ソフトウェア・ライブラリの概要
Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)は、Enterprise Manager Cloud Controlで提供されるコア機能の1つです。これは、技術的には、ソフトウェア・パッチ、仮想アプライアンス・イメージ、参照ゴールド・イメージ、アプリケーション・ソフトウェアおよび関連するディレクティブのスクリプトなどのソフトウェア・エンティティを格納するリポジトリです。これらを格納する以外に、ソフトウェア・エンティティのバージョン、成熟度レベルおよび状態を管理することもできます。
ソフトウェア・ライブラリのコンソール・ページにアクセスするには、「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「ソフトウェア・ライブラリ」をクリックします。図3-1に示すように、ソフトウェア・ライブラリのホームページには、Oracle所有のフォルダ(ロック記号が付いているもの)とユーザー所有のフォルダの2種類があります。
Oracle所有のフォルダとその内容(他のサブフォルダやエンティティ)はデフォルトで製品に付属しており、ソフトウェア・ライブラリを構成すると、ソフトウェア・ライブラリのホームページに表示されます。ユーザー所有のフォルダは、論理的に最上位のフォルダで、ユーザーが作成するエンティティを編成するために作成されます。
図3-1 ソフトウェア・ライブラリ・コンソール

ソフトウェア・ライブラリ・ページを使用すると、Enterprise Managerエンティティの格納が容易になります。たとえば、
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プラグイン、コネクタ、DBワークロードなどの自己更新エンティティ。
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ゴールド・イメージ、アプリケーション・アーカイブ、Perl/シェル・スクリプトなどのプロビジョニングおよびパッチ適用のエンティティ。
利点:
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ソフトウェア・ライブラリでは、オンライン・モードおよびオフライン・モードでのパッチ適用およびプロビジョニングがサポートされます。たとえば、データベースのパッチがMy Oracle Supportから直接ダウンロードできない場合、それを別個にダウンロードし、オフライン・デプロイメント用にソフトウェア・ライブラリからステージングできます。
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Enterprise Manager Cloud Control 12c以上では、「参照されるファイルの場所」がサポートされ、組織の既存のインフラストラクチャ(ファイル・サーバー、Webサーバー、ストレージ・システムなど)をソフトウェア・ライブラリで活用できます。
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ソフトウェア・ライブラリにより、実際には組織内のソフトウェア・バイナリまたはディレクティブ・スクリプトを参照するエンティティを論理的なフォルダに編成し、効率的に管理できます。
ソフトウェア・ライブラリ・コンソール・ページで、次のタスクを実行できます。
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ソフトウェア・ライブラリ記憶域を構成します(詳細は、「ソフトウェア・ライブラリ記憶域の場所の構成」を参照してください)。
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ソフトウェア・ライブラリ・エンティティを作成します。たとえば、汎用コンポーネントやディレクティブの作成などです。
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ソフトウェア・ライブラリ・エンティティを管理します。たとえば、エンティティの表示、編集、削除、検索などです。