日付メジャーの操作
日付メジャーを使用して、メンバーを日付型の値に関連付けることができます。メジャー・ディメンションの日付を処理する機能は、時間ディメンションを使用して表現するのが困難な分析のタイプで役立ちます。
たとえば、資産減価償却を分析するアプリケーションで、一連の資本資産の取得日を追跡する必要がある場合があります。この会社は事業を50年間行っているため、取得日の範囲が、実現可能なTimeディメンション・モデリングの範囲を超えて長期にわたっています(Timeディメンションでは5年のみカバーされます)。
日付メジャーは、長期間にわたる値を表現できることに加え、Timeディメンションで取り込まれるデータ値(時や分など)よりも細分度の低いデータ値を取り込むこともできます。
日付メジャーの実装
日付メジャーは、Essbaseの集約ストレージ・キューブとブロック・ストレージ・キューブでサポートされます。日付メジャーを実装するには、最初にキューブに対して有効にします。次に、日付フォーマットを選択し、勘定科目ディメンションのアウトラインに日付メジャーを追加します。
日付メジャーを有効にして使用するには、次のワークフローを使用します。
-
アウトライン・プロパティで、型付きメジャーを有効にします。
-
アウトライン・プロパティで、日付フォーマット(たとえば、
yyyy-mm-dd
)を選択します。アウトライン内のすべての日付メジャーで同じフォーマットを使用する必要があります。 -
アウトライン内(Accountsディメンション内)に日付メジャーを作成し、メンバー・プロパティでその日付メジャーを日付型として定義します。
たとえば、ASOsamp.Basicでは、アウトラインの型付きメジャーを有効にし、日付フォーマットを選択して、日付型として定義されたIntroDateというメジャーを追加できます。
日付値は内部的には数値として保管されますが、それらの値は、Essbaseにはフォーマットされた日付文字列としてロードされます。問合せされると、日付メジャーは選択された日付フォーマットに応じて表示されます。
テキスト・メジャーおよび日付メジャーに対するデータベース操作の実行を参照してください。
次の構成設定は、日付メジャーMAXDATEのデータ・エクスポートのチューニングに役立ちます
日付メジャーをサポートする関数
一部のMDX関数および計算関数は、カレンダ日付または日付型の文字列に基づいてEssbase計算を実行するのに役立ちます。