@PTD

Essbaseの@PTD計算関数は、時間としてタグ付けされたディメンションのメンバーの期間累計値を計算します。デフォルトでは、勘定科目が"期首"または"期末"としてタグ付けされていないかぎり、データは合計されます。

構文

@PTD (XrangeList)

パラメータ

XrangeList

時間としてタグ付けされたディメンションからのメンバーの範囲。

有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、またはメンバー・セット関数か範囲関数(@XRANGEを含む)からの戻り値にできます。

XrangeListの詳細は、範囲リスト・パラメータを参照してください。

ノート

  • 財務関数が値を返すことはありません。むしろ、指定された範囲に基づいて内部的に一連の値を計算します。

  • @PTDを使用できるのは、アウトラインに勘定科目としてタグ付けされたディメンションが含まれている場合のみです。

この例では、Sample Basicデータベース・アウトラインのYearディメンションに、YTDとQTDの2つの追加メンバーが含まれているとします。計算スクリプトを使用して、YTDおよびQTDメンバーは次のように計算されます。

YTD = @PTD(Jan:May);
QTD = @PTD(Apr:May);

この例では、Opening InventoryはFirstのタイム・バランスでタグ付けされ、Ending InventoryはLastのタイム・バランスでタグ付けされています。

この例では、次のレポートが作成されます:

                            Product   Market   Scenario                                                         
                   Sales    Opening Inventory     Ending Inventory
                   =====    =================     ================
Jan                31538         117405               116434
Feb                32069         116434               115558
Mar                32213         115558               119143
  Qtr1             95820         117405               119143
Apr                32917         119143               125883
May                33674         125883               136145
Jun                35088         136145               143458
  Qtr2            101679         119143               143458
QTD                66591         245026               262028
YTD               162411         117405               136145

次の例では、YearディメンションがSample Basicに追加されていることを前提としています。多次元範囲を使用してYTDを計算します。

FIX("100-10", "New York")
YTD = @PTD(@XRANGE("2011"->"Sep", "2012"->"Mar"));
ENDFIX

前述の計算は、XrangeListで指定した次の多次元範囲で実行されます。


2011->Sep
2011->Oct
2011->Nov
2011->Dec
2012->Jan
2012->Feb
2012->Mar

関連項目

@NPV