FULL-EXPORT-DIR

MaxLのFULL-EXPORT-DIRターミナルは、export lro文で使用されます。これは、リンク・レポート・オブジェクト(LRO)のエクスポート・ファイルを格納するEssbaseキューブ・ディレクトリのフルパスです。

クライアントまたはサーバー上の任意の場所に(export lroで)作成される、LROエクスポート・ファイルのディレクトリ名のフルパス。

export lroの後、このディレクトリにはファイル・タイプのLROバイナリ・ファイル(データベースに該当する場合)と、directoryname.exp形式の名前を持つLROカタログ・エクスポート・ファイルが格納されます。

たとえば、Sample.Basicエクスポートの場合は、FULL-EXPORT-DIRを/scratch/exports/lrosとして指定すると、/scratch/exports/が存在する場合に/scratch/exports/の下にlrosディレクトリ構造が作成されます。lrosサブディレクトリには、ファイル・タイプLROのバイナリ・ファイル、およびLROカタログ・エクスポート・ファイルlros.expが含まれています。

ノート:

  • MaxLでは、エクスポート・ディレクトリが1つだけ作成され、ディレクトリ構造は作成されません。前述の例では、/scratch/exportsディレクトリ構造が存在する場合はMaxLによって/scratch/exportsのサブディレクトリとしてlrosディレクトリが作成されますが、/scratch/exportsが存在しない場合はMaxL/scratch/exports/lrosを作成できません。

  • 指定されたエクスポート・ディレクトリがすでに存在する場合、export LRO文は失敗します。これは、既存のエクスポート・ディレクトリの上書きに対する予防措置です。

  • Windowsでは、ファイル・パスのバックスラッシュを表すために二重のバックスラッシュ( \\ )を使用します。これは、2つ目のバックスラッシュがMaxL Shellによって、エスケープ・シーケンスとしてではなく文字どおりに解釈されるようにするためです。

文字列(MaxL構文のノートを参照)

Windows

'C:\\temp\\lros'

Linux

'/scratch/exports/lros'

参照元

export lro