@NPV
Essbaseの@NPV計算関数は、一連の支払い(負の値)と収入(正の値)に基づいて、投資の正味現在価値を計算します。
構文
@NPV (cashflowMbr, rateMbrConst, discountFlag [, XrangeList])
パラメータ
- cashflowMbr
-
一連の数値を提供するメンバー仕様。
- rateMbrConst
-
定数値を提供する単一メンバー仕様、変数名、または数式。
- discountFlag
-
関数が最初の期間から割り引くかどうかを示すために、単一メンバー仕様、変数名、または数値式を0または1に設定します。1は、最初の期間から割り引かないことを意味します。
- XrangeList
-
関数が計算される範囲を指定するオプションのパラメータ。範囲が指定されない場合、Essbaseは、時間としてタグ付けされたディメンションのレベル0メンバーを使用します。
有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、またはメンバー・セット関数か範囲関数(@XRANGEを含む)からの戻り値にできます。
rangeListおよびXrangeListの詳細は、範囲リスト・パラメータを参照してください。
ノート
財務関数が値を返すことはありません。むしろ、指定された範囲に基づいて内部的に一連の値を計算します。
例
この例では、Valueは次の式で計算されます。
Value = @NPV(Cash, Rate, 0, FY1990:FY1994, FY1995:FY2000);
この例では、次のレポートが作成されます:
FY1990 FY1991 FY1992 FY1993 FY1994 FY1995
====== ====== ====== ====== ====== ======
Cash (1,000) 500 600 500 #MISSING #MISSING
Rate 0 0 0 0 #MISSING #MISSING
Value 296 296 296 296 296 296
次の例では、YearディメンションがSample Basicに追加されていることを前提としています。多次元範囲を使用してNPVを計算します。
FIX ("100-10", "New York")
"Value" = @NPV(Cash, Rate, 0, @XRANGE("2011"->"Sep", "2012"->"Mar"));
ENDFIX
前述の計算は、XrangeListで指定した次の多次元範囲で実行されます。
2011->Sep
2011->Oct
2011->Nov
2011->Dec
2012->Jan
2012->Feb
2012->Mar
関連項目