1.190 USERIDALIAS
適用対象
Extract、Replicat、DEFGEN、GGSCI、Admin Client。
サポート
リリースでサポートされているすべてのデータベース。
説明
USERIDALIAS
パラメータでは、データベースへのログイン時に使用するOracle GoldenGateプロセスの認証を指定します。USERIDALIAS
を使用するには、Oracle GoldenGate資格証明ストアを使用する必要があります。パラメータ・ファイルで、TABLE
またはMAP
エントリの前にUSERIDALIAS
を指定します。USERIDALIAS
ユーザーに必要な権限は、データベースによって異なります。
USERIDと比較したUSERIDALIAS
USERIDALIAS
では、ユーザーIDおよびパスワードではなく、エイリアスをパラメータ・ファイルで指定できます。ユーザーIDと暗号化されたパスワードが資格証明ストアに格納されます。USERIDALIAS
は、Linux、UNIXおよびWindowsプラットフォームで稼働するデータベースをサポートします。
USERID
では、パラメータ・ファイルにクリアテキスト・パスワードを指定するか、ENCRYPT PASSWORD
コマンドで暗号化し、オプションで暗号化キーをENCKEYS
ファイルに格納する必要があります。USERID
では、Oracle GoldenGateでサポートされる幅広いデータベースがサポートされます。また、Oracleデータベースのオペレーティング・システム・ログインの使用をサポートします。
データベース・タイプ別のUSERIDALIASの要件
USERIDALIAS
の使用方法は、データベース・タイプに応じて異なります。
ノート:
データベース・ユーザーとパスワードが必要になるログインは、Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されている必要があります。
USERIDALIAS
でサポートされている指定済USERID
は、次のとおりです。
-
user/db
-
user@host/db
-
user@host:port/db
Oracle GoldenGateユーザーが前述のパターンに従わないUSERIDALIAS
を変更または追加することを許可されている場合、MA Webインタフェース・クライアントやAdmin Clientなどのクライアントでのパターン一致でエラーが表示されます。
Kerberos認証を使用するUSERIDALIAS
Oracle Databaseのみでサポートされます。
KerberosでUSERIDALIAS
を使用する場合は、最初にUSERID別名を作成し、資格証明ストアに保存する必要があります。GGSCIおよびAdminClientは、外部認証されたUSERIDに対して、空のパスワードを許可するか、パスワード読取りプロンプトを無効化します。
認証が外部であるため、NOPASSWORD
キーワードを使用するようにALTER CREDENTIALSTORE
を設定する必要があります。詳細は、ALTER CREDENTIALSTOREに関する項を参照してください。
DB2 for LUW
USERIDALIAS
とSOURCEDB
またはTARGETDB
は、データベース認証を使用してDB2 LUWデータベースに接続するすべてのOracle GoldenGateプロセスで使用します。データベースがオペレーティングシステム・レベルでの認証を許可するように構成されている場合は、USERIDALIAS
を省略し、SOURCEDB
またはTARGETDB
のみを使用できます。詳細は、「SOURCEDB」および「TARGETDB」を参照してください。
MySQL
MySQLデータベースに接続するすべてのOracle GoldenGateプロセスにUSERIDALIAS
を使用します。
Oracle
USERIDALIAS
は、Oracle Databaseに接続するOracle GoldenGateプロセスに使用します。
-
SOURCEDB
またはTARGETDB
パラメータは不要です。 -
Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されているデータベース資格証明の別名を指定します。
-
LOGRETENTION
を使用するようにExtractが構成されている場合は、USERIDALIAS
ユーザーに特別なデータベース権限が必要になります。そのような権限は、Oracle GoldenGateのインストール時に付与されている可能性があります。LOGRETENTION
の詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』のログ保存オプションに関する項を参照してください。 -
統合キャプチャ用に構成されているExtractグループに
USERIDALIAS
を使用するには、ユーザーにdbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege
プロシージャで付与される権限が必要であり、そのユーザーは、このUSERIDALIAS
に関連付けられているExtractグループに対してDBLOGIN
およびREGISTER EXTRACT
またはUNREGISTER EXTRACT
を発行するユーザーと同じである必要があります。 -
Oracleコンテナ・データベースからのキャプチャをサポートするには、
USERID
で指定されたユーザーがルート・コンテナにログインする必要があり、共通データベース・ユーザーである必要があります。C##GGADM@FINANCE
などの接続文字列がこのユーザーに指定されている必要があります。詳細は、『異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用』のプライマリExtractの構成に関する項を参照してください。
SQL Server
USERIDALIAS
は、Oracle GoldenGateプロセスで使用されるODBCデータ・ソース接続が、SQL Server認証を使用して接続するように構成されている場合に使用します。
-
ソースSQL Serverシステムでは、
SOURCEDB
パラメータも使用してソースODBCデータ・ソースを指定します。 -
ターゲットSQL Serverシステムでは、
TARGETDB
パラメータも使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。
Teradata
USERIDALIAS
は、Teradataデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスで使用します。
ターゲットTeradataシステムでは、TARGETDB
パラメータを使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。
デフォルト
なし
構文
USERIDALIAS alias [DOMAIN domain
] [SYSDBA]
[, THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])]
-
alias
-
Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー資格証明の別名を指定します。その他のガイドラインは、「データベース・タイプ別のUSERIDの要件」を参照してください。
-
DOMAIN
domain
-
指定した別名の資格証明ストアのドメインを指定します。有効なドメイン・エントリが指定した別名に対する資格証明ストアに存在する必要があります。
-
SYSDBA
-
(Oracle)ユーザーが
sysdba
としてログインするように指定します。 -
THREADS (
threadID
[,
threadID
][, ...][,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
)
-
Replicatに有効です。指定された資格証明を調整Replicatの1つ以上のスレッドにリンクします。異なるスレッドに異なるログインを指定できます。
-
threadID
[,
threadID
][, ...]
-
スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストを
threadID, threadID, threadID
の形式で指定します。 -
[,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
-
スレッドの範囲を
threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh
,threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定します。
threadID
,threadID
,threadIDlow-threadIDhigh
のように、これらの形式を組み合せて指定することもできます。 -
TimesTen
USERIDALIAS
は、TimesTenデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスに使用します。
ターゲットTimesTenシステムでは、TARGETDB
パラメータを使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。
デフォルト
なし
構文
USERIDALIAS alias [DOMAIN domain
] [SYSDBA]
[, THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])]
-
alias
-
Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー資格証明の別名を指定します。その他のガイドラインは、「データベース・タイプ別のUSERIDの要件」を参照してください。
-
DOMAIN
domain
-
指定した別名の資格証明ストアのドメインを指定します。有効なドメイン・エントリが指定した別名に対する資格証明ストアに存在する必要があります。
-
SYSDBA
-
(Oracle)ユーザーが
sysdba
としてログインするように指定します。 -
THREADS (
threadID
[,
threadID
][, ...][,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
)
-
Replicatに有効です。指定された資格証明を調整Replicatの1つ以上のスレッドにリンクします。異なるスレッドに異なるログインを指定できます。
-
threadID
[,
threadID
][, ...]
-
スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストを
threadID, threadID, threadID
の形式で指定します。 -
[,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
-
スレッドの範囲を
threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh
,threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定します。
threadID
,threadID
,threadIDlow-threadIDhigh
のように、これらの形式を組み合せて指定することもできます。 -
例
- 例1
-
次の例は、
east
のドメインにtiger1
の別名を持つ資格証明ストア内のユーザーの資格証明を指定します。USERIDALIAS tiger1 DOMAIN east
- 例2
-
次の例は、調整Replicatのスレッド3の資格証明を指定します。
USERIDALIAS tiger1 DOMAIN east THREADS (3)
- 例3
- 次の例では、このパラメータをPostgreSQLで使用しています。
USERIDALIAS pgdsn
-
次の例では、Oracle GoldenGateでのKerberos認証の使用方法を示します。
GGSCIの場合:GGSCI (abc2)> dblogin useridalias ora1 Successfully logged into database CDB1_PDB1
Admin Clientの場合:OGG (http://localhost:9005 demo)4> dblogin useridalias ora1 Successfully logged into database CDB1_PDB1
この例では、資格証明ストアは
ALTER CREDENTIALSTORE
コマンドを使用して事前に設定されています。
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ