1.145 ROLLOVER
適用対象
Extract
説明
ROLLOVER
パラメータでは、トレイル・ファイルをエージングし、新しいファイルを作成する間隔を指定します。ROLLOVER
はグローバル・パラメータで、パラメータ・ファイルのRMTTRAIL
またはRMTFILE
文で定義されているすべてのトレイルに適用されます。
ROLLOVER
を使用して、特定の期間を表す(例: 各日)トレイル・ファイルを作成します。これにより、継続処理を促進し、出力を体系化する手段を提供します。また、1つのファイルを非アクティブ化し、次の実行用に新しいファイルを作成することにより、バッチ実行を体系化する手段を提供します。
ファイルは、トランザクションの途中でなく、トランザクションとトランザクションの間でロールオーバーされるので、データの整合性が確保されます。ファイルがロールオーバーされるときにチェックポイントが作成されるため、処理の際に以前のファイルは不要になります。
ロールオーバーは、実行中にロールオーバーの条件が満たされた場合にのみ行われます。たとえば、ROLLOVER ON TUESDAY
が指定され、データ抽出が火曜日に開始される場合、(より詳しいROLLOVER
ルールが指定されていないかぎり)ロールオーバーは次の火曜日まで行われません。最大30のロールオーバー・ルールを指定できます。
ソースでDB_UNIQUE_NAME
パラメータが変更された場合、ロールオーバーが必要です。その理由は、このパラメータを変更するには、インスタンス自体を停止して再起動する必要があるためです。再起動後、Extractは既存のロールオーバー・ロジックに従って新しいトレイル・ファイルを順番に開始します。データ・ポンプ、DS、Replicatなどの他のプロセスは、DB_UNIQUE_NAME
パラメータの変更後に異常終了したり、再起動する必要はありません。
ソースのDbUniqueName
トークンの値が変更されると、データ・ポンプおよび分散サーバーは、トレイル・ヘッダーの一意の名前の正しい値を維持するために、次のトレイル・ファイルにロールオーバーします。
AT
またはON
のいずれかのオプションを指定する必要があります。両方のオプションを一緒に、任意の順番で使用できます。AT
のみでON
を指定しない場合、指定した時刻に毎日新しいトレイル・ファイルが作成されます。
トレイルの順序番号は000001から999999まで増やすことが可能で、順序番号は000000から再開始します。
デフォルト
デフォルトのファイル・サイズに到達したときか、ADD RMTTRAIL
またはADD EXTTRAIL
コマンドのMEGABYTES
オプションで指定されているサイズに到達したときにロールオーバーする。
構文
ROLLOVER {AT hh:mi | ON day | AT hh:mi ON day} [REPORT]
-
AT
hh:mi
-
ファイルをエージングする時刻。
次の値が有効です。
-
hh
は24時間表記の時間で、1から23までの値が有効です。 -
mi
は00から59までの値を受け付けます。
-
-
ON
day
-
ファイルをエージングする曜日。
次の値が有効です。
SUNDAY MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY
値の大/小文字は区別されません。
-
REPORT
-
最後のレポート生成以降に各表から抽出されたレコード数のレポートを生成します。このレポートは、
REPORT
パラメータによって他のレポートが生成されないかぎり、対応するトレイルにレコード出力数を示します。
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ