Essbase環境の計画

ソフトウェア・バイナリ、Essbaseアプリケーション・データおよびWebLogicドメインの構成には、別個のディスク・ボリュームまたはディレクトリを使用することをお薦めします。これらのロケーションは、インストールおよび構成の手順で指定します。

Essbaseのインストールには、Fusion Middlewareとリレーショナル・データベースが前提条件です。

リレーショナル・データベースについて

Essbaseを構成する前に、EssbaseFusion MiddlewareのRCUスキーマがあるリレーショナル・データベースへのネットワーク接続が必要です。

Essbase専用のプラガブル・データベース(PDB)をデプロイすることをお薦めします。Oracleのマルチテナント・アーキテクチャについては、「マルチテナント・アーキテクチャの紹介」をお読みください。

  • リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)によって生成されたEssbaseリポジトリ・スキーマには、他のアプリ-ションがアクセスすることはできません。
  • スキーマまたは表にアクセスする権限は、指定された管理者以外には付与しないようにします。
  • PDBにアクセスするロールの割当てや変更を行うための資格情報を、その他のユーザーに付与することはできません。
  • PDBに対する変更はすべて記録する必要があります。

Essbase <Oracleホーム>について

EssbaseFusion Middlewareと同じ<Oracleホーム>にインストールします。

マウントしたボリュームの使用

移植性を実現するため、必要に応じてシステム・ルートに別個のディスク・ボリューム(ネットワーク接続されたボリューム)をマウントし、<アプリケーション・ディレクトリ>ディレクトリと<ドメイン・ト>/<ドメイン名>ディレクトリに使用できます。

WebLogicドメインとEssbaseアプリケーションはディスクへのパスを必要とします。これらの場所はEssbaseの構成時に定義します。Essbaseの<アプリケーション・ディレクトリ>ディレクトリ、<ドメイン・ト>ディレクトリおよび<Oracleホーム>は別個にしておくことをお薦めします。

<ドメイン・ルート>について

<ドメイン・ルート>は、システム上のWebLogicドメインが作成される場所のパスです。<ドメイン・ルート>用のディレクトリを事前に作成しない場合は、指定したパスに基づいて構成ツールによって作成されます。ディスク・スペースには少なくとも1.5Gの空きを持たせてください。

<アプリケーション・ディレクトリ>について

<アプリケーション・ディレクトリ>に選択する場所は、Essbaseがアプリケーション・データ(ブロック、ページおよびインデックスの各ファイル)を保管する場所です。事前に作成しない場合は、<アプリケーション・ディレクトリ>に指定したパスに基づいて構成ツールによって作成されます。ソフトウェア・バイナリの場所とは別の場所を選択してください。ディスク・スペースには、アプリケーション用に十分な空きを持たせてください。お薦めは1Tです。