ASOでのデータ・ロードの相違点
Essbase集約ストレージ・キューブへのデータのロードは、ブロック・ストレージとは異なります。データは、レベル0の保管済メンバーにのみロードされます。一時バッファは複数ソースからのフローを合理化するために役立ち、スライスはマージおよび置換できます。日付フォーマット文字列は、日時ディメンションへのロードに役立ちます。集約により、データ・ロード後に再計算が発生します。
表35-4 集約ストレージとブロック・ストレージのデータ・ロードの相違点
データ・ロードの機能 | 集約ストレージ | ブロック・ストレージ |
---|---|---|
データ・ロードによってロードされるセル |
アウトライン内の式に値が依存しないレベル0のセルのみがロードされます |
すべてのレベルのセルをロードできます(動的計算メンバーを除く) |
データベース値の更新 |
データ・ロードの最後に、集約が存在する場合、集約内の値は再計算されます |
値の自動更新は行われません。データ値を更新するには、必要なすべての計算スクリプトを実行する必要があります。 |
データ・ロード・バッファ |
集約ストレージ・データベースへの複数のデータソースのロードは、一時データ・ロード・バッファによって管理されます |
サポートされていません |
データベースのコンテンツのアトミックな置換 |
集約ストレージ・データベースにデータをロードするときに、データベースのコンテンツまたはデータベース内のすべての増分データ・スライスのコンテンツを置換できます |
サポートされていません |
データ・スライス |
集約ストレージ・データベースには、データの複数のスライスを含めることができます。データ・スライスはマージ可能です |
サポートされていません |
共有メンバーのディメンション構築 |
親子の構築方法が完全にサポートされています。重複する世代(DUPGEN)の構築方法は、世代2 (DUPGEN2)までの代替階層の構築に制限されています。 |
すべての構築方法がサポートされています |
日付にマップされたデータのロード |
日時ディメンションでは、メンバー名ではなく、サポートされている日付フォーマットの文字列を使用して、データをレベル0メンバーにロードできます |
日時ディメンション・タイプはサポートされていません |
レネゲード・メンバー |
サポートされています |
サポートされていません |
ロード・ルールと既存値への影響 |
集約ストレージのデータ・ロード・バッファでロード・ルールを使用すると、すべてのキューブ・データを上書きするか、一度に1つのスライスを置換するかを選択できます。スライスは、データベースにロードする前に、データ・ロード・バッファに増分的に収集できます。 |
ブロック・ストレージのロード・ルールを使用して、データのソースごとに、既存値を上書きするか、既存値に値を加算するか、既存値から値を減算するかを選択します。 |