プレゼンテーション設定の手動による変更
ダッシュボードとプレゼンテーションの表示設定を構成できます。
次の項を参照してください。
プレゼンテーション設定のデフォルトの手動による変更
Fusion Middleware Controlで変更できるプレゼンテーション設定に加えて、他の設定を手動で変更できます。これらの設定を変更するには、instanceconfig.xmlファイルの様々な要素を使用します。
プレゼンテーションの構成設定
プレゼンテーションの構成設定を使用できます。
この表では、プレゼンテーションの構成設定について説明します。
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
Enable508 |
スクリーン・リーダーの使用を容易にする方法で、Oracle Analytics Serverのコンテンツをブラウザでレンダリングするかどうかを指定します。 trueに設定すると、「分析エディタ」コンポーネントの設定に関係なく、アクセシビリティ・モードのBIコンポーザ・ウィザードが分析エディタとして使用されます。 falseに設定すると、「分析エディタ」コンポーネントの設定が「ウィザード(制限付き機能)」の場合は、標準モードのBIコンポーザ・ウィザードが分析エディタとして使用されます。 このデフォルト設定は、「サインイン」ページまたは「マイ・アカウント」ダイアログで「アクセシビリティ・モード」オプションを設定するとオーバーライドできます。 |
false |
DefaultName |
ダッシュボード・テンプレート・ページを格納するダッシュボードに使用する名前を指定します。ここで指定した名前によって、Oracle Analytics Serverによるダッシュボード・テンプレート・ページの検索場所のパスがオーバーライドされます。デフォルトでは、Oracle Analytics Serverによるダッシュボード・テンプレート・ページの検索は、「/共有フォルダ」のサブフォルダにある"default"という名前のダッシュボードで行われます。 |
default |
EnableDelayExecution |
コンテンツ・デザイナがダッシュボード・ページの実行を遅延できるかどうかを指定します。trueに設定すると、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログに「開く前に プロンプト」オプションが表示されます。 |
true |
MaxFollowLinks |
ブリーフィング・ブックでたどるナビゲーション・リンクの最大数のデフォルト値を指定します。ブリーフィング・ブックのナビゲーション・リンクは、ダッシュボード・ビルダーを使用してダッシュボードに追加できるリンク・タイプです。 この要素のデフォルト値は5、最小値は1、最大値は10です。 ブリーフィング・ブックをPDF形式でダウンロードする予定の場合は、目次のリンク数が9個までに制限されているため、この要素の値を9以下に設定します。目次の詳細は、ブリーフィング・ブックのPDFバージョンの目次の変更を参照してください。 |
5 |
NumericFormatter |
固定桁数で一貫した出力を行うために使用する値を指定します。一定の有効桁数を超えると、数字が適切に表示されない場合があります。Linuxプラットフォームの16のように、最大有効桁数を指定する場合はこの設定を使用します。 |
デフォルト値なし |
ノート:
Bookmarks、MaxAgeMinutes、EnableBookmarkURLおよびEnablePromptedURL要素のデフォルト値の詳細は、ダッシュボード・ページへのリンクの作成機能の有効化を参照してください。ReportingToolbarMode要素のデフォルト値の詳細は、Oracle Analytics Server Publisherの代替ツールバーの構成を参照してください。
プレゼンテーション・サービスでのカスタム・リンクの提供
グローバル・ヘッダーには、デフォルトで、機能間の移動を容易にするメニューおよびオプションが含まれています。
カスタム・リンクには、次のような属性を指定できます。
-
リンクのテキスト(静的文字列またはローカライゼーション用に使用するメッセージ名)。
-
アクセスするURL。
-
URLから開くページで現在のページを置き換えるかどうか、またはそのページを名前を指定した新しいタブやウィンドウで開くかどうか。
-
ヘッダー内のリンクの相対的な順序付け。
-
リンクとともに使用するオプションのアイコン。
グローバル・ヘッダーをカスタマイズするには、次の各項で説明しているタスクを実行します。
CustomLinks
XMLファイルは、「コンソール」の「システム設定」にあるカスタム・リンクXMLフィールドで更新内容を入力することで、変更することもできます。分析、ダッシュボードおよびピクセル対応レポートのオプションを参照してください。
customlinks.xmlファイルの作成
次の各項の説明に従ってcustomlinks.xml
ファイルを作成し、グローバル・ヘッダーに対してカスタマイズを指定します。
ファイルの作成
instanceconfig.xml
ファイルで指定されている任意の絶対パスに、customlinks.xml
ファイルを配置できます。CustomLinks要素の追加を参照してください。推奨されるこのファイルのデフォルトの作成場所は、プレゼンテーション・サービスのデータ・ディレクトリです。
BI_DOMAIN/bidata/components/OBIPS/customMessages
ファイル内の要素
次の表は、customlinks.xml
ファイルで指定できる要素と属性について説明しています。デフォルトで表示される既存のリンクを非表示にするには、それらのエントリをファイルでコメント・アウトできます。「お気に入り」や「ダッシュボード」などのデフォルトのリンクの順序は変更できません。
要素または属性 | オプションかどうか | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
locations |
オプション |
該当なし |
追加するリンクの場所を指定するための親要素として使用します。場所を指定しなかった場合、リンクはデフォルトで、グローバル・ヘッダーの「ヘルプ」リンクの前で「はじめに」セクションの終わりに配置されます。 |
location: name |
必須 |
文字列 |
locations親要素を指定する場合は、この属性を使用します。値は次のとおりです。 header: グローバル・ヘッダーにリンクを配置するように指定します。 |
location: insertBefore |
オプション |
文字列 |
その前にこのリンクを挿入する、既存のリンクのIDを指定します。指定したIDが無効な場合、リンクはデフォルトの場所に挿入されます。 有効な値の詳細は、「insertBefore属性の指定」を参照してください。 |
link: id |
必須 |
文字列 |
リンクの位置を指定する一意のIDとして使用します。カスタム・リンクのIDを指定し、それらをデフォルト・リンクに対して相対的な場所に配置できます。 |
link: name |
必須 |
文字列 |
翻訳されないリンクの名前を指定します。 |
link: localizedName |
オプション |
文字列 |
翻訳されるリンクのメッセージIDを指定します。これは、翻訳されない名前に優先します。 |
link: iconSmall |
オプション |
文字列 |
グローバル・ヘッダーにリンクとともに表示するアイコンのファイル名を指定します。アイコンの表示はfmap構文によって制御されます。 |
link: privilege |
オプション |
文字列 |
リンクを表示するためにユーザーへの付与が必要な権限の名前を指定します。次の例に示すように、この権限は式として表されます。 privileges.Access['Global Answers']&& privileges.Access['Global Delivers'] |
link: accessibility |
オプション |
ブール |
アクセシビリティ・モードで、accessibility属性がtrueに設定されている場合にのみリンクが使用可能になるように指定します。値は、trueおよびfalseで、falseがデフォルトです。 以前のリリースでは、vpat属性はaccessibility属性と同じ目的を果たしていました。vpat属性は非推奨となりました。 |
link: src |
必須 |
文字列 |
リンクのURLを指定します。 |
link: target |
オプション |
文字列 |
リンクを開くブラウザ・ウィンドウを指定します。値は次のとおりです。 self: プレゼンテーション・サービスが実行されているウィンドウと同じウィンドウで開きます。 blank: 新しいウィンドウで開きます。 any-name: 指定された名前のウィンドウで開きます。 |
link: description |
オプション |
文字列 |
翻訳されないリンクの説明を指定します。 |
link: localizedDesc |
オプション |
文字列 |
翻訳されるリンクのメッセージIDを指定します。これは、翻訳されない説明に優先します。 |
システムの起動および停止で説明されているように、customlinks.xml
ファイルの更新後、このファイルは次回プレゼンテーション・サービスを再起動する際にリロードされます。
insertBefore属性の指定
insertBefore
属性を含めると、既存のリンクのIDを指定して、その前に別のリンクを挿入できます。次のリストは、グローバル・ヘッダーの有効なIDを示しています。
- Navigation Bar
- catalog
- dashboard
- favorites
- home
- new
- open
- user
- admin
- help
- logout
ファイルと出力の例
次のコード例は、リンクをグローバル・ヘッダー・セクションに含めるように構成した、customlinks.xml
ファイルを示しています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<customLinks xmlns="com.siebel.analytics.web/customlinks/v1">
<link id="l1" name="OTN" description="OTN open in new window" src="http://www.example.com" target="blank" >
<locations>
<location name="header" />
</locations>
</link>
<link id="l2" name="Google Search" description="Google open in named window" src="http://www.google.com/" target="google" iconSmall="common/info_ena.png" >
<locations>
<location name="header" insertBefore="advanced" />
</locations>
</link>
<link id="l5" name="Gmail" description="gmail" src="http://www.gmail.com" target="blank" iconLarge="common/gmail.png" >
<locations>
<location name="header" insertBefore="catalog" />
</locations>
</link>
</customLinks>
このファイルは、次のように「ホーム」ページを変更します。ホーム・ページに対する次の変更に注意してください。
-
次を含むようにグローバル・ヘッダーが変更されます。
-
Google Search: カスタム・アイコンを使用するGoogleホーム・ページへのリンク。「詳細」リンクの前に配置されます。
-
OTN: Oracle Technology Networkページへのリンク。「ヘルプ」リンクの前に配置されます。
-
Gmail: Gmailホーム・ページへのリンク。「カタログ」リンクの前に配置されます。
-
CustomLinks要素の追加
カスタム・リンクをホーム・ページに表示する前に、instanceconfig.xml
ファイルを編集して、その中にCustomLinks
要素、Enabled
要素(このデフォルトはtrue)およびfilePath
要素を含める必要があります。CustomLinks
要素を省略することはEnabled
要素をfalseに設定することと同じです。カスタム・リンクは表示されません。
コンソールで設定することもできます。コンソールでの詳細システム設定の構成の分析、ダッシュボードおよびピクセル対応レポートのオプションを参照してください。
カスタム・リンク権限の設定
カスタマイズをユーザーに表示するには、ソフトウェアを適切に構成する必要があります。
実行したカスタマイズをユーザーが表示できるようにするには、カスタム・リンク権限がBI Consumerロールに割り当てられていることを確認する必要があります。この割当てはデフォルトで行われます。この権限は、BI Consumer以外の個人ユーザー、グループまたはロールに割り当てることはできません。
この権限のロールを確認するには、プレゼンテーション・サービスの「管理」ページにある「権限の管理」ページを使用します。Oracle Analytics Serverセキュリティの管理のプレゼンテーション・サービス権限の管理に関する項を参照してください。
ダッシュボード・ページへのリンクの作成機能の有効化
ユーザーは、ダッシュボード・ページへのリンク(ブックマーク・リンクとプロンプト・リンクの両方)を作成できます。
それによって、たとえば、リンクをブックマークとして保存したり、リンクをコピーして電子メールで他のユーザーに送信したりできます。ブックマークは、ダッシュボード・ページの状態を取得する非表示オブジェクトであり、プレゼンテーション・カタログの/system/bookmarks
フォルダに格納されます。ユーザーがページのブックマーク・リンクを作成すると、ブックマークが作成されます。システム管理者は、ダッシュボード・ページへのこれらのリンクの作成機能を有効または無効にできます。また、ユーザーがこれらのリンクを作成できるようにするには、この機能に関連付けられた「ブックマーク・リンクの作成」権限と「プロンプト・リンクの作成」権限を付与する必要があります。
これらのリンクの詳細は、Oracle Analytics Serverでのデータのビジュアル化のダッシュボード・ページへのリンクの作成についてを参照してください。権限の詳細は、Oracle Analytics Serverセキュリティの管理のプレゼンテーション・サービス権限の管理を参照してください。
Oracle Analytics Server Publisherの代替ツールバーの構成
Oracle Analytics Server Publisherレポートをダッシュボードに含める場合は通常、コア・ダッシュボード・プロンプトを使用してそのレポートにダッシュボードのコンテキストを渡すことにより、そのレポートをダッシュボードの状態の受信者として加えることができます。
レポートとダッシュボード・ベースのより大規模な分析アプリケーションとの間でコンテキストをやり取りする必要がないシナリオでは、デフォルトのツールバーのバリアントを表示し、このバリアントによってレポートの基礎となるパラメータ・プロンプトを公開できます。それにより、ユーザーはこのフレーム内で単一のレポートにパラメータを渡すことができます。
この方法の場合、ページ上の他のダッシュボード・プロンプトがレポートに作用せず、またアプリケーションの他の部分へのコンテキストの受渡しにも関与しないため、ユーザーを混乱させる可能性があります。さらに、ツールバーの変更は、Oracle Analytics Server Publisherインスタンス全体でダッシュボードに埋め込まれているすべてのレポートにグローバルに適用されます。
Oracle Analytics ServerでのOracle Analytics Server Publisherレポートの埋込み方法に作用するには、ReportingToolbarMode要素を使用します。Oracle Analytics Server Publisherの代替ツールバーを構成するには、この要素の値を6に設定します。ツールバーのデフォルトの動作に戻すには、ReportingToolbarMode要素を削除するか、またはこの要素の値をデフォルトの1に設定します。
コンソールで設定することもできます。コンソールでの詳細システム設定の構成の分析、ダッシュボードおよびピクセル対応レポートのオプションを参照してください。
ダッシュボード・ページをOracle Analytics Server Publisherにエクスポートする機能の有効化
コンテンツ・デザイナは、ダッシュボード・ページを印刷およびエクスポートするためのカスタム・レイアウトを作成します。
コンテンツ・デザイナがダッシュボード・ページのカスタム・レイアウトを作成すると、ダッシュボード・ページがOracle Analytics Server Publisherにエクスポートされます。管理者は、EnableDashPageExport要素を設定することによって、Oracle Analytics Server Publisherへのダッシュボード・ページのエクスポート機能を有効または無効にできます。
Oracle Analytics Serverでのデータのビジュアル化のダッシュボード・ページを印刷およびエクスポートするためのカスタム・レイアウトの作成についてを参照してください。
ブリーフィング・ブックのPDFバージョンの目次の変更
PDF版のブリーフィング・ブックには、自動生成された目次が含まれます。ブリーフィング・ブック内の各ダッシュボード・ページ、分析およびレポートに対するエントリが含まれます。
目次のデフォルトのテンプレートtoc-template.rtfは、ORACLE_INSTANCE\config\OracleBIPresentationServicesComponent\coreapplication_obisn
ディレクトリにあります。組織のニーズにわせて、このテンプレートを変更できます。
Smart Viewインストーラ用のカスタム・ダウンロード・リンクの構成
Oracle Analytics Serverに同梱されているSmart Viewのバージョンは、サーバーまたは入手可能な最新バージョンのSmart Viewと一致していないことがあります。
Oracle Analytics Serverホーム・ページの「デスクトップ・ツールのダウンロード」リストに表示される「Smart View for MS Office」リンクを、Smart Viewインストーラ用のカスタム・ダウンロード・リンクを指すように構成できます。そうすることで、環境に適したバージョンのSmart Viewを常にユーザーが使用できるようになります。そのためには、instanceconfig.xmlにSmartViewInstallerURL要素を追加します。
次のようなsmartview.exeが存在する場所を指すようにダウンロード・リンクを構成できます。
-
最新バージョンのSmart Viewを常に入手できる、Oracle Technology NetworkのSmart Viewのダウンロード・ページなどの外部URL
-
インストールを即時開始できる内部Webページやイントラネット・サイトなどの内部URL
-
インストールを即時開始できるローカル・サーバーのフォルダ