リモート・データベースからのストリーミングによるディメンションの構築およびデータのロード

キューブにロードするデータまたはディメンションがリモート・データベースに存在している場合は、Essbaseコマンドライン・インタフェース(CLI)でstreamオプションを使用すると、キューブにデータまたはメンバーをプッシュできます。

CLIのコマンドdataloadまたはdimbuildstreamオプションを使用するときには、目的のドライバと接続文字列が反映されている保存済のJDBC接続を参照する必要もあります。

始める前に

  1. ロード・ルール・ファイルは、キューブ・ディレクトリに存在する必要があります。

  2. データのロードまたはディメンションの構築に使用するデータベース問合せでは、ロード・ルール内の列とディメンショナリティが同じになっている必要があります(つまり、ルール内のディメンションの順序はSQL問合せ内のディメンションの順序と一致する必要があります)。

制限

  • ロード・ルールでは、SQL文内の代替変数の使用はサポートされていません。

  • SQL関数はJDBCでサポートされているもののみを使用します。ODBCスカラー関数は、CLIではサポートされていません。

ディメンション構築およびデータのストリーミングのためのワークフロー

  1. 目的のデータ・ソースのドライバと接続文字列を反映した保存済JDBC接続文字列を作成します。これには、CLIコマンドのcreatelocalconnectionを使用します。

  2. (Oracleデータベースの場合は不要)目的のデータベース・ドライバの.jarファイルを指すように、環境変数EXTERNAL_CLASSPATHを設定します。このトピックのEXTERNAL_CLASSPATH環境変数の例を参照してください。

  3. ストリーミング・オプションを指定して、CLIコマンドのdataloadまたはdimbuildを実行します。このときに、保存済の接続名を指定します。

    オプションとして、dataloadまたはdimbuildコマンドでデータベース問合せを指定することもできます。それ以外の場合は、ロード・ルール(「SQLプロパティ」)で指定できます。

EXTERNAL_CLASSPATH環境変数を設定する例

EXTERNAL_CLASSPATH環境変数は、Oracle Database以外のデータ・ソースからストリーミングする前に設定しておく必要があります。この変数は、該当するデータベース・ドライバ.jarファイルの場所を指すように設定します。

DB2

DB2ドライバjarファイルの場所を指すように、EXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。

Cシェルの例

setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/db2jcc.jar

KornまたはBashシェルの例

export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/db2jcc.jar

Windowsの例

set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\db2jcc.jar

MySQL

MySQLドライバjarファイルの場所を指すようにEXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。

Cシェルの例

setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/mysql-connector-java-5.1.43-bin.jar

KornまたはBashシェルの例

export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/mysql-connector-java-5.1.43-bin.jar

Windowsの例

set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\mysql-connector-java-5.1.43-bin.jar

Microsoft SQL Server

SQL Serverドライバjarファイルの場所を指すようにEXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。

Cシェルの例

setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/sqljdbc4-3.0.jar

KornまたはBashシェルの例

export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/sqljdbc4-3.0.jar

Windowsの例

set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\sqljdbc4-3.0.jar

Teradata

Teradataドライバjarファイルの場所を指すようにEXTERNAL_CLASSPATH変数を設定します。

Cシェルの例

setenv EXTERNAL_CLASSPATH /scratch/db/jars/tdgssconfig.jar:/scratch/db/jars/terajdbc4.jar

KornまたはBashシェルの例

export EXTERNAL_CLASSPATH=/scratch/db/jars/tdgssconfig.jar:/scratch/db/jars/terajdbc4.jar

Windowsの例

set EXTERNAL_CLASSPATH=C:\db\jars\tdgssconfig.jar;C:\db\jars\terajdbc4.jar