります。

Oracle_Home/user_projects/domains/Domain_Name/bitools/bin/datamodel.shまたはWindowsの場合はdatamodel.cmd

「コマンドを使用する前の必知事項」を参照してください。

重要:

downloadrpdコマンドを実行したり、任意のコマンドを発行するには、BIサービス管理者権限が必要です。WebLogicセキュリティのAdministratorsグループのメンバーシップも必要です。

構文

downloadrpdコマンドは、次のパラメータをとります。

downloadrpd -O RPDname [-W RPDpwd] -SI service_instance -U cred_username [-P cred_password] [-S hostname] [-N port_number] [-SSL] [-H]

説明

Oは、ダウンロードするリポジトリの名前を指定します。

Wは、リポジトリのパスワードを指定します。パスワードを指定しないと、コマンドを実行するとき、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。セキュリティ上の目的のため、コマンドにパスワードを含めるのは、自動化されたスクリプティングを使用してコマンドを実行する場合のみにすることをお薦めします。

SIは、コンポーネント・インスタンスの名前を指定します。

Uは、認証に使用される有効なユーザー名を指定します。

Pは、Uに指定したユーザーの名前に対応するパスワードを指定します。パスワードを指定していないと、コマンドの実行時にパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

Sは、ホスト名を指定します。クライアント・インストールからコマンドを実行している場合のみ、このオプションを含めます。

Nは、ポート番号を指定します。クライアント・インストールからコマンドを実行している場合のみ、このオプションを含めます。

SSLは、SSLを使用して Oracle WebLogic Serverに接続してコマンドを実行することを指定します。クライアント・インストールからコマンドを実行している場合のみ、このオプションを含めます。

Hは、使用方法の情報を表示し、コマンドを終了します。-Hを使用するか、パラメータを指定しないで.shを実行すると、ヘルプ・コメントが表示されます。

コマンドを使用する前の必知事項

リポジトリのダウンロードとアップロード・コマンド、接続プールのリストと更新、ユーザーとアプリケーション・ロールの名前変更および削除、リポジトリのリストと更新コマンドについて説明します。

システム権限

サーバー・インストールまたはクライアント・インストールの場合、コマンドライン・ユーティリティを実行してコマンドを発行するBIサービス管理者権限が必要です。

コマンドのパスワード

コマンドは、ユーザーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを含むオプションを提供します。パスワードを指定しないと、コマンドを実行するとき、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

セキュリティ上の目的のため、自動化されたスクリプティングを使用してコマンドを実行する場合のみコマンドにパスワードを含めることをお薦めします。

SSLのトラスト・ストア・キー・ファイル

WebLogic Serverは、WebLogic Serverクライアントとサーバー、Javaクライアント、Webブラウザ、および他のサーバーの間で転送されるデータを暗号化するためにSecure Sockets Layer (SSL)をサポートしています。SSLを使用する際、サーバーが自己署名証明書を使用している場合にWebLogic Serverの信頼できるキー・ファイルを使用する必要があります。ドメインの作成時にサーバーのアイデンティティ証明書が生成されるため、これはドメインが最初に作成される場合に該当します。

WebLogic Serverのデフォルトの自己署名アイデンティティ証明書を認められた署名機関が署名した証明書に置き換える場合、標準のJavaの信頼できる証明書リストが検証し、追加の設定は必要ありません。

WebLogic Serverの信頼できるキー・ファイルの場所は次のとおりです。

ORACLE_HOME/wlserver/server/lib/DemoTrust.jks

DemoTrust.jksファイルのデフォルトのパスワードは、次のとおりです。

DemoTrustKeyStorePassPhrase

信頼できるキー・ファイルおよびパスワードの場所は、システム・プロパティjavax.net.ssl.trustStoreおよびjavax.net.ssl.trustStorePasswordに渡されます。次に例を示します。

java \
-Djavax.net.ssl.trustStore=$ORACLE_HOME/wlserver/server/lib/DemoTrust.jks \
-Djavax.net.ssl.trustStorePassword=DemoTrustKeyStorePassPhrase \
-jar bi-commandline-tools.jar <args…>

インストール時に、data-model-cmd.shおよびdata-model-cmd.cmdスクリプトは、信頼できるキー・ファイルの場所とともに配信されます。サーバー・インストールの場合、信頼できるキー・ファイルの場所を更新する必要はありません。

クライアント・インストールの場合、信頼できるキー・ファイルを正しい場所に配置する必要があります。WebLogic Serverから適切な場所にファイルをコピーして貼り付けることをお薦めします。

SSLのホスト名、ポート番号および使用

サーバー・インストールの場合、コマンドライン・ユーティリティは、デフォルトでホスト名、ポート番号およびSSLを使用できるかどうかを示すエンドポイント・マネージャに問い合せます。ユーザーはこれらのオプションをコマンドに含める必要はありません。

クライアント・インストールの場合、S (ホスト名)、N (ポート番号)およびSSL (SSLを使用してWebLogic Serverに接続してコマンドを実行)の各オプションをコマンドに含める必要があります。