1.68 FETCHUSERIDALIAS

適用対象

Oracleの統合プライマリExtract。データ・ポンプExtractは無効です

説明

FETCHUSERIDALIASパラメータでは、データベースへのログイン時に使用するOracle GoldenGateプロセスの認証を指定します。FETCHUSERIDALIASを使用するには、Oracle GoldenGate資格証明ストアを使用する必要があります。パラメータ・ファイルで、TABLEまたはMAPエントリの前にFETCHUSERIDALIASを指定します。

FETCHUSERIDと比較したFETCHUSERIDALIAS

FETCHUSERIDALIASでは、ユーザーIDとパスワードではなく別名をパラメータ・ファイルで指定できます。ユーザーIDと暗号化されたパスワードが資格証明ストアに格納されます。FETCHUSERIDALIASは、Linux、UNIXおよびWindowsプラットフォームで稼働するデータベースをサポートします。

FETCHUSERIDでは、パラメータ・ファイルにクリアテキスト・パスワードを指定するか、ENCRYPT PASSWORDコマンドで暗号化し、オプションで暗号化キーをENCKEYSファイルに格納する必要があります。FETCHUSERIDでは、Oracle GoldenGateでサポートされる幅広いデータベースがサポートされます。また、Oracleデータベースのオペレーティング・システム・ログインの使用をサポートします。

FETCHUSERIDの要件

ノート:

データベース・ユーザーとパスワードを必要とするログインは、Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されている必要があります。

FETCHUSERIDALIASは、Oracleデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスで使用します。この接続の目的は、フェッチ操作をActive Data Guardのスタンバイ・データベースにオフロードして、接続していなかったらソース・データベースにかかるはずのオーバーヘッドを削減することです。

  • SOURCEDBまたはTARGETDBパラメータは不要です。

  • Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されているデータベース資格証明の別名を指定します。

  • (11.2.0.2より前のOracle Enterprise Edition) ExtractがLOGRETENTIONを使用するように構成されている場合、FETCHUSERIDALIASユーザーには特別なデータベース権限が必要です。これらの権限は、Oracle GoldenGateのインストール時に付与されている可能性があります。LOGRETENTIONの詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』クラシック・キャプチャのデータ可用性の確保に関する項を参照してください。

  • (Oracle StandardまたはEnterprise Edition 11.2.0.2以降) 統合キャプチャ用に構成されているExtractグループに対してFETCHUSERIDALIASを使用する場合、ユーザーにはdbms_goldengate_auth.grant_admin_privilegeで付与された権限が必要です。

  • Oracleコンテナ・データベースからのキャプチャをサポートするには、FETCHUSERIDで指定されたユーザーがルート・コンテナにログインする必要があり、共通データベース・ユーザーである必要があります。C##GGADM@FINANCEなどの接続文字列がこのユーザーに指定されている必要があります。詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』Oracle GoldenGateの資格証明の確立に関する項を参照してください。

  • FETCHUSERIまたはFETCHUSERIDALIASで指定された接続は、ソース・データベースのActive Data Guardスタンバイ・データベースを対象としている必要があります。

  • FETCHUSERIDはパラメータ・ファイルの任意の場所に指定できます。順序は関係ありません。TABLE文またはMAP文の前後に指定されていることがあります。

デフォルト

なし

構文

FETCHUSERIDALIAS alias [DOMAIN domain] [SYSDBA]
alias

Oracle GoldenGateの資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー資格証明の別名を指定します。

DOMAIN domain

指定した別名の資格証明ストアのドメインを指定します。有効なドメイン・エントリが指定した別名に対する資格証明ストアに存在する必要があります。

SYSDBA

ユーザーがsysdbaとしてログインするように指定します。

fetchuseridalias gg_user@adg_inst password pwd