サブジェクト領域への直接接続の使用によるレポートの作成

サブジェクト領域レポートにはOracle BIサーバーに直接発行される問合せが含まれるため、このレポートではPublisherデータ・モデルは使用しません。

データソースとしてサブジェクト領域を使用するレポートを実行すると、Oracle BIサーバーでは、レポートに選択された列に基づいてデータベースに実際に発行される問合せの数が最適化され、決定されます。

サブジェクト・エリア・レポートの作成時には次の点に注意してください。

  • 「レポートの作成」ガイドを使用して、サブジェクト・エリア・レポートを作成する必要があります。

  • サブジェクト・エリア・レポートに作成されるデータ・モデルはありません。Publisherでは、Oracle Analytics Serverの定義に従ってサブジェクト領域の問合せを実行し、レポート・データを取得します。

  • 「レポートの作成」ガイドでは、レポートごとに1つのサブジェクト・エリアのみを選択できます。複数のサブジェクト・エリアを使用するレポートを作成するには、まず「レポートの作成」ガイドを使用して単一のサブジェクト・エリアに対するレポートを作成し、次にレポート・エディタでレポートを編集してサブジェクト・エリアを追加します。複数のサブジェクト領域に対するレポートの作成を参照してください。

  • サブジェクト領域を使用するレポートでは、Publisherにより、BIサーバーから受信した(サマリー作成済の)データに基づいて小計および合計が計算されます。Publisherではサマリー計算が実行されないため、個別のカウントや平均など、元の列データへのアクセスが必要な特定の関数では、Publisherに異なる結果が配信される可能性があります。

  • Oracle Analytics Serverで使用可能な階層列は、Publisherのサブジェクト領域レポートでは使用できません。

  • グラフ、表またはピボット・テーブルなどの単一レポート・コンポーネントにおいて関連しないサブジェクト・エリアから複数のフィールドをリンクする場合は、データの適切な関連付けができないためにコンポーネントのレンダリングに失敗する可能性があることに注意してください。

サブジェクト領域レポートの作成

「レポートの作成」ガイドを起動して、サブジェクト領域レポートを作成できます。

サブジェクト・エリア・レポートを作成するには:

  1. 「レポートの作成」ガイドを起動します。
  2. サブジェクト・エリアを選択します。1つのサブジェクト・エリアのみを選択できます。

    複数のサブジェクト・エリアに対してレポートするには、最初のサブジェクト・エリアを選択した後に、「レポート・エディタの使用」オプションを選択し、「終了」をクリックしてレポートを保存します。次に、レポート・エディタを使用して、追加のサブジェクト・エリアを追加します。

  3. レポート・レイアウトの列の選択で説明されているように、プロンプトに従ってレポート・レイアウトを作成します。

サブジェクト領域レポートへのパラメータの追加

パラメータは通常、Publisherレポートのデータ・モデル内で定義されます。サブジェクト・エリアに対して直接実行されるレポートではデータ・モデルを使用しないため、レポート・エディタを使用して、サブジェクト・エリア・レポートのパラメータ定義を設定する必要があります。

Oracle Analytics Serverダッシュボードのサブジェクト領域レポートを使用する場合は、パラメータを使用する必要があります。

サブジェクト領域レポートへのパラメータの追加

  1. サブジェクト領域レポートの作成の説明に従って、レポートを作成して保存します。
  2. レポート・エディタで、「パラメータ」をクリックして、次の図に示すように、「パラメータの編集」ダイアログを起動します。
  3. 「追加」をクリックして、次の図に示すように、「パラメータを定義する列の選択」ダイアログを起動します。
  4. パラメータ列を選択して「OK」をクリックし、次の図に示すように、「パラメータの編集」ダイアログを起動します。

    パラメータ列のデータ・タイプにより、「パラメータの編集」ダイアログで表示されるオプションが決定されます。

  5. レポートに表示されるパラメータ・ラベルを入力します。
  6. パラメータの表示オプションを選択します。
    • カレンダ: 特定の日付を入力できるフィールドおよび日付を選択するカレンダ・ポップアップがユーザーに提供されます。この表示オプションは、パラメータにデータ列タイプがある場合にのみ選択可能です。

    • 選択リスト: すべてのプロンプト値の縮小されたリストがユーザーに提供されます。この表示オプションは、特定の値を検索する機能をユーザーに提供する、値の長いリストに有用です。

    • チェックボックス: 全プロンプト値が表示されたリストがユーザーに提供されます。各値アイテムの前には、選択可能な小さなボックスが表示されます。この表示オプションは、小規模なデータ・セットを含むプロンプトに適しています。

    • ラジオ・ボタン: 全プロンプト値が表示されたリストがユーザーに提供されます。各プロンプト値の前には、ラジオ・ボタンが表示されます。この表示オプションは、ユーザーがプロンプト値を1つのみ選択する、値の短いリストに有用です。

    • テキスト: 特定のプロンプト値を入力できるフィールドがユーザーに提供されます。この表示オプションは、複数のプロンプト値には使用できません。このオプションでは、フィールドとフィールド・ラベルのみが表示されます。

  7. パラメータ演算子を選択します。デフォルト値は、「次と等しい/次に存在する」に設定されています。
  8. 「OK」をクリックします。

複数のサブジェクト領域に対するレポートの作成

レポート・エディタを使用すると、複数のサブジェクト・エリアにレポートをリンクできます。

レポートに複数のサブジェクト・エリアを追加するには:

  1. レポート・エディタを使用してレポートを開きます。左上隅に、レポートにすでにリンクされたサブジェクト領域が表示されます。
  2. 「サブジェクト・エリアの編集」をクリックして、次の図に示すように、「サブジェクト・エリアの選択」ダイアログを起動します。
  3. 「使用可能」ペインで、1つ以上のサブジェクト領域を選択します。
  4. 「追加」をクリックして、サブジェクト領域を「選択済」ペインに移動します。
  5. 「終了」をクリックします。