DTS

MDX DTS関数は、組込みの動的時系列機能をEssbaseブロック・ストレージ・データベースに対して使用することで、期間累計値を計算します。

構文

DTS (dts-operation-specification, member)

パラメータ

dts-operation-specification

値を返す動的時系列のメンバー。次のいずれかの演算を指定します。

  • HTD—History-to-date

  • YTD—Year-to-date

  • STD—Season-to-date

  • PTD—Period-to-date

  • QTD—Quarter-to-date

  • MTD—Month-to-date

  • WTD—Week-to-date

  • DTD—Day-to-date

ノート:

このパラメータに使用する演算では、対応する動的時系列メンバーがアウトラインで有効になっている必要があります。

member

メンバー仕様。時間ディメンションからのレベル0メンバーである必要があります。

ノート

この関数は、ブロック・ストレージ・データベースにのみ適用できます。

次の問合せは、Sample Basicの年ごとの情報を返します。


WITH MEMBER [Year].[QuarterToDate_April] AS 'DTS(QTD,Apr)'
SELECT
 {[Profit], [Opening Inventory],[Ratios]}
ON COLUMNS,
 {[Jan],[Feb],[Mar],[Apr],[QuarterToDate_April]}
ON ROWS
FROM Sample.Basic;

この問合せが返すグリッドは次のとおりです。

表4-60 MDX例からの出力グリッド

(軸) Profit Opening Inventory Ratios
Jan 8024 117405 55.1017819772972
Feb 8346 116434 55.3868221647073
Mar 8333 115558 55.2665073107131
Apr 8644 119143 55.4181729805268
QuarterToDate_April 8644 119143 55.4181729805268