CALCTASKDIMS
CALCTASKDIMS構成設定では、並列で実行できる潜在的な計算タスクを識別するために使用するEssbaseアウトライン内の疎ディメンションの数を指定できます。
CALCTASKDIMS構成は、ブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ適用され、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。
構文
CALCTASKDIMS [appname [dbname]] n
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appname - オプション。CALCTASKDIMSはアプリケーションのすべてのキューブに適用されます。appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、設定はアプリケーションのすべてのキューブに適用されます。アプリケーションを指定しない場合、キューブを指定できず、設定はすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。
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dbname—オプション。CALCTASKDIMSが適用されるキューブ名。dbnameの値を指定しても、appnameを含めない場合、パラメータは無視され、設定はすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。
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n—必須。Essbaseが同時に実行できるタスクを識別する際に含まれる疎ディメンションの数を指定する整数。
値1は、タスクの識別にアウトラインの最後の疎ディメンションのみを使用することを示します。たとえば、値2は、アウトラインの最後から2番目までの疎ディメンションを使用することを示します。選択した疎ディメンションのメンバーの一意の組合せが潜在的タスクであるため、並列タスクの潜在的な数は選択したディメンションのメンバー数の積になります。最大値はアウトラインの疎ディメンションの数です。
1未満の値は1として解釈され、アウトラインの疎ディメンションの数より大きい値は有効な最大値に変換されます。
構成の変更を初期化するには、Essbaseを再起動する必要があります。
ノート
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CALCTASKDIMSの値を増やしても計算のパフォーマンスの改善が確認されない場合、SET CALCTASKDIMSトピックのノートを参照してください。
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アウトラインで多数の空のタスクが生成される場合にのみ、CALCTASKDIMS構成設定を使用してください。これにより、並列計算が少なくなります。多数の空のタスクを生成するアウトラインや計算スクリプトの種類の詳細は、並列計算の追加タスクの識別に関する項を参照してください。
例
CALCTASKDIMS Sample Basic 2
アプリケーションSampleとデータベースBasicに、アウトラインの最後の2つの疎ディメンションが計算パス時に同時に実行する潜在的タスクの識別に使用されます。