6.9.2 セキュリティ属性の構成
アプリケーションのセキュリティ・ページを使用して、アプリケーション内のすべてのページのセキュリティを構成します。セキュリティ属性は、認証、認可、セッション管理、セッション・ステート保護、ブラウザ・セキュリティ、データベース・セッションのカテゴリに分類されます。
6.9.2.2 セキュリティ・ページ
セキュリティ・ページを使用して、アプリケーション全体のセキュリティを設定します。アプリケーション・コンポーネントを直接編集し、より詳細な設定を管理します。
ノート:
必須の値には赤いアスタリスク(*)が付いています。
6.9.2.2.1 認証
認証は、ユーザーがアプリケーションにアクセスする前に、そのユーザーの本人確認を行うプロセスです。アプリケーションに対して複数の認証スキームを定義できますが、一度にカレントに設定できるスキームは1つだけです。
表6-8 認証属性
属性 | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
データベース・アクセス記述子(DAD)を介したデータベースへの接続に使用するOracleスキーマ(またはユーザー)を示します。ユーザーの本人確認が行われると、Application Expressエンジンが組込み置換文字列
カレント・アプリケーション・ユーザー( たとえば、ユーザーがパブリック・ユーザーの場合はログイン・ボタンを表示し、ユーザーがパブリック・ユーザーでない場合にはログアウト・リンクを表示するように設定できます。この値を参照するには、 |
HOME_LINKおよび条件付きのレンダリングおよびプロセスの理解を参照してください |
|
このアプリケーションが使用する現行の認証方式を識別します。認証の目的は、アプリケーションのユーザーが本人であることを判断することです。認証スキームを作成するには、「認証スキームの定義」をクリックします。 |
親トピック: セキュリティ・ページ
6.9.2.2.2 認可
アプリケーション認可スキームによって、アプリケーション内のすべてのページへのアクセスが制御されます。アプリケーションに不当にアクセスすると、リクエストしたページに関係なく、エラー・ページが表示されます。
表6-9 認可属性
関連項目:
親トピック: セキュリティ・ページ
6.9.2.2.3 セッション管理
セッション管理属性を使用して、Webブラウザが開いたまま放置されたコンピュータの露出をアプリケーション・レベルで減らします。
表6-10 セッション管理
属性 | 説明 |
---|---|
セッションを再結合 |
この属性を使用して、このアプリケーションのURLにセッションIDを含むかどうかをアプリケーション・レベルで制御します。「セッションを再結合」が有効で、URLにセッションIDが含まれていない場合、Application ExpressはセッションCookieを使用して既存のセッションを結合することを試みます。 セッションの再結合をアプリケーション・レベルで使用するには、管理者がインスタンス・レベルで「セッションを再結合」を有効化する必要があります。アプリケーションおよびページ設定は、より制限の多いインスタンス・レベルの設定によってオーバーライドされます。 「セッションを再結合」のオプションは次のとおりです。
警告: セッションの再結合を有効にすると、攻撃者が既存のエンド・ユーザー・セッションを乗っ取ることが可能になるため、アプリケーションのセキュリティが侵害される可能性があります。詳細は、「セッションを再結合」についてを参照してください。 関連項目:
|
アプリケーションのディープ・リンクを有効または無効にします。オプションは次のとおりです。
たとえば、多くの場合、ブラウザは開いたタブのURLを保存し、再起動後にセッションをリストアしようとするため、ディープ・リンクが発生します。この動作は望ましくない場合があります(URLがマルチステップ・ウィザードの途中のページを指す場合など)。「無効化」を選択すると、Application Expressは新しいセッションを開始し、アプリケーションのホームページにリダイレクトします。 |
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最大セッションの長さ |
セッションが存続してこのアプリケーションで使用できる期間(秒単位)を定義します。
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セッション・タイムアウトURL |
最大セッション存続期間を超えた際にリダイレクトされるオプションのURLを入力します。このURLのターゲット・ページは、Application Expressで実装された場合、パブリック・ページである必要があります。 このページの一般的な用途は、ユーザーにセッションの有効期間を知らせ、ログイン・リンクや他のオプションを表示することです。URLが入力されていない場合、ユーザーには、メッセージ「セッションがタイムアウトしました。」およびアプリケーションのホームページのリンクが表示されます。#LOGOUT_URL# を入力すると、Application Expressは、ユーザーがアプリケーションのログアウト・リンクをクリックした場合と同じようにログアウトを実行します。
次の3つの置換アイテムのみがサポートされます。
このURLは特別な目的を持つため、リンクに |
最大セッション・アイドル時間 |
セッション・アイドル時間は、最後のページ・リクエストと次のページ・リクエストの間の時間です。オプションは次のとおりです。
|
セッション・アイドル・タイムアウトURL |
最大セッション・アイドル時間を超えた際にリダイレクトされるオプションのURLを入力します。このURLのターゲット・ページは、Application Expressで実装された場合、パブリック・ページである必要があります。このページの一般的な用途は、ユーザーにセッションの有効期間を知らせ、ログイン・リンクや他のオプションを表示することです。URLが入力されていない場合、ユーザーには、メッセージ「セッションがタイムアウトしました。」およびアプリケーションのホームページのリンクが表示されます。 このURLでは次の3つの置換アイテムのみがサポートされます:
このURLは特別な目的を持つため、リンクに |
セッション・タイムアウト警告(秒) |
セッション・タイムアウト警告は、セッションがタイムアウトになるまでの時間(最大セッションの長さ、または最大セッション・アイドル時間のいずれか)を秒単位で定義して、ユーザーに警告します。最大セッション・アイドル時間の警告の場合、ユーザーはセッションを延長する機会が与えられます。最大セッションの長さの警告の場合、セッション最大時間に達したときにデータが失われないよう、ユーザーに作業の保存が求められます。
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関連項目:
- セッション・タイムアウトの使用について
- Oracle Application Express管理ガイドのワークスペースのセッション・タイムアウトの構成およびインスタンスのセッション・タイムアウトの構成
親トピック: セキュリティ・ページ
6.9.2.2.4 セッション・ステート保護
セッション・ステート保護を有効にすると、ハッカーがアプリケーション内のURLを改ざんするのを防ぐことができます。URL改ざんにより、プログラム・ロジック、セッション・ステートの内容および情報プライバシが悪影響を受ける可能性があります。この表は、「セッション・ステート保護」で使用可能な属性について説明しています。
表6-11 「セッション・ステート保護」
関連項目:
親トピック: セキュリティ・ページ
6.9.2.2.5 ブラウザ・セキュリティ
この表は、「ブラウザ・セキュリティ」で使用可能な属性について説明しています。
表6-12 ブラウザ・セキュリティ
ヒント:
「キャッシュ」および「フレームへの埋込み」のいずれにも、HTTPヘッダー・レスポンス変数X-Frame-Optionsをサポートする最新のブラウザが必要です。
親トピック: セキュリティ・ページ
6.9.2.2.6 データベース・セッション
この表は、「データベース・セッション」で使用可能な属性について説明しています。
表6-13 データベース・セッション
親トピック: セキュリティ・ページ