@SPLINE
Essbaseの@SPLINE計算関数は、データ・ポイントのセットに補整スプラインを適用します。スプラインは、データを平滑化または補間するための数学的な曲線です。
構文
@SPLINE (YmbrName [, s [, XmbrName [, XrangeList]]])
パラメータ
- YmbrName
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スプラインを作成するために使用される(rangeListと交差する場合)従属変数値を含む有効な単一メンバー名。
- s
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オプション。平滑パラメータを決定するゼロ(0)または正の値。デフォルト値は1.0です。
- XmbrName
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オプション。スプラインを作成するために使用される(rangeListと交差する場合)独立変数値を含む有効な単一メンバー名。デフォルトの独立変数値は0、1、2、3などです。
- XrangeList
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オプション。同じディメンションからのメンバー・リストを返す有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、ディメンション間メンバー、またはメンバー・セット関数か範囲関数(@XRANGEを含む)。XrangeListが指定されていない場合、Essbaseは、時間としてタグ付けされたディメンションのレベル0メンバーを使用します。
ノート
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XrangeListには、少なくとも2つの値が含まれている必要があります。
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XrangeListのデータにギャップが含まれている場合(例: Jan、Feb、Mar、Jun、Jul)、必ずXmbrName(例: 0、1、2、5、6)を指定してください。そうすることで、正しい結果が返されます。
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この関数は、
#MISSING
値をYmbrName内とXmbrName内でスキップし、結果内では、EssbaseはYmbrNameの#MISSING
値をスプラインに置き換えます。 -
この関数は、(n > 0)のキュービック平滑化スプラインを計算します。
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平滑パラメータ(s)を0に設定すると、補間スプライン、つまり初期データに正確に適合するスプラインが生成されます。sを増やすと、スプラインは滑らかになりますが、初期データの近似は正確ではなくなります。
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@SPLINEを@TRENDとともに使用して、@SPLINEで平滑化値に基づく将来の値を予測できます。
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Essbaseメンバー・セット関数を使用して、XrangeListパラメータのメンバー・リストを生成する場合(@SIBLINGSなど)、正しい結果を保証するために、Essbaseが生成されたメンバー・リストをソートする順序を検討します。詳細は、使用しているメンバー・セット関数のヘルプ・トピックを参照してください。
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計算スクリプトで@SPLINEを使用する場合は、FIX文内で使用してください。FIXの使用は必須ではありませんが、FIXを使用すると計算パフォーマンスが向上する場合があります。
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スパース・ディメンションの広い範囲で@SPLINEを使用する場合は、計算機キャッシュのサイズを増やす必要がある場合があります。
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補整スプラインのアルゴリズムを表示します。
アルゴリズム





例
次の例は、Sample Basicデータベースに基づいています。Measuresディメンションに追加のメンバーであるSales Splineが含まれているとします。この式は、2の平滑パラメータに基づいて、JanからJunまでのSales値のスプラインを計算します。
"Sales Spline" = @SPLINE(Sales,2,,Jan:Jun);
この例では、次のレポートが作成されます:
Colas Actual New York
Sales Sales Spline
===== ============
Jan 645 632.8941564
Feb 675 675.8247101
Mar 712 724.7394598
Apr 756 784.2860765
May 890 852.4398456
Jun 912 919.8157517
関連項目