13.1.2 ユニバーサル・テーマの理解

ユニバーサル・テーマ - 42 (ユニバーサル・テーマ)は、レスポンシブ・デザインを備えており、開発者はHTML、CSSまたはJavaScriptに関する広範な知識がなくてもWebアプリケーションを作成できます。

13.1.2.1 ユニバーサル・テーマについて

ユニバーサル・テーマは、レスポンシブ・デザインや汎用的なUIコンポーネントを備えており、簡単にカスタマイズできます。

アプリケーションの作成ウィザードで作成するアプリケーションでは、ユニバーサル・テーマが使用されます。ユニバーサル・テーマの利点は、次のとおりです。

  • レスポンシブ・デザイン: 小さい画面のデバイス(スマートフォン、タブレットなど)上でも、大きい画面のデバイス(ラップトップ、デスクトップなど)上と同じように正しく動作するように設計されています。ユニバーサル・テーマのUIコンポーネントは、様々な画面解像度で動作し、同じまたは類似した機能を維持します。また、ユニバーサル・テーマでは、ベクター・グラフィックを利用し(可能な場合)、UIのスタイル設定にCSS3機能を利用して、超高画面解像度を最大限に利用します。

  • 多用途のユーザー・インタフェース: 実質的にあらゆるタイプのビジネス・アプリケーション・ユーザー・インタフェースの構築に必要なすべてのコンポーネントおよび構成要素を提供します。

    ヒント:

    ユニバーサル・テーマで提供されているすべてのコンポーネントを参照するには、ユニバーサル・テーマ・アプリケーション「コンポーネント」ページに移動します。

  • 簡易カスタマイズ: UI設計、HTML、CSSまたはJavaScriptの専門家でなくても、アプリケーションのルック・アンド・フィールを容易にカスタマイズし、完全に制御できます。テーマ・ローラーおよびテンプレート・オプションを使用すると、会社のブランドに合うようにアプリケーションを簡単にカスタマイズしたり、テンプレート・オプションを使用して様々なコンポーネントのルック・アンド・フィールを簡単にカスタマイズできます。

  • テーマ・スタイルのサポート: ユニバーサル・テーマには、テーマ・スタイルのサポートが含まれています。テーマ・スタイルは、ベースCSSに追加されるCSSスタイルシートです。開発者は、テーマ・ローラー・ユーティリティを使用してテーマ・スタイルを変更することによって、アプリケーションの外観を変更できます。

レスポンシブ・デザインについて

ユニバーサル・テーマは、レスポンシブ・ユーザー・インタフェース・テーマの例です。

レスポンシブ・デザインにより、ページを表示するデバイス(たとえば、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、タブレットまたはスマートフォン)にかかわらず、レイアウトを使用可能スペースに適合させるようなWebページを設計できます。

レスポンシブ・デザインを実装することによって、ユーザーは大きい画面での場合と同じ完全な操作性を得ることができます。スマートフォンやタブレットでは、レイアウトは特定のデバイスのサイズに調整できます。このサイズ変更のプロセス中に、要素の位置やサイズが変わったり、非表示になったりします。レスポンシブ・デザインの目的は、可能なすべての画面サイズで、すべての重要なコンテンツをユーザー・フレンドリな方法で表示することです。レスポンシブ・デザインは単なる正しいセットのテンプレートの選択の問題ではありません。アプリケーション開発者は、本当にレスポンシブなページを設計するために、テンプレートおよび使用可能なコンポーネントを使用します。

関連項目:

13.1.2.2 ユニバーサル・テーマの更新または移行について

新しい機能および更新を利用するには、既存のアプリケーションを最新のユニバーサル・テーマに更新または移行します。

Oracle Application Expressの以前のリリースのテーマと比べると、ユニバーサル・テンプレートにはより明確なテンプレートがあり、グリッドのサポートが改善され、動作の応答がよくなっています。

ユニバーサル・テーマの移行パスは次のとおりです。

  • 最新のユニバーサル・テーマへの既存のアプリケーションの更新: アプリケーションですでにユニバーサル・テーマを使用している場合は、新しい機能と拡張機能を活用するためにアプリケーションを簡単に更新できます。

    最新のユニバーサル・テーマへの更新を参照してください。

  • ユニバーサル・テーマへの既存のモバイル・アプリケーションの移行: 以前のリリースで使用されていたjQuery MobileおよびjQuery Mobileユーザー・インタフェースのサポートは終了しています。jQuery Mobileユーザー・インタフェースを使用する既存のモバイル・アプリケーションを使用している場合は、既存のアプリケーションをユニバーサル・テーマに移行する必要があります。

    jQuery Mobileからの移行ページを参照してください。

  • 他のテーマから移行: テーマの切替えウィザードを実行して、他のテーマを移行できます。

    移行ガイド・ページの「他のテーマからの移行」を参照してください。

13.1.2.3 最新のユニバーサル・テーマへの更新

新しい機能および機能拡張を利用するには、既存のアプリケーションが最新のユニバーサル・テーマを使用するように更新します。

ヒント:

この手順を開始する前に、アプリケーションをエクスポートするかコピーを作成して、バックアップすることをお薦めします。

アプリケーションを更新して最新のユニバーサル・テーマを使用するには、次のステップを実行します。

  1. テーマ・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。
    4. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマ」を選択します。
    テーマ・ページが表示されます。
  2. ユニバーサル・テーマ - 42を見つけます。「サブクライブ元」列が「テーマ・リポジトリ」であることを確認します。
  3. 「ユニバーサル・テーマ - 42」をクリックします。
  4. 「テーマのサブスクリプション」リージョンで、「確認」をクリックします。
  5. 「テーマのサブスクリプションの検証」ダイアログで、「確認」をクリックします。
    「テーマのサブスクリプションの検証」ダイアログが表示されます。
  6. 「テーマのリフレッシュ」をクリックします。
  7. 「OK」をクリックします。