FILEGOVPATH

FILEGOVPATH構成設定は、Essbaseがクライアントベースのデータ・エクスポートをEssbaseサーバーに保存するデフォルトのファイル・パスの場所を設定します。デフォルトでは、ファイル・ガバナンスは暗黙的にONになっていて、pathはキューブ・ディレクトリと同じです。

構文

FILEGOVPATH  [ path | OFF ]
  • path—デフォルト(キューブ・ディレクトリ)以外の別のディレクトリが優先される場合、クライアント・データ・エクスポートを保存するEssbaseサーバー上のディレクトリを指定します。この構成で異なるパスを指定しない場合、デフォルトでは、サーバーへのエクスポートはキューブ・ディレクトリに保存されます。

  • OFF—ファイル・ガバナンスがオフになります。サーバーへのエクスポートは、<Application Directory>/appまたはクライアントがエクスポート操作で指定した絶対パスに保存されます。

  • 値なし—FILEGOVPATHが構成に存在しても値がない場合、これは、ファイル・ガバナンスがONになり、サーバーへのデータ・エクスポートがサーバー上のキューブ・ディレクトリに常に保存されるという意味です。クライアント・データ・エクスポートで別のパスを指定した場合、その指定は無視されます。

Essbaseの<Application Directory>、キューブ・ディレクトリおよび他のディレクトリの場所の詳細は、Essbaseプラットフォームの環境の場所に関する項を参照してください。

説明

この構成設定は、Essbaseがサーバー上にクライアントベースのデータ・エクスポートを保存するデフォルトのファイル・パスの場所を設定します。次を使用しているかどうかに関係なく、この構成を適用できます:

例1

FILEGOVPATH OFF

MaxLクライアント・データ・エクスポートは、Essbaseサーバー上の<Application Directory>/appに保存されます。たとえば、次のMaxL文はエクスポート・ファイルを<Domain Root>/applications/essbase/app/exp_file.txtとして作成します:

export database Sample.Basic data to server data_file 'exp_file.txt';

例2

FILEGOVPATH

サーバーへのMaxLクライアント・データ・エクスポートは、Essbaseサーバー上の適切なキューブ・ディレクトリに保存されます。たとえば、次のMaxL文はエクスポート・ファイルを<Domain Root>/applications/essbase/app/Sample/Basic/exp_file.txtとして作成します:

export database Sample.Basic data to server data_file 'exp_file.txt';

例3

FILEGOVPATH /scratch/export/

サーバーへのMaxLクライアント・データ・エクスポートは、Essbaseサーバー上の<path>に保存されます。たとえば、次のMaxL文はエクスポート・ファイルを/scratch/export/exp_file.txtとして作成します:

export database Sample.Basic data to server data_file 'exp_file.txt';

例4

FILEGOVPATH /scratch/export/

サーバーへのMaxLクライアント・データ・エクスポートは、Essbaseサーバー上の<path>に保存されます。たとえば、次のMaxL文はエクスポート・ファイルを/scratch/export/export_dir/Sample/Basic/exp_file.txtとして作成します:

export database Sample.Basic data to server data_file '/export_dir/exp_file.txt';

関連項目

データのエクスポート(MaxL)に関する項

DATAEXPORT計算コマンドに関する項