Oracle Private Cloud Appliance X3-2の検出

Oracle Private Cloud Appliance X3-2を検出する場合は、下記のステップに従います:

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」を選択し、次に「ターゲットの手動追加」を選択します。

    図4-14 「ターゲットの手動追加」メニュー


    イメージ: 「ターゲットの手動追加」メニュー

  2. ターゲットの手動追加ページで、「ガイド付きプロセスを使用したターゲットの追加」をクリックします。

    図4-15 ターゲットの手動追加


    「ターゲットの手動追加」のイメージ

  3. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」ウィンドウで、「プライベート・クラウド・アプライアンス」を選択します。「追加」をクリックして、検出ウィザードを開始します。

    図4-16 「プライベート・クラウド・アプライアンス」を選択


    「プライベート・クラウド・アプライアンス」を選択のイメージ

  4. 「検出入力」ページで、「モニタリング・エージェント」にホストの場所を入力する必要があります。

    図4-17 プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: 検出入力


    「プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: 検出入力」のイメージ

    「検索」アイコンをクリックすると、「検出エージェントの選択」ウィンドウがポップアップ表示されます。

    図4-18 検出エージェントの選択


    「検出エージェントの選択」のイメージ

    使用可能リストからURLを選択します。URLを選択すると、「検出入力」ページの「管理エージェント」に必要な情報が自動的に入力されます。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「検出の前提条件」ページで、一連のチェックが自動的に実行されます。エラーが返される場合は、解決してから続行してください。

    図4-19 プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: 検出の前提条件


    「プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: 検出の前提条件」のイメージ

    ノート:

    エラー重大度のメッセージが表示される場合は、エラーを解決してから「再ロード」をクリックし、前提条件チェックを再実行する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

    確認のポップアップ・ウィンドウが表示され、検出されるターゲットの数が示されます。

    図4-20 確認ウィンドウ


    「確認ウィンドウ」のイメージ

    「閉じる」をクリックして続行します。

  6. 「検出されたターゲット」ページで、検出されたPCAラックに含めるターゲットを選択します。デフォルトでは、使用可能なターゲットがすべて選択されています。

    図4-21 プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: 検出されたターゲット


    「プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: 検出されたターゲット」のイメージ

    「次へ」をクリックします。

  7. 「モニタリング資格証明」ページで、Oracle PCAラックのコンポーネントごとに資格証明を設定する必要があります。資格証明が設定されていないコンポーネントは、ステータス・フラグが赤くなっています。

    コンポーネント・タイプごとに、「編集」アイコンをクリックします。「モニタリング資格証明」ポップアップで、Oracle PCAラックの各コンポーネントのユーザー名とパスワードを入力します。

    図4-22 コンポーネントの「モニタリング資格証明」


    コンポーネントの「モニタリング資格証明」のイメージ

    ノート:

    デフォルトの場合、インフィニバンド・スイッチについては、「コミュニティ文字列」必須フィールド入力に「public」と入力します。

    資格証明の編集ダイアログですべてに同じ資格証明を使用を選択すると、同じタイプのすべてのターゲットに同じ資格証明を使用できます。以下のイメージは、「モニタリング資格証明」ページですべての資格証明が設定されている例です。

    図4-23 プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: モニタリング資格証明


    「プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: モニタリング資格証明」のイメージ

    「次へ」をクリックします。

  8. 「システム・レビュー」ページで「ターゲットの昇格」をクリックし、Oracle PCAラックのすべてのコンポーネントを昇格させます。いずれかのコンポーネントで昇格プロセスが失敗した場合は、「戻る」をクリックしてそのコンポーネントの入力を更新します。ポップアップ・ウィンドウが開き、進行状況が示されます。完了したら、「閉じる」をクリックします。

    図4-24 ターゲット昇格の確認


    「ターゲット昇格の確認」のイメージ

    以下のイメージは、すべてのコンポーネントで昇格が完了したところの例です。

    図4-25 プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: システム・レビュー


    「プライベート・クラウド・アプライアンスの検出ウィザード: システム・レビュー」のイメージ

    「閉じる」をクリックします。

Oracle Fabric Interconnectターゲットの新機能

この項では、Oracle Fabric Interconnectターゲットの新機能に関する情報を提供します。

Enterprise Manager 13.3では、Oracle Fabric Interconnectターゲットへの新しい機能が導入されています。次の情報を監視できるようになりました。

  • 累積パフォーマンス

  • 管理対象デバイスとそのシリアル番号

  • 検出されたサーバー

  • 構成されたI/Oテンプレート

  • ネットワークおよびストレージ・クラウド

  • Oracle Fabric Managerによって追跡されるアラーム

この情報を表示するには、「すべてのターゲット」メニューからFabric Interconnectターゲットを選択するか、Private Cloud Applianceのターゲット・ナビゲーション・ツリーで「Fabric Interconnect」をクリックします。

図4-26 Oracle Fabric Interconnectターゲット・ホームページ


Oracle Fabric Interconnectターゲット・ホームページ

サマリー

Oracle Fabric Managerは高可用性モードをサポートします。このモードでは、複数のFabric Managerサーバーが相互に関連付けられ、アクティブまたはパッシブのロールで動作するFabric Managerサーバーのシステムが提供されます。Fabric Interconnectホームページの「サマリー」セクションには、Oracle Fabric Managerの現在の状態とバージョンに加えて、高可用性モードが表示されます。

累積パフォーマンス

vNICおよびvHBAがホスト・サーバーに構成されデプロイされている場合、ネットワークとストレージの合計スループットのグラフに表示されます。

デバイス

Oracle Fabric Managerを通して管理されるOracle Fabric InterconnectシャーシおよびOracle SDNについての情報が、Fabric Interconnectホームページに表示されます。デバイス表には、各管理対象デバイスのホスト名、デバイスのIPアドレス、各管理対象デバイスに現在インストールされているソフトウェア・バージョン、管理対象デバイスの現在の状態およびデバイスのモデルが表示されます。

サーバー

Oracle Fabric Managerは、デバイスを通して接続され、Oracle Virtual Networkingのドライバがインストールされているサーバーを検出します。この表には、Oracle Fabric Managerにより検出された各サーバーのホスト名、ホスト・サーバーで現在使用されているオペレーティング・システム、各サーバーにバインドされているI/Oプロファイルの名前およびサーバーに構成されているvNICとvHBAの総数が表示されます。

I/Oテンプレート

構成されているI/Oテンプレートは、ホスト・サーバーにデプロイされているかどうかに関係なく、Fabric Interconnectホームページにリストされます。この表には、構成されている各I/Oテンプレートの名前、各I/Oテンプレートに構成されているvNICとvHBAの総数およびI/Oテンプレートに適用されている説明が表示されます。

ネットワーク・クラウド

Private Virtual Interconnect (PVI)クラウドについての情報が表示されます。Oracle Fabric Interconnectが接続されている場合、この表には構成されている各クラウドの名前、イーサネット・ポートの数およびクラウド内のリンク・アグリゲーション・グループ(LAG)が表示されます。

ストレージ・クラウド(Oracle Fabric Interconnect専用)

構成されているストレージ・クラウドについての情報が表示されます。この表には、構成されている各クラウドの名前、ストレージ・クラウド内のファイバ・チャネル・ポートの数が表示されます。

アラーム

Oracle Fabric Interconnectターゲットは、Oracle Fabric Managerにより追跡されるシステム・イベントとネットワーク管理アラームを監視します。

Fabric Interconnectホームページに表示されるアラームは、次の重大度のいずれかです。

  • クリティカル

  • 重度

  • 軽度

  • 警告

クリティカル、重度、軽度および警告の各アラームを表示するには、ターゲットの「すべてのメトリック」ページに移動して、「アラーム」メトリックを選択します。クリティカル・アラームは、Fabric Interconnectホームページの「インシデントと問題」セクションに表示されます。重度、軽度および警告のアラームも、この目的のルールをユーザーがアクティブ化した場合に、「インシデントと問題」セクションに表示されます。

図4-27 「すべてのメトリック」ページに表示されるアラーム


「すべてのメトリック」ページに表示されるアラーム

Fabric Interconnectターゲットを有効にするための重要なステップ

使用しているOracle Enterprise Managerのバージョンが13.2 (28195765 [Jun'18 ] BP)以前の場合、次のステップを実行してFabric Interconnectターゲットの新機能を有効にします。

  • OMSを13.4にアップグレードします。

  • Fabric Interconnectホームページ・メニューから、「制御」、「ブラックアウトの作成」の順に選択して、両方のOracle Fabric Interconnectターゲット(完全なPrivate Cloud Applianceのブラックアウトではなく)に対してブラックアウトを有効にします。

  • エージェントを13.2から13.4にアップグレードします。

  • Oracle Private Cloud ApplianceでFabric Interconnectを監視するための前提条件の項のステップを実行して、Fabric Interconnectを設定します。

  • Private Cloud Applianceラック検出の項とステップ7のステップに従って、Fabric Interconnectターゲットを再検出し、明示的にルート/管理者の資格証明を入力してOracle Fabric Managerにアクセスします。

  • ターゲットを昇格させます。

  • 両方のOracle Fabric Interconnectターゲットのブラックアウト状態をクリアします。ブラックアウト状態をクリアするには、次のステップを実行します。
    • 両方のFabric Interconnectホームページ・メニューから、「制御」を選択します。

    • 「ブラックアウトの終了」オプションを選択します。