アド・ホック・グリッドでの属性関連付け処理の有効化

属性関連付け処理を使用すると、属性に関連付けられた交差にあるEssbaseのセルに、「#Invalid/#Meaningless」オプションに指定された値を表示できます。

「属性関連付け処理の有効化」を選択すると、呼び出された属性交差セルはベース・ディメンションに関連付けられていません。このようなセルは可変属性である場合があります。

デフォルトでは、「属性関連付け処理の有効化」オプションの選択は解除されています。選択がクリアされている場合、ベース・ディメンションとの関連付けがない属性セルのデータ値は、#Missingと表示され、「#Invalid/#Meaningless」で指定した値は表示されません。

ノート:

「属性関連付け処理の有効化」オプションを選択すると、アド・ホック問合せのパフォーマンスが低下することがあります。

たとえば、「製品」ディメンションの全製品に関する売上(ビン単位)を表示するアド・ホック・グリッドを作成するとします。ColaおよびDiet Colaに対してビンは使用できませんが、「製品」ディメンションの他の製品すべてに対してビンは使用できます。この場合、属性BottleにはColaまたはDiet Colaとの関連付けがありません。

「属性関連付け処理の有効化」オプションを選択すると、図6-4に示すように、ColaおよびDiet Colaの売上(ビン単位)のセルにはデフォルトで#Invalidと表示されます。これらのセルには独自のラベルを定義できます。

図6-4 「属性関連付け処理の有効化」が選択されているアド・ホック・グリッド

行にはすべての製品およびBottle属性、列にはSalesが示されているアド・ホック・グリッド。January、New YorkおよびActualがPOVになっています。ColaおよびDiet Colaについては、BottleとSalesの交差に#Invalidと表示されており、これらの製品(ビン単位)がベース・ディメンションに関連付けられていないことを示しています。Diet Root BeerおよびSasparillaについては、BottleとSalesの交差に#Missingと表示されています。その他すべての製品については、BottleとSalesの交差に1と表示されています。

「属性関連付け処理の有効化」オプションの選択を解除すると、図6-5に示すように、属性がベース・ディメンションに関連付けられていない同じ交差にあるセルには#Missingと表示されます。この場合、実際にデータがない属性セルと、ベース・ディメンションに関連付けられていないためにデータが含まれない属性セルはわかりません。

図6-5 「属性関連付け処理の有効化」の選択が解除されているアド・ホック・グリッド

行にはすべての製品およびBottle属性、列にはSalesが示されているアド・ホック・グリッド。January、New YorkおよびActualがPOVになっています。Cola、Diet Cola、Diet Root BeerおよびSasparillaについては、BottleとSalesの交差に#Missingと表示されています。セルに#Invalidと表示されていないため、どの製品(ビン単位)がベース・ディメンションに関連付けられているかを簡単に特定できません。その他すべての製品については、BottleとSalesの交差に1と表示されています。

ベース・ディメンションに関連付けられていない属性データ・セルを有効にして#Invalid/Meaninglessで定義されたラベルを表示するには:

Smart Viewリボンから、「オプション」、「データ・オプション」の順に選択します。
「置換」セクションで、次の操作を実行します。
- 「属性関連付け処理の有効化」を選択します。
- 「#Invalid/#Meaningless」オプションで、「#Invalid」を選択するか、ベース・ディメンションに関連付けられていない属性セルに表示するラベルを指定します。
アド・ホック問合せを実行し、「#Invalid/#Meaningless」に指定した値が含まれるセルに注目します。これらは、ベース・ディメンションに関連付けられていない属性セルです。