1.144 RMTTRAIL
適用対象
Extract
説明
RMTTRAIL
パラメータでは、GGSCIのADD RMTTRAIL
コマンドで作成されているリモート・トレイルを指定します。RMTTRAIL
より先にRMTHOST
パラメータを配置する必要があります。
RMTTRAIL
で指定するトレイルは、関連するTABLE
文よりも先に配置する必要があります。異なるリモート・トレイルを定義するために、複数のRMTTRAIL
文を使用できます。
ノート:
RMTTRAIL
オプションを指定したExtractは、ターゲット・システムに直接書き込むことを意味し、セキュアなOracle GoldenGateデプロイメント間ではサポートされません。複数のOracle GoldenGateクラシック・アーキテクチャ・インストール間、および非保護のOracle GoldenGate MAデプロイメントとOracle GoldenGateクラシックExtractの間でサポートされます。
Oracle GoldenGate 19c (19.1.0)以降では、FORMAT RELEASE
オプションを使用して証跡ファイル形式のバージョンを明示的に指定しないかぎり、プライマリExtractはアップグレード時に存在している証跡ファイル形式と同じ形式で証跡ファイルを書き込みます。これにより、それ以降のReplicatがアップグレードされていない場合に異常終了することを防止します。
ENCRYPTTRAIL
パラメータを使用して、このトレイル内のデータを暗号化できます。詳細は、ENCRYPTTRAIL | NOENCRYPTTRAILを参照してください。
デフォルト
なし
構文
RMTTRAIL trail_name [, FORMAT RELEASE major.minor] [, OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS] [, TRAILBYTEORDER {BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}]
-
trail_name
-
トレイルの相対パス名または完全修飾パス名。名前には2文字を使用します。エージングされたトレイル・ファイルは、この名前に6桁の順序番号が追加されます(例:
/ggs/dirdat/rt000000001
)。 -
FORMAT RELEASE
major.minor
-
Extractポンプには無効です。Extractから、トレイル、ファイル、または(リモート・タスクの場合)別のプロセスに送信されるデータのメタデータ・フォーマットを指定します。リーダー・プロセスは、メタデータに基づいて、データ・レコードが自身がサポートしているバージョンかどうかを把握します。メタデータのフォーマットは、Oracle GoldenGateプロセスのリリースによって異なります。古いOracle GoldenGateリリースには、新しいリリースとは異なるメタデータが含まれます。
FORMAT RELEASE
では、Oracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。major
はメジャー・バージョン番号、minor
はマイナー・バージョン番号です。X.xには、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、12.2から現在のOracle GoldenGate X.xバージョン番号(たとえば19.1)です。リリース・バージョンは、プログラムによって適切なトレイル・フォーマット互換性レベルにマッピングされます。デフォルトは、このトレイルに書き込むプロセスの現在のバージョンです。
ノート:
12.2より前のRELEASE
のリリースでは、3つの部分からなるオブジェクト名はサポートされません。ノート:
単一のExtractで複数の証跡を使用する場合は、同じRELEASE
バージョンのみが共存できます。ノート:
Receiver ServicesおよびCollectorでは、12.2未満のトレイルを処理できません。 -
OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS
-
OBJECTDEFS
とNO_OBJECTDEFS
オプションでは、証跡にオブジェクト定義を含めるかどうかを制御します。この2つのオプションは、出力証跡がOracle GoldenGate正規フォーマットで書式設定され、証跡フォーマット・リリースが12.1より新しい場合にのみ適用可能です。それ以外の場合は証跡にメタデータ・レコードが追加されないため、どちらのオプションも無視されます。 -
TRAILBYTEORDER
{BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}
-
Extractポンプには無効です。トレイル・レコードのメタデータのバイト・フォーマットを設定します。このパラメータは、列データに影響しません。12.1以上のバージョンの
FORMAT RELEASE
が指定されているトレイルにのみ有効です。有効な値は、BIGENDIAN
(ビッグ・エンディアン)、LITTLEENDIAN
(リトル・エンディアン)およびNATIVEENDIAN
(ローカル・システムのデフォルト)です。デフォルトはBIGENDIAN
です。使用方法の詳細は、GLOBALS
バージョンの「TRAILBYTEORDER」を参照してください。
例
- 例1
RMTTRAIL dirdat/ny
- 例2
RMTTRAIL /ggs/dirdat/ny, FORMAT RELEASE 18.1
- 例3
-
キャプチャされるのと同じ表のセット内の2つのトレイル・フォーマット:
RMTTRAIL ./dirdat/ra TABLE hr.tab1 TABLE hr.tab2 RMTTRAIL ./dirdat/rb TABLE scott.tab3 TABLE scott.tab4
- 例4
-
オブジェクト定義を含むHRスキーマとオブジェクト定義を含まないORDスキーマを送信するExtractポンプ・パラメータ・ファイルの例:
RMTTRAIL /ggs19.1/dirdat/r1, OBJECTDEFS TABLE hr.*; RMTTRAIL /ggs19.1/dirdat/r2, NO_OBJECTDEFS TABLE ord.*;
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ