A.1.1 Oracle Formsのコンポーネントについて
Oracle Formsコンポーネントとそれに対応するOracle Application Expressコンポーネントの概要は、次の項で説明します。
親トピック: Oracle Formsモジュールの理解
A.1.1.1 アラート
アラート・メッセージをテキスト・メッセージとしてOracle Application Expressアプリケーションの「共有コンポーネント」に保存することができます。テキスト・メッセージは、PL/SQLパッケージ、プロシージャおよびファンクションからコールされる置換変数を使用して、翻訳可能なテキスト文字列を作成する際に使用できます。
参照:
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの共有コンポーネントの管理
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.2 ブロック
1つのブロックは、Oracle Application Expressの1つのリージョンに相関します。対応するOracle Application Expressのリージョン・タイプは、Oracle Formsで指定したブロック・タイプとデータ・ソース・タイプ(表またはビュー)によって決まります。たとえばOracleのビューを基にしたレポート・ブロックは、Oracle Application Expressの対話モード・レポートに相関します。表を基にしたフォーム・ブロックは、Oracle Application Expressの対話モード・レポートおよびフォームに相関します。
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.3 キャンバス
Oracle Formsのキャンバスは、Graphical User Interface(GUI)が表示されるオブジェクトであり、フォームのバックグランドです。Oracle Application Expressでは、Application Expressエンジンによってテンプレートを使用してアプリケーションの各ページの外観が作成されます。テンプレートでは、ページ、ページ・コントロール、ページ・コンポーネントの表示方法を定義します。
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.4 座標
Oracle Formsアプリケーションで使用される座標システムに応じて、座標は実際の単位(インチ、センチメートル、ピクセルなど)で示されます。Application Expressのユニバーサル・テーマは完全応答型のテーマで、画面サイズに基づいて調整されます。タブレットとスマートフォンでは画面サイズがデスクトップより大幅に小さいため、リージョンのサイズと位置を変更し、ラベルも左でなくアイテムの上部に移動することで、画面に応じたページが生成されます。Application Expressは、そのものとしてはOracle Formsのページにあるとおりの、リージョンやアイテムの座標の位置やピクセル・パーフェクトなレイアウトをサポートしません。Application Expressはグリッド・レイアウトを使用して要素や属性(新しい行、新規フィールド、列スパンおよび行スパン)を記述し、要素配置を指定します。
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.5 エディタ
Oracle Formsのエディタには、標準的な編集機能(検索および置換、切り取り、コピーおよびテキスト・アイテムの貼付けなど)があります。Oracle Application Expressでは、フィールドをリッチ・テキスト・エディタというタイプとして定義できます。
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.6 値リスト
値リスト(LOV)は、Oracle Application Expressの同等のLOVにマップされます。Oracle Application Expressで値リストを定義する場合、Oracle Formsレコード・グループを参照として使用します。
参照:
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.7 プログラム・ユニット
プログラム・ユニットは、PL/SQLパッケージ、ページ・プロセス、計算または検証としてOracle Application Expressアプリケーションに組み込むことができます。
参照:
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.8 プロパティ・クラス
Oracle Formsのプロパティ・クラスは、プロパティ・リストと設定を含む、名前付きのオブジェクトです。プロパティ・クラスに基づくオブジェクトは、そのクラスのすべてのプロパティの設定を継承します。同様にOracle Application Expressのテーマは、アプリケーションのユーザー・インタフェースを定義するために使用されるテンプレートの名前付きコレクションです。
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.9 レコード・グループ
Oracle FormsのLOV値は、レコード・グループから算出されます。レコード・グループを定義すると、SQL問合せに関連付けられます。Oracle Application Express内の対応する値リストでは、SQL問合せの基礎として、レコード・グループからSQL問合せを使用します。
参照:
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.10 トリガー
Oracle Formsトリガーとは、デフォルトの処理動作を強化するためにPL/SQLで記述されたイベント・ハンドラです。トリガー・ロジックは、初期アプリケーションの作成後の計算、検証またはPL/SQLプロセスとしてOracle Application Expressアプリケーションに組み込むことができます。
参照:
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.11 可視属性
可視属性とは、Oracle Formsアプリケーションのインタフェースに表示されるフォーム・オブジェクトおよびメニュー・オブジェクトに対して設定可能なフォント、色、パターンのプロパティです。Oracle Application Expressとともにインストールされるデフォルトのカスケード・スタイル・シート(CSS)を使用するか、独自のCSSファイルをアップロードすると、Oracle Application Expressアプリケーションにスタイルを適用できます。
参照:
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「カスタム・カスケード・スタイルシートの使用」
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて
A.1.1.12 ウィンドウ
ウィンドウとは、Oracle Formsアプリケーションを構成するすべてのビジュアル・オブジェクト(キャンバスを含む)のコンテナです。ウィンドウがOracle Application Express内のページに対応します。ページには、アプリケーションのすべての視覚オブジェクトが含まれます。
親トピック: Oracle Formsのコンポーネントについて