Essbaseに外部データをロードする場合のプル方式とプッシュ方式
ディメンションを構築してSQLベースのソースからEssbaseにデータをロードするときには、ソース・データをEssbaseキューブに移動するために「プル」または「プッシュ」のどちらかのデータ・フローを使用できます。
ここに示す例は、SQL問合せを使用してアクセスする外部ソースに関連するものですが、サーバー上のファイルやサーバーにアクセス可能なパスからのロードも可能です。
プル方式
外部ソース・データベースがEssbaseにネットワーク・アクセスできる場合、データのロードおよびディメンションの構築では、そのソースからSQLクエリの結果を直接プルできます。
次に、サポートされるプル方式を示します。
ユース・ケース例
Essbaseは、プライベート・ネットワーク(VCN)上にデプロイされています。セキュアなVPNからVCNへの接続は、FastConnectなどの接続を使用した動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)を通じて実現されます。これにより、プライベート・クラウド・ネットワークが安全にソース・データベースにまで拡大されます。

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Essbase Webインタフェースで接続とデータソースを定義します
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接続とデータソースに基づいてロード・ルールを設計します
または
プッシュ方式
外部ソース・データベースでは、SQL問合せの結果をEssbaseにプッシュできます。Essbaseへのデータのプッシュは、データベースがEssbaseにネットワーク・アクセスできない場合に役立ちます。この方式では、Essbase REST APIまたはCLIを使用して、ローカルJDBC接続を作成して、データ・ストリームも開始します。このストリーミング接続は、HTTPSプロトコルによって安全が確保されます。
ユース・ケース例
Essbaseは、ファイアウォール/VPNの内側にデプロイされています。

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CLI createlocalconnectionコマンドを使用して、ソース・データベースへのローカルJDBC接続を作成します。
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CLI dimbuildコマンドまたはdataloadコマンドに
-stream
および-conn
のオプションを指定して、JDBC接続によるデータ・フローを開始します詳細は、リモート・データベースからのストリーミングによるディメンションの構築およびデータのロードを参照してください。