Essbaseに外部データをロードする場合のプル方式とプッシュ方式

ディメンションを構築してSQLベースのソースからEssbaseにデータをロードするときには、ソース・データをEssbaseキューブに移動するために「プル」または「プッシュ」のどちらかのデータ・フローを使用できます。

ここに示す例は、SQL問合せを使用してアクセスする外部ソースに関連するものですが、サーバー上のファイルやサーバーにアクセス可能なパスからのロードも可能です。

プル方式

外部ソース・データベースがEssbaseにネットワーク・アクセスできる場合、データのロードおよびディメンションの構築では、そのソースからSQLクエリの結果を直接プルできます。

次に、サポートされるプル方式を示します。

ユース・ケース例

Essbaseは、プライベート・ネットワーク(VCN)上にデプロイされています。セキュアなVPNからVCNへの接続は、FastConnectなどの接続を使用した動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)を通じて実現されます。これにより、プライベート・クラウド・ネットワークが安全にソース・データベースにまで拡大されます。


クラウド・ネットワーク上のEssbaseデプロイメント(ファイアウォールなし)に向けられたFastConnectというラベルのフロー矢印が付いたソース・データベースを示しているプル方式

  1. Essbase Webインタフェースで接続とデータソースを定義します

  2. 接続とデータソースに基づいてロード・ルールを設計します

  3. Essbaseからデータ・ロードまたはディメンション構築のジョブを実行します

または

  1. ソース・データベースへの直接の接続詳細でロード・ルールを設計します

  2. Essbaseからデータ・ロードまたはディメンション構築のジョブを実行します

プッシュ方式

外部ソース・データベースでは、SQL問合せの結果をEssbaseにプッシュできます。Essbaseへのデータのプッシュは、データベースがEssbaseにネットワーク・アクセスできない場合に役立ちます。この方式では、Essbase REST APIまたはCLIを使用して、ローカルJDBC接続を作成して、データ・ストリームも開始します。このストリーミング接続は、HTTPSプロトコルによって安全が確保されます。

ユース・ケース例

Essbaseは、ファイアウォール/VPNの内側にデプロイされています。


クラウド・ネットワーク上のファイアウォール/VPNの内側にあるEssbaseデプロイメントに向けられたJDBC/ストリームというラベルのフロー矢印が付いたソース・データベースを示しているプッシュ方式

  1. CLI createlocalconnectionコマンドを使用して、ソース・データベースへのローカルJDBC接続を作成します。

  2. CLI dimbuildコマンドまたはdataloadコマンドに-streamおよび-connのオプションを指定して、JDBC接続によるデータ・フローを開始します詳細は、リモート・データベースからのストリーミングによるディメンションの構築およびデータのロードを参照してください。