ソース・データを使用したメンバー・プロパティの操作

ディメンション構築でEssbaseアウトライン内の新規または既存メンバーのプロパティを適用またはリセットする場合は、メンバー・プロパティのコードをソース・データに直接適用できます。メンバー・プロパティとしては、集計、式、UDA、費用、タイム・バランス、ラベルのみ、共有なし、保管済、動的などがあります。

ディメンション構築中に次のようにすることで、新規および既存のメンバーのプロパティを変更できます。

  • ソース・データ内のフィールドにメンバー・プロパティを含めます

  • ソース・データ・フィールドを空にして、プロパティをデフォルト値にリセットするか、式またはUDAを削除します

ソース・データ内で、プロパティによって変更されるメンバーが含まれるフィールドの直後のフィールドにプロパティを挿入します。たとえば、Margin%メンバーが親にロールアップされず、共有されないように指定するには、次のように設定します。

  1. Margin%フィールドの後に、~プロパティ(メンバーがその親にロールアップされないことを示す)とNプロパティ(メンバーが共有されないことを示す)を配置します。例:

    Margin%  Margin%  ~ N Sales

    ノート:

    Margin %は、別名であるため繰り返されます。
  2. プロパティ・フィールドのフィールド・タイプを「プロパティ」に設定します。

式、UDAまたは属性を削除したり、プロパティをデフォルト値にリセットするときは、次の追加ステップを実行します。ソース・データ内のフィールドは、NULLまたは空のままにしておきます。

次の表は、ブロック・ストレージのアウトライン・メンバーにプロパティを割り当てるためにソース・データ内で使用する、すべてのメンバー・コードを示しています。

表13-2 ブロック・ストレージ・アウトラインのメンバー・プロパティ・コード

コード 説明

%

集計の現在合計値のパーセンテージとして表します

*

集計の現在合計値で乗算します

+

集計の現在合計値に加算します

-

集計の現在合計値から減算します

/

集計の現在合計値で除算します

~

集計から除外します

^

すべてのディメンションのすべての集計から除外します

A

平均のタイム・バランス・アイテムとして処理します(勘定科目ディメンションにのみ該当)

B

タイム・バランスのゼロまたは#MISSINGのデータ値を除外します(勘定科目ディメンションにのみ該当)

E

支出アイテムとして処理します(勘定科目ディメンションのみに適用)

F

タイム・バランス期首アイテムとして処理します(勘定科目ディメンションにのみ該当)

G

2パス計算をfalseにリセットします(勘定科目ディメンションにのみ該当)。この表のプロパティ・コードTも参照してください。

J

費用アイテムをfalseにリセットします(勘定科目ディメンションにのみ該当)。この表のプロパティ・コードEも参照してください。

K

タイム・バランス・プロパティをNONEにリセットします(勘定科目ディメンションにのみ適用)。この表のプロパティ・コードA、FおよびLも参照してください。

L

タイム・バランス期末アイテムとして処理します(勘定科目ディメンションにのみ該当)

M

タイム・バランスから#MISSINGのデータ値を除外します(勘定科目ディメンションにのみ該当)

N

データ共有を許可しません

O

ラベルのみとしてタグ付けします(データを保管しない)

P

タイム・バランス・スキップ・オプションをNONEにリセットします(勘定科目ディメンションにのみ適用)。この表のプロパティ・コードB、MおよびZも参照してください。

S

メンバーを保管済メンバー(非動的計算であり、ラベルのみではない)として設定します

T

2パス計算を要求します(勘定科目ディメンションにのみ該当)

X

動的計算として作成します

Z

タイム・バランスからゼロのデータ値を除外します(勘定科目ディメンションにのみ該当)