@MDANCESTVAL

Essbaseの@MDANCESTVAL計算関数は、計算中の現在のメンバーに基づいて複数のディメンションから祖先レベルのデータを返します。

構文

@MDANCESTVAL (dimCount, dimName1, genLevNum1 ... dimNameX, genLevNumX [,mbrName])

パラメータ

dimCount

祖先値を返すディメンションの数を定義する整数値。

dimName1, . . . dimNameX

祖先値を返すディメンション名を定義します。すべてのgenLevNumdimNameに対して指定する必要があります。

genLevNum, . . . genLevNumX

祖先値を返す絶対世代またはレベル番号を定義する整数値。正の整数は世代参照を表します。負の数または値0は、レベル参照を定義します。すべてのdimNamegenLevNumに対して指定する必要があります。

この関数または他の祖先値関数を不規則な階層で使用するには、レベル参照のかわりに世代参照を使用して、予期しない結果を回避します。See 階層のシェイプ

mbrName

オプション。すべての有効な単一メンバー名、または単一メンバーを返す関数。

Marketing Expenseは、製品計画アプリケーションのProduct FamilyおよびRegionレベルで取得されます。Marketing Expenseデータは、Salesコントリビューションに基づいて、各ProductコードおよびStateレベルに割り当てる必要があります。データは次のように取得されます。

                       Sales   Marketing
                       =====   =========                                  
New York    100-10     300     N/A
            100-20     200     N/A
               100     500     N/A
Boston      100-10     100     N/A
            100-20     400     N/A
               100     500     N/A
East        100-10     400     N/A
            100-20     600     N/A
               100    1000     200

EastでのMarketing Expense値である200とProductコードである100が、次の式で各ProductコードとStateに割り当てられます。

Marketing = (Sales / @MDANCESTVAL(2, Market, 2, Product, 2, Sales)) * @MDANCESTVAL(2, Market, 2, Product, 2, Marketing);

これにより、次の結果が生成されます。

                      Sales   Marketing
                      =====   =========                           
New York    100-10     300     60
            100-20     200     40
               100     500     100
Boston      100-10     100     20
            100-20     400     80
               100     500     100
East        100-10     400     80
            100-20     600     120
               100    1000     200

Marketing Expensesは、ProductsとMarkets全体で再連結できます。