3.5 Kubernetesクラスタのアップグレード

クラスタをKubernetesリリース1.17にアップグレードします。

オペレータ・ノードで、olcnectl module updateコマンドを使用して最新のKubernetesリリースにアップグレードします。この例では、myenvironment環境のmyclusterというKubernetesモジュールをKubernetesリリース1.17にアップグレードします。

$ olcnectl --api-server 127.0.0.1:8091 module update \
  --environment-name myenvironment \
  --name mycluster \
  --kube-version 1.17.9 

--kube-versionオプションでは、アップグレード先のリリースを指定します。この例では、リリース番号1.17.9を使用します。

重要

必ず最新のKubernetesリリースにアップグレードしてください。最新のKubernetesリリースのバージョン番号を取得するには、リリース・ノートを参照してください。

プラットフォームCLIによってデプロイされたNGINXロード・バランサを使用している場合は、マスター・ノードのNGINXもアップグレードする必要があります。NGINXのアップグレードに使用するNGINXコンテナ・イメージをプルする場所は、--nginx-imageオプションを使用して指定します。

たとえば、Oracleコンテナ・レジストリからNGINXをアップグレードするには、olcnectl module updateコマンドに次の追加行を含めます。

  --nginx-image container-registry.oracle.com/olcne/nginx:1.17.7 
重要

必ず最新のNGINXリリースにアップグレードしてください。最新のNGINXコンテナ・イメージのバージョン番号を取得するには、リリース・ノートを参照してください。

Kubernetesリリース1.14から1.17にアップグレードする場合、リリース1.17までの各Kubernetesリリースへの更新が繰り返されます。つまり、ノードはKubernetesリリース1.15に、次に1.16に、最後に1.17にアップグレードされます。

重要

リリース1.17へのアップグレードを実行する場合以外に、Kubernetesリリース1.15および1.16を使用しないでください。

クラスタ内の各ノードが次のKubernetesリリースにアップグレードされるとき、クラスタの状態が検証されます。クラスタが正常である場合は、すべてのノードを最新のリリースにアップグレードするまで、バックアップのサイクル、次のリリースへのアップグレード、クラスタの検証が再度開始されます。