新しいデータ・ロード・ルールの作成

Essbase Webインタフェースでルール・エディタを使用して、データ・ロード・ルールを作成しテストします。フラット・ファイルまたは様々な外部ソースからのデータを使用して、Essbaseキューブにデータをロードします。この例では、フラット・ファイルを使用します。

既存のルール(アプリケーション・ワークブックからのデプロイ時に作成されるルールなど)に変更を加えると、はるかに効率的が高くなります。ただし、Essbase Webインタフェースで新しいルールを作成する場合、このトピックでは、Essbaseキューブに追加された新しいディメンション・メンバーのデータをロードすることを目的として、それを作成するためのサンプル・フローを示します。

前提条件:

  • トピック「新しいディメンション構築ルールの作成」のステップを完了します。この演習では、すでにSample Basicキューブを作成していて、Productディメンションに新しい"500"のメンバーが追加されていると仮定しています。

  • 次に示すようなカンマ区切りのデータ・ファイルを作成し、load_sales_cogs_newprod.txtという名前を付けて、Sample Basicキューブ・ディレクトリにアップロードします。

    "Product","Market","Year","Scenario","Sales","COGS"
    "500-10","New York","Jan","Actual","678","271"
    "500-10","New York","Jan","Budget","640","260"
    "500-10","New York","Feb","Actual","645","258"
    "500-10","New York","Feb","Budget","610","240"
    "500-10","New York","Mar","Actual","675","270"
    "500-10","New York","Mar","Budget","640","250"
    "500-10","New York","Apr","Budget","670","270"
    "500-10","New York","May","Actual","756","302"
    "500-10","New York","May","Budget","710","280"
    "500-10","New York","Jun","Actual","890","356"
    "500-10","New York","Jun","Budget","840","340"
  1. 「アプリケーション」ページで、アプリケーション(Sample)を展開します。

  2. キューブ名(Basic)の右側にある「アクション」メニューから、インスペクタを起動します。


    インスペクタを選択したポップアップ・メニュー

  3. 「スクリプト」タブを選択して、「ルール」をクリックします。


    データベース・インスペクション・ダイアログで選択されている「スクリプト」タブ

  4. 「作成」をクリックして、「データ・ロード」を選択します。


    データベース・インスペクション・ダイアログで、作成ボタンが押されていて、「データ・ロード」オプションが選択されています

  5. 「新規ルール」ダイアログで、次のように操作します。


    データ・ロード用の「新規ルール」ダイアログ。説明どおりに入力されています

    1. ルール名を入力します: 500_data。

    2. このワークフロー例ではフラット・データ・ファイルの使用を前提としているため、「ソース・タイプ」「ファイル」を選択します。アップロードしたデータ・ファイルを選択します。たとえば、「カタログ」クリックして、load_sales_cogs_newprod.txtまでナビゲートします。

      ノート:

      「ファイル」以外の他のオプションを「ソース・タイプ」として使用できます。これらは、ソース・データがフラット・ファイルではなく、外部ソースであるときに使用します。
      データ・ロード・ルールに選択できるソース・タイプには、「ファイル」、「ODBC (DSNレス)」、「Oracle Call Interface (OCI)」、「データソース」および「SQLデータ・ソース(DSN)」があります。

      外部ソースのデータを使用している場合、データのソースに対する接続のタイプに応じて、一定の前提条件を満たす必要があります。

      • Essbaseで確立された接続およびデータソースを使用してアプリケーション管理者またはサービス管理者によって事前定義された接続の場合は、ロード・ルールのソース・タイプとして「データソース」を選択します。接続の準備が整っているこを確認するには、「接続とデータソースを使用した外部データへのアクセス」を参照して前提条件のステップを理解してください。
      • Essbaseサーバーで構成したODBCドライバに依存する接続の場合は、ロード・ルールのソース・タイプとして「ODBC (DSNレス)」または「SQLデータ・ソース(DSN)」を選択します。接続の準備が整っているこを確認するには、「ODBC接続を使用したデータ・アクセス」を参照して前提条件のステップを理解してください。
      • OCI構文が含まれている接続文字列に依存する接続の場合は、ロード・ルールのソース・タイプとして「Oracle Call Interface (OCI)」を選択します。接続の準備が整っていることを確認するには、「Oracle Call Interfaceを使用したOracle Databaseへのアクセス」を参照して、前提条件のステップを理解してください。
    3. 「データ・ロード・レコード番号」フィールドを1に増分します。これは、レコード0にはロードする予定のないヘッダー情報が格納されているためです(ただし、その情報はロード・ルールのフィールドに移入するために使用することになります)。

    4. サンプルのデータ・ファイルはカンマで区切られているため、「デリミタ」値は「カンマ」のままにしておきます。

    5. 「続行」をクリックします。

    6. データ・ロード・ルールによって、ヘッダー・レコードにリストされているディメンションにマップされたフィールドが開かれます。プレビュー・データ(テキスト・ファイルからのデータ)が各フィールドの下のグリッドに移入されます。


      テキスト・ファイルのヘッダー・レコードからのディメンションとしてフィールドが移入されていて、テキスト・ファイルからのデータをプレビューしている新しいデータ・ロード・ルール。

      ソース・データ内の各行がレコードであり、ルールのプレビュー・データに示される行に対応します。フィールド1から4にはメタデータ(メンバー)情報が格納されていて、フィールド5から6にはロードするデータが格納されています。

  6. ルールを検証してから、保存して閉じます。

  7. キューブ・インスペクタを閉じてから、「ジョブ」をクリックしてデータ・ロード・ルールをテストします。

  8. 「新規ジョブ」「データのロード」の順にクリックします。

    • 「アプリケーション」には、「Sample」を選択します。
    • 「データベース」には、「基本」を選択します。
    • 「ロード・タイプ」には、「ファイル」を選択します。
    • 「エラーにより中止」をクリックします。
    • 「カタログからのファイルの選択」をクリックします。
      テキストの説明で示したオプションで入力した「データのロード」ダイアログ

    • ルール・ファイルの500_data.rulを見つけます。[Shift]キーを押しながらクリックして、データ・ファイル名(load_sales_cogs_newprod.txt)を見つけてクリックします。「選択」をクリックします。
    • 「OK」をクリックします。
  9. ジョブのステータスが「完了」になるまで「リフレッシュ」アイコンをクリックします。データが新しいProductにロードされました。