アップグレード・プロセスについて

次の表に、Oracle Analytics Serverにアップグレードするために実行する必要があるステップの概要を示します。

表2-1 Oracle Business Intelligence 12.2.1.4.0をOracle Analytics Serverにアップグレードするためのタスク

タスク 説明

オプションです

Oracle Analyticsサーバーへのアップグレード方法に影響する可能性のある、相互運用性および互換性の要因について学びます。

サポートされるOracle Fusion Middleware構成で、同一バージョンまたは異なるバージョンの2つ以上のOracle Fusion Middleware製品の連携(相互運用)方法を理解することが重要です。

相互運用性と互換性の詳細は、『Oracle® Fusion Middleware相互運用性および互換性の理解』を参照してください。

必須

このガイドの概要に関するトピックを再確認して、アップグレード前のタスクを完了します(まだ実行していない場合)。

アップグレード前タスクには、ご使用の本番環境のクローニング、システム要件および資格証明の確認、未使用データのパージおよび非SYSDBAユーザーの作成が含まれます。

アップグレード前のタスクの完全なリストは、「アップグレード前の要件」を参照してください

必須

12.2.1.4.0 Fusion MiddlewareインフラストラクチャとOracle Analyticsサーバーのディストリビューションをダウンロードしてインストールします。

Infrastructureのディストリビューションには、その他のFusion Middleware製品をインストールするための基盤の設定に必要な、WebLogic ServerおよびJava Required Files (JRF)が同梱されています。

Infrastructureは、新しいOracleホームにインストールする必要があります。Oracle Analytics Serverの標準トポロジについてを参照してください。

Oracle Analyticsサーバーは、Oracle Analyticsサーバー・インフラストラクチャのインストール時に作成したOracleホームにインストールする必要があります。製品ディストリビューションをインストールするには、「製品ディストリビューションのインストール」の手順に従います。

オプションです

準備状況チェックを実行します。

「アップグレード前の準備状況チェックの実行」を参照してください。

必須

サーバーおよびOracle BIインスタンスを停止します。

アップグレード・プロセスの開始前に、管理サーバー、管理対象サーバーおよび既存のOracle BIインスタンスを停止します。

ただし、データベース(RDBMS)は実行したままにします。

「サーバーとプロセスの停止」を参照

必須

Upgrade Assistantを使用して既存のスキーマをアップグレードします。

Oracle BI 12.2.1.4.0で作成したスキーマは、Oracle Analytics Serverでサポートされます。そのため、スキーマを再度作成する必要はありません。

Upgrade Assistantを使用して、使用するドメイン内にあるすべてのスキーマをアップグレードする必要があります。手順の詳細は、「アップグレード・アシスタントを使用した製品スキーマのアップグレード」を参照してください。

必須

mapViewerConfig.xmlファイルをバックアップします。

mapViewerConfig.xmlファイルは、再構成ウィザードを実行すると再構成テンプレートによって上書きされます。そのため、既存のドメインを再構成する前にmapViewerConfig.xmlファイルをバックアップする必要があります。「mapViewerConfig.xmlファイルのバックアップ」を参照してください。

必須

再構成ウィザードを使用して既存のドメインを再構成します。

既存のドメインで再構成ウィザードを実行した場合、再構成テンプレートを選択および適用することで、ドメインのアップグレード準備が行われます。これにより、ドメイン内に存在するJDBCデータ・ソースとコンポーネント・スキーマのテストも実行します。

ドメインを再構成するには、「再構成ウィザードを使用したOracle BIドメインの再構成」で説明されている手順に従います。

必須

mapViewerConfig.xmlファイルをリストアします。

Upgrade Assistantを使用してドメインをアップグレードする前にバックアップした、元のファイルをリストアする必要があります。

「mapViewerConfig.xmlファイルのリストア」を参照してください。

必須

Upgrade Assistantを使用して既存のドメイン構成をアップグレードします。

既存のドメインの再構成後には、Upgrade Assistantを実行して、既存のドメインで使用される構成をすべてアップグレードする必要があります。

ドメイン内でアップグレードの対象になるすべてのコンポーネントは、Upgrade Assistantの実行時に、「コンポーネント・リスト」画面で確認できます。手順の詳細は、「Upgrade Assistantを使用したドメイン・コンポーネントのアップグレード」を参照してください。

必須

サーバーおよびOracle Analyticsサーバー・インスタンスを再起動します。

アップグレード・プロセスは完了です。これで、管理サーバー、管理対象サーバーおよびOracle Analyticsサーバーインスタンスを再起動できます。

「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。

必須

アップグレードを確認します。

既存の環境を比較し、新しくアップグレードした環境においてデータと構成の設定が整合していることを確認することが重要です。

必須

アップグレード後のタスクを実行します。

アップグレード後のタスクのリストについては、「アップグレード後のタスク」を参照してください。