Export LRO

MaxLexport lro文は、ディレクトリにリンク・レポート・オブジェクトの情報をエクスポートするためや、Essbaseキューブにファイル・タイプLROが含まれている場合にバイナリ・ファイルをエクスポートするために役立ちます。LROのエクスポートに必要な最小アプリケーション権限は、データベース・アクセスです。

キーワード

MaxL export lroを使用すると、次の方法でキューブからLRO情報をエクスポートできます。

export database DBS-NAME lro to server directory ...

接続しているEssbaseサーバーのキューブ・ディレクトリにLRO情報をエクスポートします。

export database DBS-NAME lro to local directory ...

指定したローカル・ディレクトリにLRO情報をエクスポートします。

ノート

  • この文では、キューブを起動する必要があります。

  • MaxLは、ローカル・エクスポート・ディレクトリを1つのみ作成し、ディレクトリ構造は作成しません。たとえば、c:\tempが存在する場合、MaxLは、c:\temp\exports\to\this\long\pathではなくc:\temp\exportsを作成します。

  • 指定されたローカル・エクスポート・ディレクトリがすでに存在する場合、export LRO文は失敗します。これは、既存のエクスポート・ディレクトリの上書きに対する予防措置です。

  • エクスポート・ディレクトリをフルパスで指定しないと、MaxLにより、短いディレクトリ指定(DBS-EXPORT-DIR)が接尾辞として使用され、宛先のエクスポート・ディレクトリがappname-dbname-という接頭辞付きでEssbaseサーバー上の<アプリケーション・ディレクトリ>/appディレクトリに作成されます。フルパスを指定した場合、指定したとおりのディレクトリがMaxLで作成されます。

    ご使用の環境内のアプリケーション・ディレクトリの場所が不明な場合は、Essbaseプラットフォーム内の環境の場所を参照してください。

  • 相対パス('../exports/lros'など)はサポートされていません。

  • エクスポート・ディレクトリおよび.expファイルはEssbaseサーバー・ファイルシステム上にありますが、Essbase Webインタフェースの「ファイル」カタログには表示されません。
  • MaxLでLROがキューブからエクスポートされたときに、そのキューブがUnicodeモードのアプリケーションからのものである場合は、エクスポートされたLROカタログ・ファイルがUTF-8でエンコードされます。UnicodeモードのアプリケーションからのUTF-8エンコードされたエクスポート・ファイルを、非UnicodeモードのアプリケーションにLROをインポートするためには使用できません。

  • エクスポートされたLROは、import lroを使用してキューブにインポートできます。

export database sample.basic lro to server directory '/scratch/exports/lros';

LROカタログ情報を、また、キューブにファイル・タイプLROが含まれている場合はバイナリ・ファイルを、サーバー・ディレクトリlros/scratch/exports/の下にエクスポートします。この文は、/scratch/exports/がすでに存在していないと失敗します。このディレクトリには、ファイルタイプLRO、および該当する場合はLROカタログ・エクスポート・ファイルlros.expが含まれています。これらは、import lroを使用してキューブに戻すことができます。エクスポート・ディレクトリおよび.expファイルはEssbaseサーバー・マシン上で表示されますが、Essbase Webインタフェースにある「ファイル」カタログでは表示されません。

MaxLでは既存のディレクトリは上書きされないため、この例は1度しか機能しません。

export database sample.basic lro to server directory 'exportedLROs';

LROカタログ情報を、およびキューブにファイル・タイプLROが含まれている場合はバイナリ・ファイルを、サーバー・ディレクトリ<アプリケーション・ディレクトリ>/app/sample-basic-exportedLROsにエクスポートします。このディレクトリには、ファイル・タイプLROと、該当する場合はsample-basic-exportedLROs.expという名前のLROカタログ・エクスポート・ファイルが含まれます。これらは、import lroを使用してキューブに戻すことができます。

MaxLでは既存のディレクトリは上書きされないため、この例は1度しか機能しません。

export database sample.basic lro to local directory 'C:\\Oracle\\EssbaseMaxL\\myexports';

前述の例では、LROをWindows MaxLクライアント上のローカル・ディレクトリにエクスポートします。この文は、ディレクトリC:\Oracle\EssbaseMaxLが存在する場合のみ成功します。