FEDERATEDAVCALC
FEDERATEDAVCALCはアプリケーション・レベルの構成設定で、Essbaseフェデレーテッド・パーティション・キューブにのみ適用され、Autonomous Data Warehouseでの計算およびデータ・ロードの実行を有効または無効にします。この機能は、Essbase 21.5以降の新機能です。
構文
FEDERATEDAVCALC TRUE|FALSE
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TRUE - フェデレーテッド・パーティション・キューブに対する計算操作およびデータ・ロード操作が有効になります。TRUEがフェデレーテッド・パーティション・キューブのデフォルト動作です。
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FALSE - ユーザーはフェデレーテッド・パーティション・キューブに対してのみ問合せできます。計算操作とデータ・ロード操作は、Essbaseで許可されません。
説明
FEDERATEDAVCALCのTRUEは、この構成が明示的に設定されていない場合でも、フェデレーテッド・パーティション・キューブのデフォルト動作です。
FEDERATEDAVCALCが(明示的または暗黙的に)TRUEに設定されている場合は、可能なときは常に、Essbaseのデータ・ロードおよびブロック・ストレージ計算がAutonomous Data Warehouse内のデータに対して実行されるようになります。例外(この場合はEssbaseによって補われる)は、フェデレーテッド・キューブの計算および問合せとフェデレーテッド・パーティションの制限事項で示されています。
FEDERATEDAVCALCをFALSEに設定した場合、フェデレーテッド・パーティション・キューブに対する計算操作およびデータ・ロード操作はEssbaseで許可されませんが、問合せは許可されます。たとえば、Essbaseブロック・ストレージ(BSO)計算スクリプトおよびデータ・ロード・ジョブは実行されない可能性がありますが、Smart Viewからの問合せは実行でき、その問合せ結果にはAutonomous Data Warehouse内のデータが反映されます。問合せ処理のロジックは、可能なときは常に、SQL文としてAutonomous Data Warehouseにプッシュされます。そうでない場合は、Essbaseによって問合せの処理が補われます。
EssbaseによるAutonomous Data Warehouseに対する計算スクリプトおよびデータ・ロードの実行を禁止する理由がある場合のみ、FEDERATEDAVCALCをFALSEに設定してください。
この設定は、フェデレーテッド・パーティション・キューブに対してブロック・ストレージ(BSO)計算が有効になるかどうかに影響しますが、Essbaseによるフェデレーテッド・パーティション・キューブに対する集約ストレージ(ASO)カスタム計算および割当ての処理方法には影響しません。Essbaseサーバーは、必ずASO計算を処理し、その結果をAutonomous Data Warehouseにプッシュします。
例
FEDERATEDAVCALC TRUE