@SANCESTVAL

Essbaseの@SANCESTVAL計算関数は、計算中の現在のメンバーの共有祖先値に基づいて、祖先レベルのデータを返します。

構文

@SANCESTVAL (rootMbr,genLevNum [, mbrName])

パラメータ

rootMbr

共有メンバーの最も近くに発生した祖先を検索するために使用されるメンバーを定義します。

genLevNum

祖先値を返す絶対世代またはレベル番号を定義する整数値。正の整数は世代参照を表します。負の数または値0は、レベル参照を定義します。

この関数または他の祖先値関数を不規則な階層で使用するには、レベル参照のかわりに世代参照を使用して、予期しない結果を回避します。

mbrName

オプション。すべての有効な単一メンバー名、または単一メンバーを返す関数。

ノート

  • この関数は、FIX文内では使用できません。

  • この関数が動的計算としてタグ付けされたメンバーに関連付けられた数式に含まれている場合、取得と計算に必要な時間が大幅に長くなる可能性があります。

Marketing費用は、製品計画アプリケーションのProduct Categoryレベルで取得されます。Productカテゴリは、共有メンバーを子として含む祖先として定義されます。Marketing費用データは、Salesコントリビューションに基づいて各Productコードに割り当てる必要があります。

次のProduct階層が定義されています。

Product
   100
        100-10
        100-20
   200
        200-10
        200-20
   Diet ~
        100-10 SHARED
        200-10 SHARED
   Caffeine Free ~
        100-20 SHARED
        200-20 SHARED
                 Sales   Marketing
                 =====   =========               
100-10            300       0
100-20            200       0
100               500       0
200-10            100       0
200-30            400       0
200               900       0
100-10            300       0
200-10            100       0
Diet              400      50
100-20            200       0
200-30            400       0 
Caffeine Free     600      40

Marketing費用の値は、次の式で各Productコードに割り当てられます。

Marketing = (Sales / @SANCESTVAL(Product, 2, Sales)) * @SANCESTVAL(Product, 2, Marketing);

これにより、次の結果が生成されます。

                 Sales    Marketing
                 =====    =========
100-10           300       37.5
100-20           200       13.3
100              500       #MI
200-10           100       12.5
200-30           400       26.7
200              900       #MI
100-10           300       37.5
200-10           100       12.5
Diet             400       50
100-20           200       13.3
200-30           400       26.7
Caffeine Free    600       40

Marketing Expensesは、ProductsとMarkets全体で再連結できます。