Essbaseプラットフォームの各環境の場所
Essbaseのインストールに関連するサーバー上の共通の場所について確認します。Oracleホーム、アプリケーションおよびドメインの場所、サーバーおよびログ・ファイルの場所などがあります。これらの場所は、Essbaseが環境変数として明示的に設定するものではありませんが、重要な場所を指定する手段として、ドキュメントに参照されることがよくあります。オプションで、これらの場所の別名をシェルで作成できます。
Oracleホーム
Oracle製品がホスティングされる、またはインストールされるディレクトリを示します。
Essbaseをインストールする際は、既存の<Oracleホーム>にインストールされます。<Oracleホーム>は、Essbaseのインストールの前提条件であるFusion Middlewareをインストールする際に設定されます。
Essbase製品ホーム
Essbaseソフトウェアがホスティングされる、またはインストールされるディレクトリを指定します。値は必ず<Oracleホーム>/essbase
と同等です。
ドメイン・ルート
Oracle WebLogic Serverのドメイン情報と構成のアーティファクトが保管される場所です。例:
<Oracle Home>/user_projects/domains
<ドメイン・ルート>の値を調べるには、<Oracleホーム>/domain-registry.xml
でドメインの場所の値を確認します。
ドメイン名
Essbaseの構成時に指定したOracle WebLogic Serverドメインの名前です。例:
essbase_domain
<ドメイン名>は<ドメイン・ルート>パスの末尾に作成されます。
ドメイン・ホーム
ドメイン・ホームは、<Domain Root>/<Domain Name>に相当します。例:
<Oracle Home>/user_projects/domains/essbase_domain
Essbase構成パス
Essbase構成ディレクトリを示します。これは、Essbaseソフトウェアがインストールされているディレクトリ(<Essbase製品ホーム>)とは別個の場所である必要があります。次に例を示します。
<Domain Root>/<Domain Name>/config/fmwconfig/essconfig/essbase
これはessbase.cfg
構成ファイルの場所です。使用方法については、サーバーレベルの構成プロパティの設定を参照してください。
Essbaseパス
Essbaseサーバーのディレクトリを示します。値は通常、<Oracleホーム>/essbase/products/Essbase/EssbaseServer
です。
アプリケーション・ディレクトリ
以前は<ARBORPATH>と呼ばれていました。Essbaseアプリケーションのアーティファクトを保管するためにユーザーが選択したフル・パスを指定します。次に例を示します。
<Oracle Home>/user_projects/applications/essbase
フェイルオーバー用に設定された環境では、アプリケーション・ディレクトリが、両方のホストでアクセス可能な共有ネットワーク・マウントである必要があります。
Linuxの例
/u01/essbase_data/applications/essbase
Windowsの例
z:\essbase_mount\essbase_data\applications\essbase
Essbaseのドキュメントがキューブ・ディレクトリを参照する場合、それは<アプリケーション・ディレクトリ>/app/<アプリケーション名>/<キューブ名>
を参照することを意味します。たとえば、ASOSampという名前のアプリケーション内のBasicという名前のキューブのキューブ・アーティファクトをキューブ・ディレクトリに保管する場合は、<ドメイン・ルート>/applications/essbase/app/ASOSamp/Basic
となります。
ESS ESホーム
Essbase Java API構成、バッファおよびキャッシュの要件のための作業フォルダです。例:
<Domain Root>/<Domain Name>/config/fmwconfig/essconfig/aps
Java APIとProvider Servicesソフトウェアがインストールされているディレクトリ外(<Essbase製品ホーム>外)の別個の場所を選択します。
Java API構成ファイルessbase.properties
は<Ess ESホーム>/binに配置する必要があります。
EASホーム
Essbase Administration Services (EAS) Liteのオプションの管理サーバーを構成した場合は、その場所を指定します。値は必ず<Essbase製品ホーム>/products/Essbase/eas
と同等です。
ログ・ファイル
Essbaseサーバーのログのメイン・ディレクトリは、<Domain Home>/servers/<Essbase-Managed-Server-Name>/logs
です。
メイン・ログ・ディレクトリで、
-
/aps/apsserver.log
はProvider Servicesのログです -
/essbase/platform.log
はEssbaseプラットフォームのログです -
/essbase/jagent.log
はEssbaseエージェントのログです -
/essbase/essbase/app/<application-name>/<application-name>_ODL.log
はEssbaseアプリケーションのログです
関連項目