5.1 データ・ワークショップの使用
データ・ワークショップを使用すると、データベースにデータをロードしたり、アンロードすることができます。
- データのロードおよびデータのアンロード・ウィザードについて
「データのロード」ウィザードと「データのアンロード」ウィザードを使用すると、データをデータベースにロードすることやデータベースからアンロードすることができます。 - データのインポート、エクスポート、ロードおよびアンロードについて
Oracle Database間、またはOracle Databaseと外部ファイル間でデータをコピーする場合、様々なオプションがあります。データのコピーは、データのエクスポートとインポート、およびデータのアンロードとロードで行います。 - インポート/エクスポート/ロード/アンロード・オプション
Oracle DatabaseおよびOracle Application Expressには、データのインポート、エクスポート、ロードおよびアンロードのための様々な強力なオプションがあります。 - 「データのロード」/「データのアンロード」ページへのアクセス
「ユーティリティ」、「データ・ワークショップ」の順にクリックして、「データのロード」/「データのアンロード」ページにアクセスします。 - データのロード
データのロード・ウィザードを使用して、データをコピー・アンド・ペーストしたり、アップロードします。 - データのアンロード
「データのアンロード」ページを使用して、表のコンテンツをテキスト・ファイルまたはXML文書にエクスポートします。 - クラウドからのデータのロード(Autonomous Data Warehouseのみ)
オブジェクト・ストア参照を使用してクラウドからデータをロードします。(この機能は、自律型データベース・ユーザーのみ使用できます。)
5.1.1 データのロードおよびデータのアンロード・ウィザードについて
「データのロード」ウィザードと「データのアンロード」ウィザードを使用すると、データをデータベースにロードすることやデータベースからアンロードすることができます。
これらのステップごとのウィザードには次の機能があります。
-
データを新しい表にロードするには、区切りファイル(CSV、タブ区切り)、XLSXファイル(Excelワークブック)、JSONまたはXMLファイルをドラッグ・アンド・ドロップします。
-
データを新しい表にロードするには、区切りデータ(CSV、タブ区切り)をコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択します。
-
データ・ロード・パーサーは、ほぼすべてを自動的に検出するため、データ型を手動で選択したり、書式マスクや小数点文字を指定する必要はありません。
-
データのロードはバックグラウンドで実行され、これには多くの利点があります。大きなファイルをアップロードしている場合に、ダイアログを閉じることができます。不正な行をターゲット表に挿入できない場合でも、ロード全体が失われることはありません。失敗したすべての行はエラー表に保存され、手動で後処理できます。
- Oracle Database 12c以降では、「ID列」機能を使用して「主キー」列を生成するかどうかや、グローバル一意識別子(
SYS_GUID
)を使用するかどうかを選択できます。違いは値と領域の要件です。「ID列」の値は、1から始まって増加していく点で順序に似ています。SYS_GUID
値はグローバルに一意であり、予測は困難ですが、コンパクトな「ID列」の番号よりも多くの領域を必要とします。 -
メイン・ダイアログのプレビューには、最大10列および5行が表示されます。列ヘッダー、ファイル・エンコーディング、列デリミタ/囲み文字(CSVまたはTXTの場合)、シートの選択(複数のワークシートを含むXLSXの場合)などのロード設定を構成できます。
-
「構成」ボタンをクリックすると、完全なプレビューを表示して、さらに設定を変更できます。「構成」ダイアログには、最大100列および100行が表示されます。ユーザーは、メイン・ダイアログの設定と同じ設定に加えて、「サンプリングする行」の最大値およびロード/アンロードする列を構成できます。
-
設定を変更すると、メイン・ダイアログおよび構成ダイアログの両方でプレビューが変更されます。データのロードの結果にも影響します。
ノート:
サイズが2097152バイト以上のファイルで「すべての行」をサンプリングすることを選択した場合、「すべての行をサンプリングすると、大きいファイルではしばらく時間がかかる可能性があります。ファイル全体をサンプリングしてもよろしいですか。
」という確認メッセージが表示されます。 -
表の所有者を選択し、表名およびエラー表名を入力します
ノート:
デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、エラー表が自動的に削除されます。 -
ウィザードでは表データのみをロードおよびアンロードします。他の種類のスキーマ・オブジェクトのロードやアンロードはできません。
-
ロードおよびアンロードはユーザー自身のスキーマのみで可能です。これは、管理者権限を持つユーザーにも該当します。
-
一度にロードまたはアンロードできる表は1つのみです。
サポートされているアンロード形式は次のとおりです。
-
ダイアログ・ページのカンマ区切りデータ、タブ区切りデータなどのテキスト。
-
XML文書
関連項目:
親トピック: データ・ワークショップの使用
5.1.2 データのインポート、エクスポート、ロードおよびアンロードについて
Oracle Database間、またはOracle Databaseと外部ファイル間でデータをコピーする場合、様々なオプションがあります。データのコピーは、データのエクスポートとインポート、およびデータのアンロードとロードで行います。
次の表で、これらの用語を定義します。
用語 | 定義 |
---|---|
エクスポート |
他のOracle Databaseにインポートするためだけに、データベースのデータを外部ファイルにコピーします。ファイルは固有のバイナリ形式です。 |
インポート |
他のOracle Databaseからエクスポートして作成した外部ファイルのデータを、データベースにコピーします。 |
アンロード |
他のOracle Databaseまたは他のアプリケーション(スプレッドシート・アプリケーションなど)で使用するために、データベースのデータを外部テキスト・ファイルにコピーします。テキスト・ファイルは、タブ区切りやカンマ区切り( |
ロード |
標準の区切り形式またはOracleのSQL*Loaderユーティリティでサポートされている任意の形式の外部テキスト・ファイルのデータを、データベースにコピーします。 |
Oracle Databaseのどのエディション(Express Edition、Standard EditionおよびEnterprise Edition)間でもデータをエクスポートできます。
親トピック: データ・ワークショップの使用
5.1.3 インポート/エクスポート/ロード/アンロード・オプション
Oracle DatabaseおよびOracle Application Expressには、データのインポート、エクスポート、ロードおよびアンロードのための様々な強力なオプションがあります。
表5-1に、これらのオプションのサマリーを示します。
表5-1 Oracle Application Expressのインポート/エクスポート・オプションのサマリー
機能またはユーティリティ | 説明 |
---|---|
Oracle Application Expressのデータのロード/データ・アンロード・ウィザード |
|
SQL*Loaderユーティリティ |
|
データ・ポンプ・エクスポートおよびデータ・ポンプ・インポート・ユーティリティ |
|
エクスポートおよびインポート・ユーティリティ |
|
表5-2では、ロード、アンロード、インポートおよびエクスポートの例を示し、それぞれで使用する適切なオプションを提案しています。
表5-2 インポート/エクスポートの例と推奨オプション
インポート/エクスポートの例 | 推奨オプション |
---|---|
ロードする表が10より少なく、データがスプレッドシートかタブ区切りまたはカンマ区切りのテキスト・ファイルにあり、複合データ型(オブジェクトや複数値のフィールドなど)が存在しない。 |
Oracle Application Expressのデータのロード/データ・アンロード・ウィザード |
区切られていないデータをロードする必要がある。レコードは固定長で、フィールド定義は列の位置に依存する。 |
SQL*Loader |
ロードするデータがタブ区切りのテキスト・データであり、存在する表が10より多い。 |
SQL*Loader |
ロードするデータがテキスト・データであり、ある選択基準(たとえば、部門番号3001の従業員のレコードのみ)を満たすレコードのみをロードする。 |
SQL*Loader |
別のOracle Databaseへ、スキーマ全体をインポートまたはエクスポートする。 |
データ・ポンプ・エクスポートおよびデータ・ポンプ・インポート |
別のOracle Databaseへデータをインポートまたはエクスポートする。データにはXMLTypeデータが含まれるが、 |
インポート( |
関連項目:
データ・ポンプ、インポートおよびエクスポート・ユーティリティ、およびSQL*Loaderの詳細は、「Oracle Databaseユーティリティ」を参照してください
親トピック: データ・ワークショップの使用
5.1.4 「データのロード」/「データのアンロード」ページへのアクセス
「ユーティリティ」、「データ・ワークショップ」の順にクリックして、「データのロード」および「データのアンロード」ページにアクセスします。
「データのロード」/「データのアンロード」ページにアクセスするには、次の手順に従います。
親トピック: データ・ワークショップの使用
5.1.5 データのロード
データのロード・ウィザードを使用して、データをコピー・アンド・ペーストしたり、アップロードします。
- データのロードについて
Oracle Application Expressにデータをロードするには、CSVデータのコピー・アンド・ペースト、サンプル・データ・セットの選択、またはファイルのアップロードを行います。 - CSVデータのコピー・アンド・ペーストまたはサンプル・データ・セットの選択
データのロード・ウィザードで、CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択できます。 - XML文書のロード
データのロード・ウィザードを使用して、XML文書をロードします。 - JSONファイルのロード
データのロード・ウィザードを使用してJSONファイルをロードします。 - XLSXファイルのロード
データのロード・ウィザードを使用してXLSXファイルをロードします。
関連項目:
親トピック: データ・ワークショップの使用
5.1.5.1 データのロードについて
Oracle Application Expressにデータをロードするには、CSVデータのコピー・アンド・ペースト、サンプル・データ・セットの選択、またはファイルのアップロードを行います。
Oracle Application Expressにデータをロードする際の主な機能は次のとおりです。
-
CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択します。
-
ファイルをアップロードします(CSV、XLSX、TXT、XMLまたはJSONファイルがサポートされます)。
ノート:
列ヘッダー、ファイル・エンコーディング、列デリミタ/囲み文字(CSVまたはTXTの場合)、「シートの選択」(複数のワークシートを含むXLSXの場合)などのロード設定を構成します。
-
「構成」ボタンをクリックして、完全なプレビューを表示し、さらに設定を変更します。「構成」ダイアログには、最大100列および100行が表示されます。メイン・ダイアログの設定と同じ設定に加えて、「サンプリングする行」の最大値およびロード/アンロードする列を構成できます。
-
「構成」ダイアログの「ロードする列」タブで、
NULL
として扱われる値(大/小文字は区別されません)を入力できます。たとえば、"tbd"
、"n/a"
、"unknown"
、"-"
などです。 -
ロード後に、失敗した行がある場合は、拒否された行が最大10行表示されます。エラーのある行をさらに表示するには、「オブジェクト・ブラウザで開く」ボタンをクリックします。必要に応じて、表の「削除」および「リロード」ボタンをクリックすると、データのロードを再試行できます。
-
設定を変更すると、メイン・ダイアログおよび構成ダイアログの両方でプレビューが変更されます。データのロードの結果にも影響します。
-
表の所有者を選択し、表名およびエラー表名を入力します
ノート:
デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、エラー表が自動的に削除されます。 -
ロード後に、失敗した行がない場合は、「テーブルの表示」ボタンおよび「アプリケーション作成ウィザードに進む」ボタンが表示されます。表が作成および表示されている場合は、ロードが正常に完了しています。
親トピック: データのロード
5.1.5.2 CSVデータのコピー・アンド・ペーストまたはサンプル・データ・セットの選択
データのロード・ウィザードで、CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択できます。
CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択してデータをロードするには、次の手順に従います。
親トピック: データのロード
5.1.5.3 XML文書のロード
データのロード・ウィザードを使用して、XML文書をロードします。
XMLファイルをOracle Application Expressにアップロードすることもできます。ただし、Oracle Application Expressでは、表および列に簡単にマップできるフラットなXML構造のみがサポートされています。ネストのレベルが複数あるXML構造は、データのロード・ウィザードではロードできません。
XML文書をロードするには:
親トピック: データのロード
5.1.5.4 JSONファイルのロード
JSONファイルはデータのロード・ウィザードを使用してロードします。
JSONファイルのロードは、XMLファイルのロードと同様に機能します。
ノート:
フラット構造のみサポートされ、深くネストしたJSON構造はロードできません。
JSONファイルをロードするには、次の手順に従います。
親トピック: データのロード
5.1.5.5 XLSXファイルのロード
XLSXファイルはデータのロード・ウィザードを使用してロードします。
XLSXファイルのロードは、CSVファイルのロードと類似しています。デリミタや囲み文字を検出または選択する必要はありません。
XLSXファイルをロードするには、次の手順に従います。
親トピック: データのロード
5.1.6 データのアンロード
「データのアンロード」ページを使用して、表のコンテンツをテキスト・ファイルまたはXML文書にエクスポートします。
- テキスト・ファイルのアンロード
データのアンロード・ウィザードを使用して、表のコンテンツをテキスト・ファイルにエクスポートします。 - XML文書へのアンロード
データのアンロード・ウィザードを使用して、表のコンテンツを標準XML仕様に準拠したXML文書にエクスポートします。
関連項目:
親トピック: データ・ワークショップの使用
5.1.6.2 XML文書へのアンロード
データのアンロード・ウィザードを使用して、表のコンテンツを標準XML仕様に準拠したXML文書にエクスポートします。
表をXML文書にアンロードするには:
親トピック: データのアンロード