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Oracle® ZFS Storage Appliance セキュリティーガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2020 年 8 月
 
 

Lightweight Directory Access Protocol

Oracle ZFS Storage Appliance は、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用して管理ユーザーと一部のデータサービスユーザー (FTP、HTTP) の両方を認証します。アプライアンスでは、LDAP over SSL セキュリティーがサポートされています。LDAP は、ユーザーやグループに関する情報の取得に使用されるほかに、次の方法で使用されます。

  • ユーザーやグループの名前の受け入れや表示用のユーザーインタフェースを提供する。

  • 名前を使用する NFSv4 などのデータプロトコルのために、名前とユーザーおよびグループとのマッピングを行います。

  • アクセス制御で使用するグループメンバーシップを定義します。

  • オプションで、管理およびデータアクセス認証で使用される認証データを伝送します。

LDAP 接続は、認証メカニズムとして使用できます。たとえば、ユーザーが Oracle ZFS Storage Appliance に対して認証を試みる場合、アプライアンスは、認証を検証するためのメカニズムとして、そのユーザーとして LDAP サーバーに認証を試みることができます。

LDAP 接続のセキュリティーについては、さまざまな制御が存在します。

  • アプライアンスからサーバーへの認証:

    • アプライアンスは匿名である

    • アプライアンスは、認証にユーザーの Kerberos 資格を使用する

    • アプライアンスは、認証に指定された「プロキシ」ユーザーおよびパスワードを使用する

  • サーバーからアプライアンスへの認証 (適正なサーバーの接続が保証される):

    • セキュアでない

    • サーバーは Kerberos を使用して認証される

    • サーバーは TLS 証明書を使用して認証される

Kerberos または TLS を使用する場合、LDAP 接続経由で送信されるデータは暗号化されますが、それ以外の場合は暗号化されません。TLS を使用する場合、構成時の最初の接続はセキュアではありません。サーバーの証明書は、その時点で収集されて、あとで本番接続の認証に使用されます。

認証局証明書をインポートして、複数の LDAP サーバーの認証に使用することはできません。特定の LDAP サーバーの証明書を手動でインポートすることもできません。

raw TLS (LDAPS) だけがサポートされています。セキュアでない LDAP 接続上で開始され、その後セキュアな接続に切り替えられる STARTTLS 接続は、サポートされていません。クライアント証明書の必要な LDAP サーバーは、サポートされていません。