4 Exadata Cloud Serviceターゲットの管理

Exadata Cloud Serviceターゲットの検出後、次の管理タスクを実行できます。

個々のターゲットへの移動

Exadata Cloud Serviceのコンポーネント・ターゲット(クラスタ、データベース・インスタンス、Exadata Storage Serverなど)にドリルダウンできます。

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    Enterprise Managerには、使用可能なすべてのExadataターゲットを表示したOracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページが表示されます。

  2. Oracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページから、コンポーネントを表示するExadata Cloud Serviceターゲットを選択します。

    Enterprise Managerには、選択したクラウド・ターゲットの「一般」、「メンバー」および「インシデント」セクションを表示したOracle Exadata Cloud Serviceページが表示されます。

  3. Oracle Exadata Cloud Serviceページから、左側のナビゲーション・アイコンナビゲーション・アイコンを使用してナビゲーション・パネルを表示します。Exadata Cloud Serviceを構成する使用可能なターゲットのリストを展開します。

  4. 移動先のターゲットをクリックします。

クラウド・ターゲット・アラートの表示

Exadata Cloud Serviceのアラートを表示して、各アラートの詳細までドリルダウンできます。これらのアラートには、パフォーマンス/構成メトリックまたはハードウェア・フォルトなどがあります。

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    Enterprise Managerには、使用可能なすべてのExadataターゲットを表示したOracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページが表示されます。

  2. Oracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページから、構成情報を表示するExadata Cloud Serviceターゲットを選択します。

    Enterprise Managerには、現在のクラウド・ターゲットに関連付けられたすべてのアラートを「インシデント」」セクションの下で確認できるOracle Exadata Cloud Serviceホームページが表示されます。

個々のターゲットのメトリックの表示

次のステップに従って、Exadata Cloud Serviceの依存ターゲットのパフォーマンス・メトリックを表示できます。

  1. Enterprise Managerのターゲットページからクラウド・ターゲットを選択して、Exadata Cloud Serviceターゲットのホームページに移動します。

    Enterprise Managerに、選択したクラウド・ターゲットのOracle Exadata Cloud Serviceホームページが表示されます。

  2. メトリックを表示するコンポーネント・ターゲットに移動します。個々のターゲットへの移動を参照してください。
  3. ターゲットのドロップダウン・メニューから、「モニタリング」「すべてのメトリック」の順に選択します。

UIを使用したターゲットの削除

UIを使用して、クラウド・ターゲットまたはそのメンバー・ターゲットを削除できます。

UIを使用してクラウド・ターゲットおよびそのメンバー・ターゲットを削除する場合は、次のステップを使用してメンバー・ターゲットを個別に削除する必要があります。メンバー・ターゲットを削除した後、クラウド・ターゲットを削除します。

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    Enterprise Managerには、使用可能なすべてのExadataターゲットを表示したOracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページが表示されます。

  2. Oracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページから、移動先のExadata Cloud Serviceターゲットを選択します。

    Enterprise Managerには、選択したクラウド・ターゲットの「一般」「メンバー」および「インシデント」セクションを含むOracle Exadata Cloud Serviceページが表示されます。

    クラウド・ターゲットのメンバー・ターゲットを削除する場合は、ナビゲーション・パネルを使用してそのターゲットに移動します。

  3. ターゲットのドロップダウン・メニューから、「ターゲット設定」「ターゲットの削除」の順に選択します。
  4. ターゲットの削除を確認する警告ページが表示されます。「はい」をクリックして続行します。
かわりにemcliを使用してクラウド・ターゲットを削除できます。オプションで、delete_targetコマンドに-delete_membersオプションを使用して、メンバー・ターゲットを削除することもできます。クラウド・ターゲットおよびそのメンバー・ターゲットの削除を参照してください。

Exadata Storage Serverメトリックおよびアラート設定の管理

Exadata Storage Serverのメトリック/アラートの設定にアクセスするには:

  1. Enterprise Managerのターゲットページからクラウド・ターゲットを選択して、Exadata Cloud Serviceターゲットのホームページに移動します。

    Enterprise Managerに、選択したクラウド・ターゲットのOracle Exadata Cloud Serviceホームページが表示されます。

  2. メトリックを表示するExadata Storage Serverターゲットに移動します。個々のターゲットへの移動を参照してください。
  3. Exadata Storage Serverメニューで、「モニタリング」「すべてのメトリック」の順にクリックして、編集可能なすべてのメトリック・アラートの設定を表示します。
  4. 設定を変更するには、Exadata Storage Serverメニューで「モニタリング」「メトリックと収集設定」の順にクリックします。デフォルトの「ビュー」オプションの「しきい値のあるメトリック」が表示されます。次のパラメータを変更できます。
    • 警告のしきい値

    • 収集スケジュール - 収集スケジュールを設定するにはこのリンクをクリックします。

    • 詳細の設定は、「編集」アイコン「メトリックの編集」アイコンをクリックします。

  5. 変更を保存する場合は、「OK」をクリックします。

BI Publisher Enterpriseレポートへのアクセス

Oracle Enterprise Manager Cloud ControlでOracle Business Intelligence (BI) Publisherレポートにアクセスして、Exadataレポート「Exadata Cloud Service容量計画レポート」を実行し、Exadataポートフォリオの状態と使用率を把握します。

Enterprise ManagerからBI PublisherアプリケーションのExadataレポートにアクセスする手順は次のとおりです。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「レポート」「BI Publisher Enterpriseレポート」をクリックします。

    BI Publisher Enterpriseレポート・ページが表示されます。

  2. 「Exadataレポート」ツリーを展開します。

    Exadata Cloud Service容量計画レポートへのリンクが表示されます。これは、Oracle Exadata Cloudの容量計画レポートです。

  3. レポートのリンクをクリックして、BI Publisherアプリケーションでそのレポートを表示します。生成されるレポート・ページでは、オプションでPDFHTMLRTFExcelまたはPowerPoint形式のレポートを取得できます。

Exadata Cloud Service容量計画レポート

容量計画レポートを使用すると、ストレージ、CPU、メモリー、IOなどのExadataリソースの使用率と状態を分析およびビジュアル化できます。また、今後のリソース要件を計画する際にも役立ちます。

リソースを監視する利点のいくつかを次に示します。

  • 最適なリソース使用量: リソースのサイズと数を微調整して最適な出力を得られるようにするために役立ちます。
  • コスト効率: 使用する正確なリソース量に対して支払います。
  • 予測容量計画: 構成の過去のパフォーマンスに基づいて、将来の要件に合わせたリソースを計画できます。
  • 改善されたIT管理: リソースのパフォーマンスおよび状態パラメータを注意深く監視するために役立ちます。

構成

このセクションでは、容量計画レポートが生成されるExadata Cloud Serviceターゲットの名前をレポートします。また、構成に関連付けられている様々なホストとそれに対応するホスト・タイプもリストします。ホスト・タイプは、「データベース・ノード」または「ストレージ・セル」のいずれかです。

グローバル・サマリー

このセクションでは、過去24時間過去7日間過去31日間および過去365日間などの時間範囲に対する構成の主要なメトリックをまとめています。同じ主要なメトリックが、レポートの次のセクションでさらに詳細に分析されます。

過去24時間の時間範囲のメトリックは、メトリック収集頻度に基づいて計算されます。

過去7日間の時間範囲のメトリックは、1時間ごとに集計されたデータに基づいて計算されます。

過去31日間および過去365日間の時間範囲のメトリックは、日次集計データに基づいて計算されます。

これは、Exadata Cloud Serviceのグローバル・サマリーの例です。


容量計画レポートのグローバル・サマリー

ストレージ容量計画の詳細

管理者は、ストレージ容量計画の詳細セクションを使用してストレージ・システム内の問題を診断して解決できるため、ストレージ・システムのみでなく、それらに依存するアプリケーションのパフォーマンスも向上します。このセクションには、すべてのディスク・グループの現在および履歴の記憶域領域使用量の情報が表示されます。

現在の領域使用量は、最後に収集されたデータに基づいてレポートされます。次のパラメータは、ディスク・グループごとに表になっています。

  • 冗長性
  • 使用率(%)
  • 合計サイズ(GB) - Raw
  • 空き領域(GB) - Raw
  • 使用済領域(GB) - Raw
  • 合計サイズ(GB) - 使用可能
  • 空き領域(GB) - 使用可能
  • 使用済領域(GB) - 使用可能

ディスク・グループ別の現在の領域使用量

履歴レポートは、選択した時間範囲で使用可能なデータに基づいて生成されます。次のパラメータが追跡され、Y軸にある時間に対してX軸に沿った折れ線グラフにプロットされます。

  • ディスク・グループ別の履歴領域使用量(GB) -使用可能
  • ディスク・グループごとの履歴領域使用率(%) -使用可能
  • 履歴合計領域使用量(GB) - raw
  • 履歴の合計領域使用量(GB) -使用可能
  • 上位5のサービス・データベースの使用履歴領域-毎日表示

次に、履歴領域使用量(ディスク・グループ(%)別) -使用可能なグラフの例を示します:


ディスク・グループごとの履歴領域使用率(%) -使用可能

CPUおよびメモリー容量計画の詳細

CPUおよびメモリー使用率が、通常負荷時に重大な制限にならないようにします。CPUおよびメモリーの使用率は、ピーク使用量の場合のCPUおよびメモリーのサイクルを含めて、アプリケーションのニーズに基づいて判断する必要があります。CPUおよびメモリーの使用率が通常負荷時間中に100%に最適化されている場合、ピーク時の負荷を処理する容量は残っていません。容量と需要の間に不一致があると、リソースの使用率が不十分になる可能性があります。

「CPUおよびメモリー容量計画の詳細」セクションでは、各データベース・ノードの「CPU使用率」および「メモリー使用率」パラメータが、過去24時間過去7日間過去31日間および過去365日間の時間範囲の折れ線グラフで測定およびプロットされます。

次は、7日間の時間範囲の「CPU使用率」メトリックの例です。


7日間のCPU使用率

次は、24時間の時間範囲のメモリー使用率メトリックの例です。


24時間のメモリー使用率

IO容量計画の詳細

「IO容量計画の詳細」セクションでは、選択したExadata Cloud Serviceターゲットのすべてのストレージ・サーバー間で集計された現在および履歴IO、スループットおよびディスク使用率が表示されます。これは、ディスクに格納されるデータ量、読取り/書込みスループット率、および通常需要とピーク需要に応じたロード処理についての要約です。このレポートは、ディスク・リソースを最適化し、将来の需要を計画する場合に使用します。

次の「セル・ディスク」および「フラッシュ」のパラメータは、過去24時間過去7日間過去31日間および過去365日間の時間範囲の折れ線グラフで測定およびプロットされます。

  • 平均セル・ディスク使用率
  • 集計セル・ディスク読取りと書込みスループット
    • ディスク読取りスループット
    • ディスク読取りスループット
  • 集計セル・ディスクIOPS
    • 読取りIOPS
    • 書込みIOPS
    • 合計IOPS
  • 平均セル・ディスク負荷
  • 平均セル・ディスク・レスポンス時間
  • 平均フラッシュ使用率
  • 平均フラッシュ読取りと書込みスループット
    • フラッシュ読取りスループット
    • フラッシュ読取りスループット
  • 平均フラッシュIOPS
    • 読取りIOPS
    • 書込みIOPS
    • 合計IOPS
  • 平均フラッシュ負荷
  • 平均フラッシュ・レスポンス時間

次は、7日間の時間範囲のフラッシュの平均使用率の例です。


7日間のフラッシュ使用率

次は、7日間の時間範囲のフラッシュの様々なIO容量メトリックの例です。


フラッシュのIO容量メトリック - 7日間

次は、24時間の時間範囲のセル・ディスクの平均使用率の例です。


24時間のセル・ディスク使用率

次は、24時間の時間範囲のセル・ディスクの様々なIO容量メトリックの例です。


セル・ディスク使用率の複数のメトリック(24時間)