監視情報
監視情報メトリックは、一般的な監視情報、エージェントの監視された値およびデータベースの監視された値などのデータベースの監視情報を取得します。監視情報メトリックは、次のカテゴリから構成されます。
エージェントの監視
このカテゴリのメトリックは、アプリケーション・スナップショットからエージェントに関する情報を返します。
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表2-17 エージェントの監視メトリック
| メトリック | 説明およびユーザー・アクション | 
|---|---|
| エージェントCPU使用率(%) | CPU使用率の合計。次の式で計算されます。 Agent_total_cpu_time-_Agent_total_cpu_time )/1000)/__interval)*100 | 
| エージェント識別子 | 各エージェントに一意のID。 | 
| アプリケーションの平均ロック待機時間(ミリ秒) | ロックの平均待機時間。次の式で計算されます。 lock_wait_time / lock_wait 平均ロック待機時間が長い場合、多数のロックを保持するアプリケーション、またはロックのエスカレーションが発生しているアプリケーションを探し、適宜アプリケーションのチューニングに焦点を絞って並行性を改善します。エスカレーションが原因で平均ロック待機時間が長くなっている場合は、locklistおよびmaxlocks構成パラメータのいずれかの値、または両方の値が低すぎる可能性があります。 | 
| アプリケーションのコミットSQL文の割合 | コミットSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 commit_sql_stmts - _commit_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| アプリケーションの動的SQL文の割合 | 動的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 dynamic_sql_stmts - _dynamic_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| アプリケーションの失敗したSQL文の割合 | 失敗したSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 failed_sql_stmts - _failed_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| アプリケーション識別子 | 各アプリケーションに一意のID。 | 
| アプリケーション名 | アプリケーションの名前。 | 
| アプリケーションの優先度 | このアプリケーションに対して機能するエージェントの優先度。 | 
| アプリケーションのロールバックSQL文の割合 | ロールバックSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 rollback_sql_stmts - _rollback_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| アプリケーションの行の読取りの割合 | 最後の間隔における行の読取りの割合。次の式で計算されます。 rows_read - rows_read)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| アプリケーションの行の書込みの割合 | 最後の間隔における行の書込みの割合。次の式で計算されます。 rows_written - rows_written)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| アプリケーションの静的SQL文の割合 | 静的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 static_sql_stmts - _static_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| アプリケーション・ステータス | application_status_rawの値に対応するアプリケーションのステータス。 | 
| 認可ID | 監視中のアプリケーションを呼び出したユーザーの認可ID。DDCSゲートウェイ・ノードでは、これがホストでのユーザーの認可IDになります。 | 
| クライアント・データベースの別名 | データベースに接続するアプリケーションから提供されるデータベースの別名。 | 
| クライアント名 | データベースのクライアントの名前。 | 
| クライアント・ノード番号 | クライアント・ノードのデータベース・マネージャ構成ファイルのclient_nname。 | 
| コミットSQL文 | コミットSQL文の数。 | 
| コーディネータ・エージェント・プロセス識別子 | アプリケーションに対するコーディネータ・エージェントのプロセスID(UNIXシステム)またはスレッドID(Windowsシステム)。 | 
| 動的SQL文 | 動的SQL文の数。 | 
| 実行識別子 | オペレーティング・システムへのログイン時にユーザーが指定したID。このIDは、データベースへの接続時にユーザーが指定する認可IDとは異なります。 | 
| 失敗したSQL文 | 失敗したSQL文の数。 | 
| 1秒当たりのホストCPU使用率(%) | 最後の間隔におけるCPU使用時間の比率。次の式で計算されます。 elapsed_exec_time_ms - elapsed_exec_time_ms / __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| I/Oの待機 | IOの待機時間。 | 
| ロックで待機中のアプリケーションの数 | 現在ロックで待機しているアプリケーションの合計数。 | 
| デッドロック数 | 発生したデッドロックの合計数。 | 
| 排他ロックのエスカレーションの数 | 排他ロックのエスカレーションの数。 | 
| ロックのエスカレーションの数 | ロックのエスカレーションの数。 | 
| 保持されているロックの数 | アプリケーションで現在保持されているロックの数。 | 
| ロック・タイムアウトの数 | アプリケーションのロック・タイムアウトの数。 | 
| ロック待機数 | アプリケーションがロックを待機した回数。 | 
| 読み取られた行の数 | 読み取られた行の合計数。 | 
| 書き込まれた行の数 | 書き込まれた行の合計数。 | 
| ソートの数 | 文で実行されたソートの数。 | 
| ロールバックSQL文 | ロールバックSQL文の数。 | 
| 文の平均ソート時間(ミリ秒) | 文のソート1回当たりの平均ソート時間。次の式で計算されます。 stmt_sorts/total_sort_time | 
| 読み取られた文の行 | 読み取られた文の行の合計数 | 
| 書き込まれた文の行 | 書き込まれた文の行の合計数。 | 
| 文の操作 | 文の操作の値。 | 
| 文の開始時間 | 文の開始時間。 | 
| 文テキスト | 実行された全クエリーまたは文。 | 
| 文の合計ソート時間(ミリ秒) | 文のソートに使用される時間の合計。 | 
| 文のソートの合計 | ソートの合計回数。 | 
| 文の種類 | 1つ以上のデータ・セクターのダイレクト書込みを実行するリクエストの数。 | 
| 静的SQL文 | 静的SQL文の数。 | 
| エージェントによるシステムCPU使用時間(ミリ秒) | 管理エージェントによる処理にDBMが使用した合計システム時間。 | 
| 文によるシステムCPU使用時間(ミリ秒) | 文による処理にDBMが使用した合計システム時間。 | 
| 文による合計CPU使用時間(ミリ秒) | 合計CPU時間。次の式で計算されます。 stmt_usr_cpu_time + stmt_sys_cpu_time | 
| エージェントによる合計CPU使用時間(ミリ秒) | 合計CPU時間。次の式で計算されます。 agent_usr_cpu_time + agent_sys_cpu_time | 
| 合計経過実行時間(ミリ秒) | 特定のアプリケーションに対して実行されたすべての文の、ホストにおける合計実行時間(ミリ秒)。 | 
| 合計アイドル時間(ミリ秒) | アプリケーションがアイドル状態だった時間。 | 
| ロックの合計待機時間(ミリ秒) | アプリケーションがロックを待機した合計時間。 | 
| 合計ソート時間 | ソートに使用する合計時間。 | 
| エージェントによるユーザーCPU使用時間(ミリ秒) | エージェントによる処理にDBMが使用した合計ユーザー時間。 | 
| 文によるユーザーCPU使用時間(ミリ秒) | 文による処理にDBMが使用した合計ユーザー時間。 | 
| 文のハッシュ | SQL文テキストのハッシュ。 | 
データベースの監視
このカテゴリのメトリックは、データベースおよびdetail_log論理データ・グループからスナップショット情報を返します。
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表2-18 データベースの監視メトリック
| メトリック | 説明 | 
|---|---|
| データベース名(キー列) | 情報が収集されるデータベース、またはアプリケーションが接続するデータベースの実際の名前。これは、データベースの作成時に指定された名前になります。 | 
| 割当て済データベース・サイズ(バイト) | データベースの容量。(パーティション化されたデータベースでは使用できません。) | 
| コミットSQL文 | データベース内のオブジェクトでロックを待機中のアプリケーションの数。コミットSQL文の数。 | 
| データベースの平均ロック待機時間(ミリ秒) | ロックの平均待機時間。次の式で計算されます。 lock_wait_time / lock_wait アプリケーションの待機時間が長い場合、アプリケーションのパフォーマンスが低下している可能性があります。 | 
| ロックで待機中のアプリケーションの数 | データベース内のオブジェクトでロックを待機中のアプリケーションの数。 | 
| データベースのコミットSQL文の割合 | コミットSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 commit_sql_stmts - _commit_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| データベース接続時間 | データベースに最後に接続した時間。 | 
| データベースの動的SQL文の割合 | 動的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 dynamic_sql_stmts - _dynamic_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| データベースの失敗したSQL文の割合 | 失敗したSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 failed_sql_stmts - _failed_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| データベースの論理的な場所 | データベースの場所。 
 | 
| データベースの物理的なディスクの場所 | データベースの物理的なディスクの場所。 | 
| データベースのロールバックSQL文の割合 | ロールバックSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 rollback_sql_stmts - _rollback_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| 現行のデータベース・サイズ(バイト) | データベースのサイズ(バイト)。 | 
| データベース領域使用率(%) | データベース内の領域使用率の合計。次の式で計算されます。 (db_size/db_capacity) *100 | 
| データベースの静的SQL文の割合 | 静的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 static_sql_stmts - _static_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| データベース・ステータス | データベースのステータス。 | 
| データベースのデッドロック率(1秒当たり) | デッドロックの割合。次の式で計算されます。 (deadlocks-_deadlocks)/_interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| 動的SQL文 | 動的SQL文の数。 | 
| データベース排他ロックのエスカレーション率(1秒当たり) | 排他ロックのエスカレーションの割合。次の式で計算されます。 (x_lock_escals-_x_lock_escals)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| 排他ロックのエスカレーションの数 | 排他ロックのエスカレーションの数。 | 
| 失敗したSQL文 | 失敗したSQL文の数。 | 
| サーバー・インスタンス名 | スナップショットが取得されたデータベース・マネージャ・インスタンスの名前。 | 
| データベース内部デッドロックのロールバック率(1秒当たり) | デッドロックによる内部ロールバックの割合。次の式で計算されます。 (int_deadlock_rollbacks-_int_deadlock_rollbacks) /__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| ロックのエスカレーションの数 | ロックのエスカレーションの数。 | 
| データベース・ロックのエスカレーション率(1秒当たり) | ロックのエスカレーションの割合。次の式で計算されます。 (lock_escals-_lock_escals)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| ロック・タイムアウトの数 | アプリケーションのロック・タイムアウトの数。 | 
| データベース・ロックのタイムアウト率(1秒当たり) | ロック・タイムアウトの割合。警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 | 
| 保持されているロックの数 | アプリケーションで現在保持されているロックの数。 | 
| アクティブな現在の接続の数 | データベースでアクティブな接続の合計数。 | 
| 現在の接続数 | 現在接続しているアプリケーションの合計数。 | 
| デッドロック数 | 発生したデッドロックの合計数。 | 
| 内部ロールバックの数 | デッドロックによる内部ロールバックの合計数。 | 
| ロック待機数 | アプリケーションがロックを待機した回数。 | 
| データベースのロックで待機中のアプリケーションの率(%) | ロックで待機中のアプリケーションの比率。次の式で計算されます。 (locks_waiting /appls_cur_cons)*100 ロックで待機しているアプリケーションの数が多い場合、パフォーマンスが低下している可能性があります。 | 
| ロールバックSQL文 | ロールバックSQL文の数。 | 
| 静的SQL文 | 静的SQL文の数。 | 
| ロックの合計待機時間(ミリ秒) | アプリケーションがロックを待機した合計時間。 | 
| 使用中のロック・リスト | 使用中のロックリスト・メモリーの合計。 | 
| 最後のリセット | DB2を最後にリセットした時間。 | 
データベース・バックアップの監視
このカテゴリのメトリックは、データベースの最後のバックアップに関する情報を提供します。
デフォルトの収集間隔 - 2時間ごと
表2-19 データベース・バックアップの監視メトリック
| メトリック | 説明 | 
|---|---|
| データベース名(キー列) | 情報が収集されるデータベース、またはアプリケーションが接続するデータベースの実際の名前。これは、データベースの作成時に指定された名前になります。 | 
| サーバー・インスタンス名 | スナップショットが取得されたデータベース・マネージャ・インスタンスの名前。 | 
| 最後のバックアップのタイムスタンプ | データベースの最終バックアップ。 | 
| 最終バックアップ以降の日数 | データベースの最後のバックアップ以降の日数。 | 
一般的な監視
このカテゴリのメトリックは、データベースのステータス、および一部の重要な構成値に関する基本情報を提供します。
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表2-20 一般的な監視メトリック
| メトリック | 説明およびユーザー・アクション | 
|---|---|
| DB2開始時間 | データベース・マネージャがdb2startコマンドを使用して開始した日時。 | 
| 登録済のエージェント | 監視中のDBMインスタンスに登録済のエージェントの数。 | 
| 通信プライベート・メモリー | 通信プライベート・メモリーの量。 | 
| 割当て済ソート・ヒープ・メモリー | ソート・ヒープに割り当てられたメモリーの量。 | 
| ソート・ヒープのしきい値(4KBページ単位) | プライベート・ソートに使用されるプライベート・メモリー・ページの最大数、または共有ソートに使用される共有メモリー・ページの最大数。ソートがプライベート・ソートの場合、このパラメータはエージェントのプライベート・メモリーに影響します。ソートが共有ソートの場合、このパラメータはデータベース共有メモリーに影響します。 各ソートには、必要に応じてデータベース・マネージャによって割り当てられる個別のソート・ヒープがあります。このソート・ヒープは、データがソートされる領域です。オプティマイザによる指示があった場合は、オプティマイザが提供する情報を使用して、このメトリックによって指定されたソート・ヒープよりも小さいソート・ヒープが割り当てられます。 | 
| DB2ステータス | DB2インスタンスのステータス。DB2ステータスの値は次のとおりです。 
 | 
| ソート・ヒープ使用率(%) | ソート・ヒープ使用率。次の式で計算されます。 sort_heap_allocated / sortheap_threshold *100 ソート・ヒープしきい値構成パラメータsheapthresの値を増やします。 |