ODBCデータ・ソース用のルール・ファイルのカスタマイズ

ソース・データがネットワーク・アクセス可能でODBCを使用して構成されている場合は、SQL問合せの結果を使用してソース・データにアクセスするようにEssbaseのルールを構成できます。

例1 - DB2

次に、Essbaseのデータソースとして定義されていないDB2のリレーショナル・データ・ソースにアクセスするためのロード・ルールに対する「SQLプロパティ」の例を示します。

「名前」フィールドは、odbc.ini (Linux)で定義したDSN名またはWindowsで構成したデータ・ソース名と一致している必要があります。記述したSQL問合せによって、DB2からEssbaseにデータを取得します。


「SQLプロパティ」ダイアログ。「プロパティ」オプションには、「SQLデータ・ソース(DSN)」が選択されています。「名前」は、「TBC_DB2」です。「問合せ」フィールドには、SQL問合せが示されています。DB2のユーザー名とパスワードが入力されています。

複数のODBC データ・ソースに1つのロード・ルールを使用する場合は、DSN名(およびSQL句の要素)に代替変数を使用できます。たとえば、変数の&dsnと&monthがルール・ファイルに関連付けられたキューブで定義されているとします。


Sample Basicのキューブ・インスペクタの「変数」セクションに、定義された2つの代替変数が示されています。1つは「dsn」という名前で、その値はTBC_DB2です。もう1つは「month」という名前で、値はNovです。

この場合、ロード・ルールでは、これらの値を参照できます。次のルール例を参照してください。


Sample Basicに対して定義されたルールの「SQLプロパティ」セクションで、2つの代替変数が参照されています。1つの参照&dsnは、「名前」フィールドにあります。もう1つの参照&monthは、「問合せ」フィールドのSQL問合せに含まれています。SQL問合せの内容は次のとおりです。select a.SKU, b.STATE, &month, c.CHILD, SUM(d.AMOUNT) from Product a, Market b, Measures c, Sales d where d.STATEID = b.STATEID AND d.PRODUCTID = a.PRODUCTID AND d.MEASURESID = c.MEASURESID GROUP BY a.SKU, b.STATE, &month, c.CHILD

例2 - Teradata

次に、Teradataのリレーショナル・データ・ソースにアクセスするためのロード・ルールに関する「SQLプロパティ」の例を示します。


ロード・ルールの「ソース・プロパティ」→「SQLプロパティ」タブ。「プロパティ」の選択は「ODBC (DSNレス)」、「サーバー」の入力は「teradata://192.0.2.110:/1025/TBC」、「問合せ」の入力は「select * from TABLENAME」です。

前述の例は、odbc.ini (Linux)内の次の構成に対応します。
[Teradata]
Driver=/opt/teradata/client/16.20/lib64/tdataodbc_sb64.so
Description=NCR 3600 running Teradata V2R6.2
DBCName=192.0.2.110
astUser=
Username=xxxxxx
Password=xxxxxx
Database=TBC
DefaultDatabase=TBC
NoScan=no
MechanismName=TD2

次に、Teradataのリレーショナル・データ・ソースにアクセスするためのロード・ルールに関する「SQLプロパティ」の別の例を示します。


ロード・ルールの「ソース・プロパティ」→「SQLプロパティ」タブ。「プロパティ」の選択は「SQLデータ・ソース(DSN)」、「名前」の入力は「$TELAPI$192.0.2.110」、「問合せ」の入力は「select * from TABLENAME」です。

前述の例は、odbc.ini (Linux)内の次の構成に対応します。

[$TELAPI$192.0.2.110]
Driver=/opt/teradata/client/16.20/lib64/tdataodbc_sb64.so
Description=NCR 3600 running Teradata V2R6.2
DBCName=192.0.2.110
astUser=
Username=xxxxxx
Password=xxxxxx
Database=TBC
DefaultDatabase=TBC
NoScan=no
MechanismName=TD2