SET TRACEID

SET TRACEID計算コマンドを使用すると、複数のEssbaseユーザーが計算スクリプトでSET TRACEを使用して計算をトレースできます。トレース要求を発行する各ユーザーには、キューブ・ディレクトリに独自のトレース・ファイルがあります。

このコマンドを使用すると、SET TRACEコマンドを使用して、他かのユーザーが上書きしない独自のトレース・ファイルに結果を書き込むことができます。

構文

SET TRACEID uniqueId

パラメータ

uniqueId

計算トレース・ログ・ファイル名に追加する一意のID。計算をトレースしている他のユーザーが上書きしないようにします。

ノート

  • トレース出力は、キューブ・ディレクトリのcalc_trace_uniqueID.txtに記録されます。

  • 計算スクリプトにはSET TRACEIDが1つのみ存在し、SET TRACEコマンドの前に上部に配置する必要があります(そうしないと無視されます)。TRACEIDは、計算スクリプト内のすべてのトレースに適用されます。

  • 計算トレースの詳細は、「SET TRACE」を参照してください。

次の例では、SET TRACEコマンドの開始前に、SET TRACEIDにID id001が設定されています。これにより、計算スクリプト内のすべてのトレースについて、トレース出力ファイルがcalc_trace_id001.txtとして保存されます。

SET TRACEID "id001"
SET TRACE (@CHILDREN("Qtr1"), "Cola", "New York", "Actual", "Ending Inventory");                                
FIX(@LEVMBRS("Year",0), "Cola", "New York", "Actual")
"Opening Inventory" (
    IF(NOT @ISMBR("Jan"))
       "Opening Inventory"=@PRIOR("Ending Inventory");
    ENDIF                                
    "Ending Inventory" = "Opening Inventory" + "Additions" - "Sales";
)                           
ENDFIX
SET TRACE (@CHILDREN("Qtr1"), "Cola", "Oregon", "Actual", "Ending Inventory");                                
FIX(@LEVMBRS("Year",0), "Cola", "Oregon", "Actual")
"Opening Inventory" (
    IF(NOT @ISMBR("Jan"))
       "Opening Inventory"=@PRIOR("Ending Inventory");
    ENDIF                                
    "Ending Inventory" = "Opening Inventory" + "Additions" - "Sales";
)                           
ENDFIX

関連項目

SET TRACE