QUERYTRACE
QUERYTRACEを使用して、単一の問合せのパフォーマンスをデバッグします。問合せトレースは、Essbase問合せのパフォーマンス・メトリックのモニターに役立ちます。保持する情報のレベルは、アプリケーション・ログまたは別のトレース・ログ(あるいはその両方)、query_trace.txt
にレポートされます。
説明
QUERYTRACE構成は、ブロック・ストレージ・データベース(ハイブリッド・モードのデータベースを含む)に適用されますが、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。
この設定は、計算フローの問合せトレースを有効にします。問合せトレースの出力ファイルには次のものが含まれています:
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入力問合せ
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拡張された問合せのオドメータ
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問合せの計算単位に関する一般情報
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式および集約のリスト
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解決順に従った、問合せ時に計算または集約されたすべての出力セルの順序付きリスト
問合せトレース出力ファイルquery_trace.txt
は、キューブ・ディレクトリに書き込まれます。
ノート:
問合せトラッキングと問合せトレースは異なります。
問合せトラッキングを使用すると、集約ストレージ・キューブに対するユーザー取得統計を取得できるため、Essbaseは、集約のパフォーマンスを向上させるためにビューベースの最適化を実行できるようになります。これは、デフォルトではオンになっています。関連するMaxL文には、次のものがあります:
import query_tracking
export query_tracking
alter database enable query_tracking
query database appname.dbname get cube_size_info
問合せトレースを使用すると、ブロック・ストレージ・キューブ(ハイブリッド・モードを含む)のEssbase問合せパフォーマンス・メトリックをモニターできます。これは、デフォルトではオフになっています。有効にすると、Essbaseはトレース・レポートにメトリックを記録します。関連する構成パラメータは、TRACE_REPORT、QUERYTRACE、QUERYTRACETHRESHOLD、LONGQUERYTIMETHRESHOLDです。
構文
QUERYTRACE n
nは、問合せトレースを有効にする場合、-1
に設定する必要があります。デフォルト値は0 (問合せトレースはオフ)です。
異なる問合せトレース・オプションを使用するタイミング
QUERYTRACE構成設定は、問題が確認された場合に単一の問合せのデバッグのために設計されています。トレース・ログをキューブ・ディレクトリにquery_trace.txt
として出力し、このファイルは、デフォルトで、各問合せの実行前にクリアされます。パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があるため、QUERYTRACEは、長時間使用するためにアプリケーション構成で有効にしたままにしないでください。
TRACE_REPORT構成設定で提供する詳細は、QUERYTRACEよりも少なくなりますが、この構成設定は複数の同時問合せをトレースできます。TRACE_REPORTは、一定期間実行する多数の同時問合せについて情報を収集するために役立ちます。
dbname.cfg
(キューブ・ディレクトリ内)でQUERYLOGパラメータを設定することで問合せロギングを有効にすると、キューブのユーザー問合せパラメータの追跡用に設計されています(XML形式)。
例
QUERYTRACE -1
「説明」にリストされているすべてのトレース機能を含むトレース問合せを実行するように設定します。