MUDでのソース・コントロール管理の使用
マルチユーザー開発環境でソース・コントロール管理を使用できます。
たとえば、マルチユーザー開発の対象となっている既存のリポジトリがあり、ソース・コントロール管理を使用する場合は、次の副項で説明するステップに従います。
MUDマスター・リポジトリとMUDログ・ファイルのソース・コントロール下への配置
この手順を使用して、MUDマスター・リポジトリとMUDログ・ファイルをソース・コントロール下に置きます。
mhlconverter
コマンドライン・ユーティリティを実行して、MUDログ・ファイル(*.mhl)をXMLファイルに変換します。
ファイル・システムでマスターMUD Oracle BIリポジトリ・ファイルを一連のMDS XMLファイルに変換する方法は、既存のリポジトリ・ファイルのMDS XML形式での保存を参照してください。
MUDマスターおよびMUDログ・ファイルの新しいバージョンのソース・コントロールへのチェックイン
マスターMUDリポジトリの最初のバージョンを作成してチェックインした後、MUDマスター・リポジトリの更新バージョンを継続的にチェックインする必要があります。
この項では、この作業を実行するための2つの方法について説明します。
手動による更新済のMUDマスター・リポジトリとログ・ファイルのチェックイン
マルチユーザー開発プロセスの一環として発生したマスターOracle BIリポジトリおよびログ・ファイルへの変更を手動でチェックインするには、次のステップを実行します。
大規模なリポジトリがある場合は、スクリプトを使用した更新済のMUDマスター・リポジトリとログ・ファイルのチェックインで説明されている自動化されたチェックイン方法の使用を検討してください。SCM構成ファイルの作成を参照してください。
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管理ツールでマスターOracle BIリポジトリ・ファイルの最新のコピーを開きます。
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適切なSCM構成ファイルを作成または選択します。
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「ファイル」を選択し、「ソース・コントロール」を選択し、「ソース・コントロールへのリンク」を選択します。マスターMUDリポジトリのMDS XMLバージョンを含むディレクトリを選択します。
大規模なリポジトリの場合、ソース・コントロールへのリンクの使用はお薦めしません。タイムアウトが発生する可能性があります。
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「保存」をクリックして、マスターMUDリポジトリからの変更を、ソース・コントロールの下のMDS XMLファイルに保存します。管理ツールは、追加、チェックアウト、変更および削除するファイルを決定し、SCMシステムにコマンドを発行します。
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管理ツールを閉じます。
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次のステップに従って、MUDログ・ファイルを更新します。
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SCMシステムで、XML形式のMUDログ・ファイルをチェックアウトします。
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mhlconverter
ユーティリティを使用して、XML形式のMUDログ・ファイルを、.mhl
バージョンからの最新の変更で上書きします。 -
最新のXML形式のMUDログ・ファイルをSCMシステムにチェックインします。
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すべての変更をSCMシステムにチェックインします。
単一のトランザクションに多数の変更が存在するようになることを避けるため、定期的にこの項のステップを実行することをお薦めします。
スクリプトを使用した更新済のMUDマスター・リポジトリとログ・ファイルのチェックイン
手動での変更のチェックインに代わる方法として、チェックイン・タスクを実行するスクリプトを作成し、それを一定の間隔で実行するようにスケジュールすることができます。
comparerpdを使用したリポジトリの比較を参照してください。
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SCMシステムにチェックインするマスターOracle BIリポジトリ・ファイルの最新のコピーを特定します。
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SCMシステムにチェックイン済のマスターOracle BIリポジトリ・ファイルの最新のバージョンを特定します。ソース・コントロール下の最新のXML形式のMUDログ・ファイルを確認することで、このバージョンを特定できます。
Oracle BIリポジトリ・ファイル形式のマスター・リポジトリの最新のチェックイン済バージョンがない場合は、-Dオプションを指定して
biserverxmlexec
ユーティリティを使用し、ソース・コントロールにチェックインされている最新のMDS XMLファイルを読み取り、Oracle BIリポジトリ・ファイル・バージョンを再作成できます。 -
マスターOracle BIリポジトリ・ファイルの最新のコピー(変更済のバージョン)を、最後にチェックインされたバージョン(元のバージョン)と比較するには、
-M
オプションを指定してcomparerpd
ユーティリティを使用します。MDS XML形式のdiffが生成されます。 -
次のことを実行するスクリプトを作成します。
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MDS XML diffディレクトリを読み取って、存在するファイルを特定します。
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ソース・コントロールでコマンドを発行して、特定されたファイルをチェックアウトするか、新しいファイルを追加します。
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MDS XML diffディレクトリからソース・コントロール・ディレクトリに、最新バージョンのファイルをコピーします。
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MDS XML diffディレクトリ内の
oracle\bi\server\base\DeletedFiles.txt
ファイルを読み取って、削除するファイルを特定します。 -
ソース・コントロールでコマンドを発行して、該当するファイルを削除します。
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MDS XML形式のMUDログ・ファイルをチェックアウトし、
mhlconverter
ユーティリティを実行して最新のMHL形式のログ・ファイルをXML形式に変換し、既存のMDS XML形式のMUDログ・ファイルを新しいファイルで上書きして、それをチェックインします。 -
SCMシステムで、必要なすべてのチェックイン・ステップを実行します。
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