14.1.3 ページ・レベル・アイテムの作成

ページ・デザイナでページ・レベル・アイテムを作成するには、「レンダリング」タブで作成するか、「ギャラリ」からアイテムを追加することによって作成します。

14.1.3.1 「レンダリング」タブからのページ・レベル・アイテムの作成

「レンダリング」タブからページ・レベル・アイテムを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 必要に応じて、アイテムを含めるリージョンを作成します。
  3. 「レンダリング」タブで、アイテムを含めるリージョンを右クリックし、「ページ・アイテムの作成」を選択します。
    プロパティ・エディタに、アイテムの属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

    ヒント:

    グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択できます。

  4. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性についてさらに学習するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

14.1.3.2 「ギャラリ」からのページ・レベル・アイテムの追加

「ギャラリ」から追加することによってページ・レベル・アイテムを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 必要に応じて、アイテムを含めるリージョンを作成します。
  3. 中央ペインで、「レイアウト」をクリックして、ギャラリの「アイテム」タブをクリックします。
    アイテムの上にカーソルを置くと、説明のツールチップが表示されます。
  4. アイテムを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置までドラッグします。

    ヒント:

    アイテムを右クリックし、「追加先」をクリックして、適切な場所を選択することもできます。

    プロパティ・エディタにページ・アイテム属性が表示されます。

  5. ページ・デザイナでは、次に行う処理が示されます。エラーがある場合は、「メッセージの表示」アイコンがページ開発者ツールバーに表示されます。
    1. ページ・デザイナ・ツールバーの「メッセージの表示」アイコンをクリックします。
      「メッセージ」ダイアログに、対処する必要があるエラーが表示されます。
    2. エラーを選択すると、プロパティ・エディタの関連する属性がハイライトされます。
  6. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性についてさらに学習するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  7. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

14.1.3.3 静的値リストの作成

静的値リストを作成する方法の1つに、アイテムのLOV定義の編集があります。このタイプのLOVは再使用できないことに注意してください。LOVをいつでも使用可能な共有コンポーネントとして作成することをお薦めします。

静的値リストを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 新しいアイテムを「レンダリング」タブから作成するか、ギャラリから追加します。
    プロパティ・エディタにページ・アイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

    ヒント:

    グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択できます。

  3. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性についてさらに学習するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  4. 「指定」で、次のステップを実行します。
    1. 名前 - このアイテムの名前を入力します。アイテム名は、有効なOracle識別子である必要があります。アイテム名は、30バイト以下にして、SQL問合せのバインド変数として使用できるようにすることをお薦めします。
    2. タイプ - 「選択リスト」を選択します。
  5. 「LOV」で、次のステップを実行します。
    1. タイプ: 「静的値」を選択します。
    2. 静的値: 表示1、表示2ボタンをクリックします。
      「静的値」ダイアログで、次のステップを実行します。
      • 表示値: 各エントリの表示値を入力します。

      • 戻り値: 各エントリの戻り値を入力します。戻り値を含めない場合、戻り値は表示値と同じになります

      • 「上に移動」および「下に移動」: 「上に移動」矢印ボタンと「下に移動」矢印ボタンをクリックして順序を変更します。

      • ソート: 実行時にリストをアルファベット順にソートするには、「ソート」リージョンを展開し、「実行時にソート」を有効にします。

      ヒント:

      例を表示するには、次の各項を参照してください。

    3. 「OK」をクリックします。
  6. 必要に応じて、残りの「LOV」属性を編集します。属性についてさらに学習するには、属性を選択して、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。
  7. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

例14-1 アルファベット順で表示される4つの値

この例は、LionDogCowおよびCatという4つの値が定義されている「静的値」ダイアログを示しています。各エントリの戻り値は大文字になります。「実行時にソート」は、リストがアルファベット順で表示されるように「オン」に設定されます。

static_four_values.pngの説明が続きます
図static_four_values.pngの説明

実行中のアプリケーションでは、この選択リストは次の図のようになります。

static_4_values_run.pngの説明が続きます
図static_4_values_run.pngの説明

例14-2: リストされた順序で表示される値

この例は、リストされた順序で表示される10152025501002005001000および10000という10個の値が定義されている、「静的値」ダイアログを示しています。各エントリの戻り値は表示値と同じです。

static_10_values.pngの説明が続きます
図static_10_values.pngの説明

実行中のアプリケーションでは、この選択リストは次の図のようになります。

static_10_values_run.pngの説明が続きます
図static_10_values_run.pngの説明

例14-3 戻り値および表示値の両方を持つ値リスト

この例は、2つの値が定義されている「静的値」ダイアログを示しています。最初の値の「表示値」「はい」で、「戻り値」Yです。2番目の値は、「表示値」「いいえ」で、「戻り値」Nです。「実行時にソート」「オフ」に設定され、「はい」が常に最初に表示されるようにされています。

static_display_return.pngの説明が続きます
図static_display_return.pngの説明

実行中のアプリケーションでは、この選択リストは次の図のようになります。

static_display_return_run.pngの説明が続きます
図static_display_return_run.pngの説明

14.1.3.4 カスケードLOVの作成

カスケードLOVを作成すると、ページ上の1つのアイテムによって別のアイテムのLOVが決定されます。アプリケーション・ビルダーでは、選択リスト、シャトル、チェック・ボックス、ラジオ・グループ、ポップアップLOVおよびリスト・マネージャの各アイテム・タイプに対して、カスケードLOVがサポートされています。

カスケードLOVは、2つのアイテムを作成することによって作成します。2つ目のアイテムに値を移入するには、アイテムの作成ウィザードを実行しているときか、またはアイテムの属性を編集することによって、カスケードLOV親アイテムを指定します。

次の例では、2つの関連する選択リストを作成する方法を示します。この場合、最初のリストの値が2つ目のリストに移入されます。

値のカスケード・リストを作成するには:

  1. P1_DEPTNOという1つ目のアイテムを作成します。
    1. 選択リスト・アイテムを作成します。
    2. プロパティ・エディタで、次の属性を編集します。
      • 識別: 名前: P1_DEPTNOと入力します。

      • 識別: タイプ: 「選択リスト」を選択します。

      • ラベル: ラベル: Departmentと入力します。

    3. プロパティ・エディタで、「LOV」属性を編集します。
      • LOV: タイプ: 「SQL問合せ」を選択します。

      • LOV: SQL問合せ、次のように入力します。

        SELECT dname as d,
               deptno as r
          FROM dept
         ORDER BY dname
        
      • LOV: NULL値の表示: 「オン」を選択します。

      • LOV: NULL表示値: 次のように入力します。

        - Select Department -
        
      • 残りのデフォルト値を受け入れます。

      • 「保存」をクリックします。

  2. P1_EMPNOという2つ目のアイテムを作成します。
    1. 選択リスト・アイテムを作成します。
    2. プロパティ・エディタで、次の属性を編集します。
      • 識別: 名前: P1_EMPNOと入力します。

      • 識別: タイプ: 「選択リスト」を選択します。

      • ラベル: ラベル: Employeeと入力します。

    3. プロパティ・エディタで、「LOV」属性を編集します。
      • LOV: タイプ: 「SQL問合せ」を選択します。

      • LOV: SQL問合せ、次のように入力します。

        SELECT ename as d,
               empno as r
          FROM emp
         WHERE deptno = :P1_DEPTNO
        
      • LOV: NULL値の表示: 「オン」を選択します。

      • LOV: NULL表示値: 次のように入力します。

        - Select Employee -
        
      • 残りのデフォルト値を受け入れます。

      • 「保存」をクリックします。

  3. ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。
    2つの選択リストが表示されます。「Department」選択リストで選択を行うと、「Employees」選択リストに表示される個人が決定されます。

14.1.3.5 ページ・デザイナのフォーム・ページでのシャトル・アイテムの作成

この項では、シャトル・アイテム・タイプを作成する方法について説明します。この例では、DEPT表に、特定の部門に割り当てられている従業員を示すレポートおよびフォームを作成します。次に、従業員を部門に割り当てやすくするために従業員をアルファベット順に一覧表示するシャトル・アイテムを作成します。

フォームにシャトル・アイテムを作成するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「ページ・レンダリング」で、フォームを含むリージョンをクリックして「ページ・アイテムの作成」を選択します。
  3. プロパティ・エディタで、次の属性を編集します。
    1. 識別: 名前: このアイテムの名前を入力します(PX_EMP_LISTなど)。
      ここでは、アイテム名(P2_EMP_LISTなど)のPXはアイテムが存在するページを示しています。
    2. 識別: タイプ: 「シャトル」を選択します。
  4. プロパティ・エディタで、「LOV」属性を編集します。
    1. LOV: タイプ: 「SQL問合せ」を選択します。
    2. LOV: SQL問合せ、次のように入力します。
      SELECT ename, empno FROM emp ORDER BY 1
      
  5. プロパティ・エディタで、「ソース」属性を編集します。
    1. ソース: タイプ: 「SQL問合せ(コロン区切りの値を返す)」を選択します。
    2. ソース: アイテム・ソース値: このアイテム値のソースとして使用される1行以上の行を返すSQL問合せ文を入力します。結果に複数の行が含まれる場合、各行の値が、コロンで区切られた1つの値に形成されます。次に例を示します。
      SELECT empno FROM emp WHERE deptno = :P8_DEPTNO ORDER BY ename
      
  6. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。