4.7 ノートブックのパラグラフでのSQLインタープリタの使用

Oracle Machine Learningノートブックでは、複数の言語がサポートされています。各パラグラフは、特定のインタープリタに関連付けられています。たとえば、SQL文を実行するには、SQLインタープリタを使用します。PL/SQL文を実行するには、scriptインタープリタを使用します。

Oracle Machine Learning UIのノートブックには複数のパラグラフを追加でき、各パラグラフをSQLやPythonなどの様々なインタープリタに接続できます。使用するインタープリタを識別するには、%の後に使用するインタープリタ(sqlscriptrpythoncondamarkdown)を続けて指定します。

1つのパラグラフに入力セクションと出力セクションがあります。入力セクションでは、テキストとともに実行するインタープリタを指定します。この情報はインタープリタに送信されて実行されます。出力セクションにインタープリタの結果が表示されます。
ノートブックのパラグラフでは次のディレクティブを使用できます。
  • %sql — 標準のSQL文をサポートします。%sqlでは、SELECT文の結果が表ビューアに直接表示され、他のビジュアライゼーション・オプションにアクセスできます。チャート設定のオプションを使用して、グループ化、集計およびその他の操作を実行します。
  • %script — SQL文とPL/SQLの両方をサポートします。%scriptでは、SELECT文の結果がテキスト文字列で出力されます。
  • %conda — Conda環境をサポートします。パラグラフの先頭に%condaと入力してConda環境に接続し、Pythonのサードパーティ・ライブラリを操作します。
  • %r — Rスクリプトをサポートします。Rインタープリタに接続するには、パラグラフの先頭に%rと入力します。
  • %python — Pythonスクリプトをサポートします。Pythonインタープリタに接続するには、パラグラフの先頭に%pythonと入力します。
  • %md — Markdownマークアップ言語をサポートします。

ノート:

すべてのデータに対してグループ化を実行する場合は、SQLスクリプトを使用してデータベース内でグループ化を行い、ノートブックにチャートのサマリー情報を返すことをお薦めします。ノートブック・レベルでのグループ化は、小さなデータ・セットの場合にうまく機能します。ノートブックにプルするデータが多すぎると、メモリー不足のために問題が発生することがあります。「接続グループ」ページのオプションレンダリング行制限を使用して、ノートブックの行制限を設定できます。
データをノートブック内にフェッチしてビジュアル化するには:
  1. 「ノートブック」ページで、実行するノートブックをクリックします。
    ノートブックが編集モードで開きます。
  2. %SQLと入力してSQLインタープリタをコールし、[Enter]を押します。ノートブックでSQL文を実行する準備ができました。
  3. Oracle DatabaseからデータをフェッチするSQL文を入力します。たとえば、SELECT * FROM TABLENAMEと入力して実行アイコンをクリックします。あるいは、[Shift]を押しながら[Enter]キーを押して、ノートブックを実行します。

    ノート:

    ノートブックは、通常のユーザー(管理者以外のユーザー)として開く必要があります。管理者は、ノートブックの実行オプションを使用できません。
    これにより、データがノートブック内にフェッチされます。
  4. データがパラグラフの出力に表示されます。
    インタープリタの結果は、出力セクションに表示されます。パラグラフの出力セクションは、結果をグラフィカルな出力で表示するチャート・コンポーネントで構成されます。チャート・インタフェースでは、ノートブック・パラグラフ内の出力と対話できます。ノートブック内の1つまたはすべてのパラグラフを実行および編集するオプションもあります。
    「表オプション」で、「設定」をクリックして次を選択します:
    • useFilter: 列のフィルタを有効にします。

    • showPagination: 拡張ナビゲーションのためのページ区切りを有効にします。

    • showAggregationFooter: フッターに集計値を表示できるようにします。

    列名の横にある下矢印をクリックして列をソートすることもできます。

    表形式のデータをビジュアル化するには、次に示すように、各グラフ表示のそれぞれのアイコンをクリックします:
    • 棒グラフをクリックすると、データが棒グラフで表されます。
    • 円グラフをクリックすると、データが円グラフで表されます。
    • 面グラフをクリックすると、データが面グラフで表されます。
    • 折れ線グラフをクリックすると、データが折れ線グラフで表されます。
    • 散布図をクリックすると、データが散布図で表されます。