1.189 USERID | NOUSERID
適用対象
Manager、Extract、Replicat、DEFGEN
、GGSCIおよびAdmin Client。
サポート
このリリースでサポートされているすべてのデータベース。
説明
USERID
パラメータは、データベース・レベルの認証を使用しているときに、Oracle GoldenGateプロセスがデータベースにログインするために使用するデータベース・ユーザーを指定する場合と、パスワードおよびパスワード暗号化情報を指定する場合に使用します。このパラメータは、Oracle GoldenGate資格証明ストアが使用されていない場合にUSERIDALIAS
のかわりに使用できます。
接続にデータベース・レベルの認証を使用しているときには、プライマリExtractとReplicatに必ずUSERID
またはUSERIDALIAS
を使用してください。Managerには、Managerでソースまたはターゲット・データベースにログインする必要があるパラメータを使用している場合にのみUSERID
またはUSERIDALIAS
を使用します。
USERIDALIASと比較したUSERID
USERID
では、パラメータ・ファイルにクリアテキスト・パスワードを指定するか、ENCRYPT PASSWORD
コマンドで暗号化し、オプションで暗号化キーをENCKEYS
ファイルに格納する必要があります。USERID
では、Oracle GoldenGateでサポートされる幅広いデータベースがサポートされます。
USERIDALIAS
では、ユーザーIDおよびパスワードではなく、エイリアスをパラメータ・ファイルで指定できます。ユーザーIDと暗号化されたパスワードが資格証明ストアに格納されます。USERIDALIAS
は、Linux、UNIXおよびWindowsプラットフォームで稼働するデータベースをサポートします。
USERIDの一般的な要件
ExtractまたはReplicatパラメータ・ファイルで、TABLE
またはMAP
エントリの前にUSERID
を指定します。Managerがデータベースにアクセスする必要がある場合、およびログインが必要な場合は、Managerパラメータ・ファイルにUSERID
を指定します。
USERID
は常に必要なわけではなく、PASSWORD
はUSERID
が必要なときに常に必要なわけではありません。データベース認証の構成方法に応じては、USERID
の使用のみで十分な場合、SOURCEDB
またはTARGETDB
パラメータのみでも十分な場合があります。
詳細は、SOURCEDBおよびTARGETDBを参照してください。
ノート:
USERID
ユーザーに必要な権限は、データベースによって異なります。Oracle GoldenGateデータベース・ユーザーに必要な権限を判別するには、データベースの適切なOracle GoldenGateインストレーション・ガイドを参照してください。
データベース・タイプ別のUSERIDの要件
USERID
の使用方法は、データベース・タイプに応じて異なります。
Kerberos認証
このオプションを使用したKerberos認証はGGSCIでのみ使用できます。
ノート:
Oracle Databaseでのみサポートされます。DBLOGIN
コマンドでUSERID
オプションを使用する例を示します。GGSCI(abc) 1> dblogin userid /@cdb1_pdb1
Successfully logged into database CDB1_PDB1
DB2 for i
USERID
をPASSWORD
とともに使用して、Oracle GoldenGateプロセスに割り当てられたユーザー・プロファイルの名前およびパスワードを指定します。システム名(大文字)で識別されるデフォルトのDB2 for iデータベースを指定するには、SOURCEDB
またはTARGETDB
をUSERID
とともに使用します。詳細は、『異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用』を参照してください。
DB2 for LUW
USERID
をPASSWORD
とともに、SOURCEDB
またはTARGETDB
を先頭にして使用する対象は、データベース認証を使用してDB2 LUWデータベースに接続するすべてのOracle GoldenGateプロセスです。データベースがオペレーティングシステム・レベルでの認証を許可するように構成されている場合は、USERID
およびPASSWORD
を省略できます(SOURCEDB
またはTARGETDB
のみを使用できます)。
DB2 for z/OSデータベース
Oracle GoldenGateプロセスに割り当てられているユーザーが、プロセスを正常に機能させるために必要なDB2権限を持っていない場合に、USERID
をPASSWORD
とともに使用します。
MySQL
MySQLデータベースに接続するすべてのOracle GoldenGateプロセスにUSERID
とPASSWORD
を使用します。
Oracle
USERID
は、次のようにOracleデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスで使用します。
-
オペレーティング・システムのログインを使用するには、
USERID
を/@
引数とともに使用します。 -
データベース・ユーザー名およびパスワードを使用するには、
USERID
をPASSWORD
とともに使用します。 -
統合キャプチャ用に構成されているExtractグループに
USERID
を使用するには、ユーザーにdbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege
プロシージャで付与される権限が必要であり、そのユーザーは、このUSERID
に関連付けられているExtractグループに対してDBLOGIN
およびREGISTER EXTRACT
またはUNREGISTER EXTRACT
を発行するユーザーと同じである必要があります。 -
Oracleコンテナ・データベースからのキャプチャをサポートするには、
USERID
で指定されたユーザーがルート・コンテナにログインする必要があり、共通ユーザーである必要があります。このユーザーに接続文字列を提供する必要があり、接続文字列にはC##GGADMIN@FINANCE
など、共通ユーザーに必要なC##
接頭辞が含まれている必要があります。『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』のマルチテナント・コンテナ・データベースのその他の要件に関する項を参照してください。 -
マルチテナント・データベースにReplicatを接続して、各Replicatが1つのPDBに接続しているとき、同じマルチテナント・データベース内の複数のPDBにデータを適用する場合は、複数のReplicatの使用をお薦めします。
-
リモートExtractまたはリモートReplicatを使用する場合は、USERIDに
username@connect_string
が含まれている必要があります。構文は、例3「例3」を参照してください。
統合Extractがフェッチまたはメタデータ検索用の接続、またはデータ・ディクショナリ・コールなしで実行できるようにするには、NOUSERID
を使用します。基本的にソース・データベースへの接続の必要がまったくなくなります。NOUSERID
オプションは統合ディクショナリが必要です。NOUSERID
が使用されるとき、お客様にActive Data Guardスタンバイがある場合、FETCHUSERID
パラメータを使用してそのスタンバイ・データベースからフェッチを設定できることも含める必要があります。2つはNOUSERID
と組み合せて使用できます。ダウンストリーム統合Extract(この後の注意事項と同じ)を使用している場合、FETCHUSERID
を使用してADGスタンバイ・データベースからフェッチし、NOUSERID
を使用してExtractがソース・データベースに接続しないようにできます。このとおり、Extractがフェッチする必要がない場合、そのようにできます。
NOUSERID
オプションでは、Extractパラメータ・ファイルでSQLEXECを使用できません。
SQL Server
Oracle GoldenGateプロセスによって使用されるODBCデータ・ソース接続がSQL Server認証を使用して接続するように構成されている場合は、USERID
をPASSWORD
とともに使用します。
-
ソースSQL Serverシステムでは、
SOURCEDB
パラメータも使用してソースODBCデータ・ソースを指定します。 -
ターゲットSQL Serverシステムでは、
TARGETDB
パラメータも使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。
Teradata
Teradataデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスにUSERID
をPASSWORD
とともに使用します。
ターゲットTeradataシステムでは、TARGETDB
パラメータを使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。
デフォルト
なし
構文
USERID | NOUSERID {/ | user}[, PASSWORD password] [algorithm ENCRYPTKEY {key_name | DEFAULT}] [SYSDBA] [, THREADS (threadID
[,threadID
][, ...][,thread_range
[,thread_range
][, ...])]
-
/
-
データベース・ユーザー・ログインではなく、Oracle用のオペレーティングシステム・ログインを使用するようにOracle GoldenGateに指示します。この引数は、データベースによってオペレーティングシステム・レベルでの認証が許可されている場合にのみ使用します。データベースレベルの認証をバイパスすることにより、アプリケーションのパスワードが頻繁に変更される場合に、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルを更新する必要がなくなります。このオプションを使用するには、次のように、Oracle
OS_AUTHENT_PREFIX
初期化パラメータの値との関連で、正しいユーザー名がデータベースに存在している必要があります。-
OS_AUTHENT_PREFIX
で指定されている値は、ユーザーのオペレーティング・システム・アカウント名の先頭に追加され、データベース名と比較されます。この2つの名前は一致する必要があります。 -
OS_AUTHENT_PREFIX
が' '
(NULL文字列)に設定されている場合は、ユーザー名をIDENTIFIED EXTERNALLY
として作成する必要があります。たとえば、OSユーザー名がogg
の場合は、次のようにしてデータベース・ユーザーを作成します。CREATE USER ogg IDENTIFIED EXTERNALLY;
-
OS_AUTHENT_PREFIX
がOPS$
または別の文字列に設定されている場合は、ユーザー名は次のフォーマットで作成する必要があります。OS_AUTHENT_PREFIX_value OS_user_name
たとえば、OSユーザー名が
ogg
の場合は、次のようにしてデータベース・ユーザーを作成します。CREATE USER ops$ogg IDENTIFIED BY
oggpassword
;
-
-
user
-
データベース構成に応じて、データベース・ユーザーまたはスキーマの名前を指定します。Oracleの場合は、SQL*Net接続文字列を使用できます。その他のガイドラインは、データベース・タイプ別のUSERIDの要件を参照してください。
-
password
-
データベース・ユーザーのパスワードを指定するためにデータベース認証が必要な場合に使用します。パスワードが
ENCRYPT PASSWORD
コマンドによって暗号化されている場合は、暗号化されたパスワードを指定します。それ以外の場合は、クリアテキストのパスワードを使用します。パスワードに大/小文字の区別がある場合は、そのように入力してください。ユーザーIDまたはパスワードのいずれかが変更されると、必要に応じて、パスワードの再暗号化など、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルの変更を行う必要があります。
-
algorithm
-
ENCRYPT PASSWORD
でパスワードの暗号化に使用した暗号化アルゴリズムを指定します。アルゴリズムは次のいずれかになります。
AES128
AES192
AES256
BLOWFISH
-
ENCRYPTKEY {
key_name
| DEFAULT}
-
ENCRYPT PASSWORD
で指定した暗号化キーを指定します。-
ENCRYPTKEY
key_name
は、ENCKEYS
参照ファイル内のユーザー作成の暗号化キーの論理名を指定します。ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME key_name
オプションとともに使用された場合に使用します。 -
ENCRYPTKEY DEFAULT
を指定すると、Oracle GoldenGateでランダムなキーが使用されます。ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME DEFAULT
オプションとともに使用された場合に使用します。
-
-
SYSDBA
-
(Oracle)ユーザーが
sysdba
としてログインするように指定します。 -
THREADS (
threadID
[,
threadID
][, ...][,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
)
-
Replicatに有効です。指定された資格証明を調整Replicatの1つ以上のスレッドにリンクします。異なるスレッドに異なるログインを指定できます。
-
threadID
[,
threadID
][, ...]
-
スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストを
threadID, threadID, threadID
の形式で指定します。 -
[,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
-
スレッドの範囲を
threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh
,threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定します。
threadID
,threadID
,threadIDlow-threadIDhigh
のように、これらの形式を組み合せて指定することもできます。 -
TimesTen
TimesTenデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスには、PASSWORD
とともにUSERID
を使用します。
ターゲットTimesTenシステムでは、TARGETDB
パラメータを使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。
デフォルト
なし
構文
USERID {/ | user}[, PASSWORD password] [algorithm ENCRYPTKEY {key_name | DEFAULT}] [SYSDBA] [, THREADS (threadID
[,threadID
][, ...][,thread_range
[,thread_range
][, ...])]
-
/
-
データベース・ユーザー・ログインではなく、Oracle用のオペレーティングシステム・ログインを使用するようにOracle GoldenGateに指示します。この引数は、データベースによってオペレーティングシステム・レベルでの認証が許可されている場合にのみ使用します。データベースレベルの認証をバイパスすることにより、アプリケーションのパスワードが頻繁に変更される場合に、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルを更新する必要がなくなります。このオプションを使用するには、次のように、Oracle
OS_AUTHENT_PREFIX
初期化パラメータの値との関連で、正しいユーザー名がデータベースに存在している必要があります。-
OS_AUTHENT_PREFIX
で指定されている値は、ユーザーのオペレーティング・システム・アカウント名の先頭に追加され、データベース名と比較されます。この2つの名前は一致する必要があります。 -
OS_AUTHENT_PREFIX
が' '
(NULL文字列)に設定されている場合は、ユーザー名をIDENTIFIED EXTERNALLY
として作成する必要があります。たとえば、OSユーザー名がogg
の場合は、次のようにしてデータベース・ユーザーを作成します。CREATE USER ogg IDENTIFIED EXTERNALLY;
-
OS_AUTHENT_PREFIX
がOPS$
または別の文字列に設定されている場合は、ユーザー名は次のフォーマットで作成する必要があります。OS_AUTHENT_PREFIX_value OS_user_name
たとえば、OSユーザー名が
ogg
の場合は、次のようにしてデータベース・ユーザーを作成します。CREATE USER ops$ogg IDENTIFIED BY
oggpassword
;
-
-
user
-
データベース構成に応じて、データベース・ユーザーまたはスキーマの名前を指定します。Oracleの場合は、SQL*Net接続文字列を使用できます。その他のガイドラインは、データベース・タイプ別のUSERIDの要件を参照してください。
-
password
-
データベース・ユーザーのパスワードを指定するためにデータベース認証が必要な場合に使用します。パスワードが
ENCRYPT PASSWORD
コマンドによって暗号化されている場合は、暗号化されたパスワードを指定します。それ以外の場合は、クリアテキストのパスワードを使用します。パスワードに大/小文字の区別がある場合は、そのように入力してください。ユーザーIDまたはパスワードのいずれかが変更されると、必要に応じて、パスワードの再暗号化など、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルの変更を行う必要があります。
-
algorithm
-
ENCRYPT PASSWORD
でパスワードの暗号化に使用した暗号化アルゴリズムを指定します。アルゴリズムは次のいずれかになります。
AES128
AES192
AES256
BLOWFISH
-
ENCRYPTKEY {
key_name
| DEFAULT}
-
ENCRYPT PASSWORD
で指定した暗号化キーを指定します。-
ENCRYPTKEY
key_name
は、ENCKEYS
参照ファイル内のユーザー作成の暗号化キーの論理名を指定します。ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME key_name
オプションとともに使用された場合に使用します。 -
ENCRYPTKEY DEFAULT
を指定すると、Oracle GoldenGateでランダムなキーが使用されます。ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME DEFAULT
オプションとともに使用された場合に使用します。
-
-
SYSDBA
-
(Oracle)ユーザーが
sysdba
としてログインするように指定します。 -
THREADS (
threadID
[,
threadID
][, ...][,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
)
-
Replicatに有効です。指定された資格証明を調整Replicatの1つ以上のスレッドにリンクします。異なるスレッドに異なるログインを指定できます。
-
threadID
[,
threadID
][, ...]
-
スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストを
threadID, threadID, threadID
の形式で指定します。 -
[,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
-
スレッドの範囲を
threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh
,threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定します。
threadID
,threadID
,threadIDlow-threadIDhigh
のように、これらの形式を組み合せて指定することもできます。 -
例
- 例1
USERID /
- 例2
USERID ogg
- 例3
USERID ogg@ora1.ora, & PASSWORD AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC AES128, & ENCRYPTKEY securekey1
- 例4
USERID ogg, PASSWORD AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC & AES128, ENCRYPTKEY securekey1
- 例5
USERID ogg, PASSWORD AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC & BLOWFISH, ENCRYPTKEY DEFAULT
- 例6
USERID ogg, & PASSWORD AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC AES128, & ENCRYPTKEY securekey1 SYSDBA
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ