アド・ホック・グリッドでの祖先の位置の指定

「祖先の位置」オプションを使用して、階層内の祖先の位置を「上位」または下位に指定します。「祖先の位置」オプションは、「オプション」ダイアログの「メンバー・オプション」タブにあります。

クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle Analytics Cloud - EssbasePlanningアド・ホック、Planning Modulesアド・ホック、Financial Consolidation and Closeアド・ホック、Tax Reportingアド・ホック

オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle Hyperion Financial Managementアド・ホック、Oracle Hyperion Planningアド・ホック

ノート:

Oracle Analytics Cloud - Essbaseのみ: 祖先の位置はEssbase管理者によってアプリケーションで設定されます。祖先の位置の既定の設定は「下位」です。祖先の位置を「上位」に設定するには、管理者がアプリケーション構成設定SSANCESTORONTOPをTrueに設定する必要があります。

  • ユーザーの場合: 例6-3および例6-4のグリッド例を参照してください。

  • 管理者の場合: このオプションを設定するには、SSANCESTORONTOPを確認してください。

アド・ホック・グリッドの階層に対して祖先の位置を指定するには:
  1. データベースに接続します。

    たとえば、Planningでは、アド・ホックに対して有効なキューブまたはフォームに接続できます。Oracle Analytics Cloud - Essbaseでは、アプリケーションおよびデータベースに接続します。

  2. Smart Viewリボンで、「オプション」「メンバー・オプション」の順に選択します。
  3. 「祖先の位置」で、「上位」または「下位」を選択します。

    既定の設定は「下位」です。

  4. 「OK」をクリックして、「オプション」ダイアログを閉じます。
  5. アド・ホック分析を実行するには、アクション・パネルで「アド・ホック分析」オプションを選択します。
  6. ディメンションまたはメンバーでズーム・インし、結果をチェックします。

    たとえば次のようになります:

    • 「上位」を選択すると、結果階層レイアウトは図6-6のようになります。

    • 「下位」を選択すると、結果階層レイアウトは図6-7のようになります。

  7. ズームインやピボットなどのアド・ホック操作を続行します。

ノート:

  • 「祖先の位置」の設定を変更しても、既存のグリッドのディメンションおよびメンバー・レイアウトには影響しません。ズームイン操作を実行したときのみ変更が表示されます。

  • 既存のグリッドで、または一連のアド・ホック分析操作の途中で、「祖先の位置」オプションを(「下位」から「上位」に、または「上位」から「下位」に)変更すると、グリッドの階層表示の統一性を確保できなくなる可能性があります。

例6-3 祖先の位置で「上位」を選択した場合のズーム・インの結果

この例では、勘定科目ディメンションにズーム・インしています。ズーム・インすると、勘定科目の祖先は子メンバーの上位に表示されます。次に、統計にズーム・インします。ズーム・インすると、統計の祖先は子メンバーの上位に表示されます。

図6-6 祖先の位置で「上位」を設定してズーム・イン


祖先を上位に表示するオプションを選択して、勘定科目ディメンションにズーム・インした結果を表示し、次に統計メンバーにズーム・インした結果を表示しています。どちらの場合も、祖先は階層の上位に表示され、子はその下にリスト表示されます。

例6-4 祖先の位置で「下位」を選択した場合のズーム・インの結果

この例では、勘定科目ディメンションにズーム・インしています。ズーム・インすると、勘定科目の祖先は子メンバーの下位に表示されます。次に、統計にズーム・インします。ズーム・インすると、統計の祖先は子メンバーの下位に表示されます。

図6-7 祖先の位置で「下位」を設定してズーム・イン


祖先を下位に表示するオプションを選択して、勘定科目ディメンションにズーム・インした結果を表示し、次に統計メンバーにズーム・インした結果を表示しています。どちらの場合も、祖先は階層の下位に表示され、子はその上にリスト表示されます。