6 サイレント・モードでのOracle Management Agentのインストール

この章では、Oracle Management Agent (管理エージェント)をサイレント・モードでインストールする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。

サイレント・モードでの管理エージェントのインストールの概要

サイレント・モードの管理エージェントのインストールは、ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用してインストールする場合の代替方法です。ホスト・ターゲットの追加ウィザードでは、GUIが豊富な質問画面を使用して、すべてのインストール詳細を指定する必要がありますが、サイレント・モードでは、レスポンス・ファイルを使用してインストール詳細を指定し、デプロイメント・スクリプトを使用して管理エージェントをホストにインストールする必要があります。

サイレント・モードのインストールは、ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用せずに、宛先ホスト自体から宛先ホストに追加の管理エージェントをインストールする場合に役立ちます。

管理エージェントをサイレント・モードでインストールするには、次の方法を使用します。

AgentPullスクリプトの使用

この方法では、管理エージェントをインストールするためにスクリプトを実行する前に、EM CLIを使用して管理エージェント・ソフトウェアをリモートの宛先ホストにダウンロードする必要がありません。この方法では、数個の追加パラメータのみをサポートしており、基本的な管理エージェントのインストールに適しています。

agentDeployスクリプトの使用

この方法では、管理エージェントをインストールするためにスクリプトを実行する前に、EM CLIを使用して管理エージェント・ソフトウェアをリモートの宛先ホストにダウンロードする必要があります。OMSホストから、またはリモートの宛先ホストからのいずれかのEM CLIの使用を選択できます。OMSホストからのEM CLIの使用を選択した場合、管理エージェントをインストールするスクリプトを実行する前に、ダウンロード済の管理エージェント・ソフトウェアをリモートの宛先ホストに転送する必要があります。この方法では、数多くの追加パラメータをサポートしており、カスタマイズされた管理エージェントのインストールに適しています。

RPMファイルの使用

この方法では、OMSホスト上のEM CLIを使用して.rpmファイルを取得し、このファイルをリモートの宛先ホストに転送してから、このファイルを実行して管理エージェントをインストールします。.rpmファイルを使用すると、ベア・メタル・ホストのオペレーティング・システムのプロビジョニング中に管理エージェントをインストールすることもできます。詳細は、Oracle Enterprise Managerのソフトウェアとサーバーのプロビジョニングとパッチ適用についての管理者ガイド を参照してください。このガイドは、次の場所のEnterprise Managerドキュメント・ライブラリから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

ノート:

  • 管理エージェント.rpmファイルは、Linux x86およびLinux x86-64プラットフォーム用のみのEM CLIを使用して取得できます。

  • Enterprise Manager 13c (13.5.0.x)では、Oracle Software Downloadsサイトからの管理エージェント.rpmファイルのダウンロードによる管理エージェントのインストールはサポートされていません。

インストールが完了すると、エージェント・ベース・ディレクトリに次のデフォルトの内容が含まれています。

<agent_base_directory>
    |_____agent_13.5.0.0.0
          |_____sbin
          |_____OPatch
          |_____agent.rsp
          |_____bin
          |_____cfgtoollogs
          |_____config
          |_____install
          |_____instalclient
          |_____.
          |_____.
          |_____.
    |_____agent_inst
    |_____agentInstall.rsp
    |_____agentimage.properties

ノート:

サイレント・モードでの管理エージェントのインストールを開始する前に

サイレント・モードで管理エージェントをインストールする前に、次の点に留意してください。

  • サイレント・モードでは、一度に1つのホストにのみ管理エージェントをインストールできます。このため、この方式は少数のホストに管理エージェントをインストールする場合に使用してください。

  • 管理エージェントをインストールするホストのプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアは、自己更新を使用してダウンロードおよび適用する必要があります。OMSホスト・プラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアのみが、デフォルトでダウンロードおよび適用されます。管理エージェント・ソフトウェアには、インストールに必要なコア・バイナリ、編集して渡されるレスポンス・ファイルおよびagentDeploy.sh (Microsoft Windowsの場合はagentDeploy.bat)スクリプトが含まれます。

    自己更新を使用してプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードおよび適用する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』オンライン・モードでの管理エージェント・ソフトウェアの取得に関する項を参照してください。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース3以降では、AgentPull.shスクリプト(Microsoft Windowsの場合はAgentPull.bat)の使用による管理エージェントのパラレル・デプロイメントがサポートされています。これにより、AgentPull.shスクリプトまたはAgentPull.batスクリプトを使用して、管理エージェントを複数のホストに同時に(パラレル方式で)デプロイできるようになります。

  • 管理エージェントをサイレント・モードでMicrosoft Windowsホストにインストールする場合には、他のコマンド・プロンプトではなく必ずデフォルトのコマンド・プロンプトcmd.exeから、AgentPull.batスクリプトまたはagentDeploy.batスクリプトを実行します。

  • インストール・プロセスの一部としてインストール前スクリプトまたはインストール後スクリプトを実行できません。これらは、インストール前またはインストール後に手動で実行できます。

  • デフォルトでは、サイレント・モードで管理エージェントをインストールすると、次のタイプのプラグインのみが構成されます。

    • 管理エージェント・ソフトウェアがデプロイされているOMSで構成されたすべての検出プラグイン

    • Oracleホームの検出プラグイン

    • Oracleホームのモニタリング・プラグイン

サイレント・モードでOracle Management Agentをインストールするための前提条件

サイレント・モードで管理エージェントをインストールする前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。

表6-1 サイレント・モードでOracle Management Agentをインストールするための前提条件

要件 説明

ハードウェアの要件

ハード・ディスク領域および物理メモリー要件を満たしていることを確認します。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』Enterprise Manager Cloud Controlのハードウェア要件に関する項を参照してください。

オペレーティング・システムの要件

管理エージェントは、「My Oracle Support」のEnterprise Managerの動作保証マトリックスに記載された動作保証済のオペレーティング・システムにのみインストールしてください。

Enterprise Managerの動作保証マトリックスにアクセスするには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』Enterprise Manager動作保証マトリックスへのアクセスに関する項で説明しているステップを実行します。

ファイル・システムの要件

宛先ホストにマウントされたファイル・システムでバッファに入れられた書込みが許可されないことを確認します。

ファイル記述子の要件

  • ユーザー・プロセスの上限が13312以上に設定されていることを確認します。

    現在の設定値を確認するには、次のコマンドを実行します。

    ulimit -u

    現在の値が13312以上でない場合は、13312以上に設定するようにシステム管理者に連絡してください。

  • ファイル記述子のソフト・リミットを最小の4096に、ハード・リミットを16384以下に設定していることを確認します。

    現在の設定値を確認するには、次のコマンドを実行します。

    ソフト・リミットの場合:

    /bin/sh -c "ulimit -n"

    ハード・リミットの場合:

    /bin/sh -c "ulimit -Hn"

    現在の値が4096未満の場合、rootユーザーとして、次のエントリで/etc/security/limits.confファイルを更新してください。

    <UID> soft nofile 4096

    <UID> hard nofile 16384

パッケージの要件

すべてのオペレーティング・システム固有のパッケージをインストールしていることを確認します。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』Enterprise Manager Cloud Controlのパッケージ、カーネル・パラメータおよびライブラリ要件に関する章のパッケージ要件に関する項を参照してください。

.rpmファイルを使用して管理エージェントをインストールする場合、rpm-buildパッケージがホストにインストールされていることを確認します。確認するには、次のコマンドを実行します。

rpm -qa | grep rpm-build

CURLユーティリティの要件

(AgentPullスクリプトを使用してインストールする場合のみ)

宛先ホストにCURLユーティリティがインストールされていることを確認します。

CURLユーティリティは次のURLからダウンロードできます。

http://curl.haxx.se/dlwiz/?type=bin

ノート:宛先ホストがMicrosoft Windows上で実行されている場合は、CURLをc:\にインストールすることをお薦めします。

ZIPおよびUNZIPユーティリティの要件

ZIPユーティリティおよびUNZIPユーティリティが宛先ホストにあることを確認してください。

ZIPユーティリティは、バージョン3.0 2008ビルド以上である必要があります。

UNZIPユーティリティは、バージョン6.0以降である必要があります。

ユーザーおよびオペレーティング・システム・グループの要件

管理エージェントのインストール先のホストに適切なユーザーおよびオペレーティング・システム・グループが作成されていることを確認します。

詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』Enterprise Manager Cloud Controlのオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成に関する章のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成に関する項を参照してください。

ノート: OMSインストールのオペレーティング・システム・ユーザー・アカウントを使用した管理エージェントのインストールに対するポリシーが企業にある場合は、異なるオペレーティング・システム・ユーザー・アカウントを使用して管理エージェントをインストールできます。ただし、使用するユーザー・アカウントおよびOMSインストールのユーザー・アカウントが同じプライマリ・グループに属していることを確認します。

/etc/hostsファイル要件

ホストの/etc/hostsファイルでIPアドレス、完全修飾名および短縮名が次の形式で使用されていることを確認します。

172.16.0.0 example.com mypc

(Microsoft Windowsのみ) etc/hostsファイルでのローカル・ホストのエントリが、常に127.0.0.1と他の任意のアドレスに対して設定されていることを確認します。

タイムゾーンの要件

ホストのタイムゾーンが正しく設定されていることを確認します。ホストのタイムゾーンを確認するには、次のコマンドを実行します。

echo $TZ

表示されたタイムゾーンが正しくない場合は、agentDeploy.shまたはagentDeploy.batスクリプトを実行する前に、次のコマンドを実行して正しいタイムゾーンを設定します。

  • Kornシェルの場合:

    TZ=<value>

    export TZ

  • BourneシェルまたはBashシェルの場合:

    export TZ=<value>

  • Cシェルの場合:

    setenv TZ <value>

たとえば、Bashシェルで、タイムゾーンをAmerica/New_Yorkに設定するには、次のコマンドを実行します。

export TZ='America/New_York'

Microsoft Windowsで稼働する宛先ホストにタイムゾーンを設定するには、「スタート」メニューから、「コントロール パネル」を選択します。「日付と時刻」をクリックし、「タイムゾーン」タブを選択します。表示されたドロップダウン・リストからタイムゾーンを選択します。

使用できるタイムゾーンの一覧を確認するには、中央エージェント(OMSホストにインストールされた管理エージェント)の<AGENT_HOME>/sysman/adminディレクトリにあるsupportedtzs.lstファイルにアクセスします。

ノート: 管理エージェントのインストール中に間違ったタイムゾーンの設定に関する前提条件チェックの警告を無視した場合、管理エージェントのインストール後、ホストで正しいタイムゾーンを設定する必要があります。インストール後のタイムゾーンの設定の詳細は、サイレント・モードでの管理エージェントのインストール後に関する項を参照してください。

PATH環境変数要件

(AgentPullスクリプトを使用してインストールする場合のみ)

zipおよびunzipの場所がPATH環境変数に含まれていることを確認します。

たとえば、zipおよびunzip/usr/binにある場合は、/usr/binPATH環境変数に含まれている必要があります。

パス検証の要件

すべてのコマンドの場所へのパスを検証します。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』コマンドの場所の検証に関する付録を参照してください。

CLASSPATH環境変数の要件

CLASSPATH環境変数の設定を解除します。インストールの完了後、常にこの変数を元の値にリセットできます。

ポートの要件

「Enterprise Manager Cloud Controlインストールに使用されるデフォルト・ポート」で説明されているデフォルトのポートを使用できることを確認します。

一時ディレクトリの領域要件

実行可能ファイルがコピーされる一時ディレクトリに、400MBの領域が割り当てられていることを確認します。

デフォルトでは、環境変数TMPまたはTEMPに設定された一時ディレクトリの場所が使用されます。両方が設定されている場合、TEMPが適用されます。何も設定されていなければ、次のデフォルト値が使用されます: UNIXホストの場合は/tmp、Microsoft Windowsホストの場合はc:\Temp

/var/tmpの要件

(.rpmファイルを使用してインストールする場合のみ)

/var/tmpディレクトリに700MB以上の空き領域があることを確認します。

/usr/lib/oracle要件

(.rpmファイルを使用してインストールする場合のみ)

/usr/lib/oracleディレクトリが存在し、2GB以上の空き領域があることを確認します。ない場合には作成し、それに対する書込み権限がインストール・ユーザーにあることを確認します。

エージェント・ベース・ディレクトリの要件

次の点を確認してください。

  • エージェント・ベース・ディレクトリが空で、1GB以上の空き領域がある。

  • ディレクトリ名に空白が含まれていない。

  • インストール・ユーザーはエージェント・ベース・ディレクトリを所有します。エージェント・ベース・ディレクトリおよびその親ディレクトリには、インストール・ユーザーに対する読取り、書込みおよび実行権限があります。インストール・ユーザーまたはrootユーザーはエージェント・ベース・ディレクトリのすべての親ディレクトリを所有し、その親ディレクトリにはインストール・ユーザー・グループおよびその他のすべてのユーザーに対する読取りおよび実行権限があることを確認します。また、rootユーザーがルート・ディレクトリを所有することを確認します。

    たとえば、エージェント・ベース・ディレクトリが/scratch/OracleHomes/agentで、インストール・ユーザーがoracleの場合、/scratch/OracleHomes/agentディレクトリはoracleが、scratchおよびOracleHomesディレクトリはoracleまたはrootユーザーが、ルート・ディレクトリ(/)はrootユーザーが所有している必要があります。

  • エージェント・ベース・ディレクトリがマウントされている場合、setuidオプションがオンになってマウントされている。

エージェント・インスタンス・ホームの要件

(agentDeployスクリプトを使用してインストールする場合のみ)

レスポンス・ファイルで指定するエージェント・インスタンス・ホームの場所が空であることを確認します。

権限の要件

  • エージェント・インスタンス・ホームに対する書込み権限を持っていることを確認します。

  • 一時ディレクトリに対する書込み権限を持っていることを確認します。

インストール・ユーザーの要件

中央インベントリ所有者と管理エージェントをインストールするユーザーが異なる場合、両者が同じグループに属し、インベントリ・ディレクトリに対して読取りおよび書込み権限があることを確認します。

たとえば、インベントリ所有者がabcで、管理エージェントをインストールするユーザーがxyzの場合、abcxyzが同じグループに属し、双方が中央インベントリに対する読取りおよび書込みアクセスを持っていることを確認してください。

中央インベントリ(oraInventory)要件

  • すべての宛先ホストにおいて、中央インベントリに100MBの領域が割り当てられていることを確認します。

  • すべての宛先ホスト上のoraInventoryに対して読取り権限、書込み権限および実行権限があることを確認します。

    宛先ホストのデフォルトのインベントリ(通常、/etc/oraInst.locファイルに示されている場所)にこれらの権限がない場合、表6-7の説明に従ってINVENTORY_LOCATIONまたは-invPtrLoc引数を使用してかわりのインベントリの場所のパスを入力してください。これらのパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされないことに注意してください。

エージェント・ユーザー・アカウント権限

(AgentPullまたはagentDeployスクリプトを使用してインストールする場合のみ)

(Microsoft Windowsの場合) Microsoft Windowsベースのオペレーティング・システム上に管理エージェントをインストールする場合、エージェント・ユーザー・アカウントに次を実行する権限があることを確認します。

  • オペレーティング・システムの一部として機能

  • プロセスのメモリー割当ての調整

  • プロセス・レベル・トークンの置換え

  • バッチ ジョブとしてログオン

エージェント・ユーザーにこれらの権利があるかどうか確認するには、次のステップを実行します。

  1. 「ローカル セキュリティ ポリシー」を起動します。

    「スタート」 メニューから「設定」をクリックし、「コントロール パネル」を選択します。「コントロール パネル」ウィンドウから「管理ツール」を選択し、「管理ツール」ウィンドウから「ローカル セキュリティ ポリシー」を選択します。

  2. 「ローカル セキュリティ ポリシー」ウィンドウで、ツリー構造から「ローカル ポリシー」を開き、「ユーザー権利の割り当て」を開きます。

cmd.exeの権限

(AgentPullまたはagentDeployスクリプトを使用してインストールする場合のみ)

(Microsoft Windowsの場合)Microsoft Windowsベースのオペレーティング・システム上に管理エージェントをインストールする場合、バッチ・ジョブを実行するユーザー・アカウントにCmd.exeプログラムの読取り権限および実行権限を付与していることを確認します。これはMicrosoftからの制約事項です。

この制約事項、および権限を付与する方法の詳細は、次のMicrosoft WebサイトへのURLにアクセスしてください。

http://support.microsoft.com/kb/867466/en-us

ランタイム・ライブラリ・ファイル要件

(Microsoft Windowsの場合) Microsoft Windowsベースのオペレーティング・システム上に管理エージェントをインストールする場合、Msvcp71.dllおよびMsvcr71.dllのランタイム・ライブラリ・ファイルがc:\windows\system32にあることを確認します。

サイレント・モードでの管理エージェントのインストール

この項では、サイレント・モードでの管理エージェントのインストールに必要な操作について説明します。内容は次のとおりです。

ノート:

OMSホストがMicrosoft Windowsで稼働していて、OMSソフトウェアがC:\以外のドライブにインストールされている場合は、ORACLE_HOME\oui\prov\resources\ssPaths_msplats.propertiesSCRATCH_PATH変数を更新します。

たとえば、OMSソフトウェアがD:\にインストールされている場合は、SCRATCH_PATH変数をD:\tmpadaに更新してください。

AgentPullスクリプトを使用した管理エージェントのインストール

AgentPullスクリプトを使用して管理エージェントをインストールするには、次のステップを実行します。

  1. 管理エージェント・ソフトウェアを取得します

  2. AgentPullスクリプトを使用した管理エージェントのインストール

  3. AgentPullスクリプトを使用したエージェント・ゴールド・イメージによる管理エージェントのインストール

ノート:

AgentPullスクリプトを使用して管理エージェントをインストールする場合、管理エージェント・ソフトウェアを宛先ホストにダウンロードする必要がありません。この処理は、AgentPullスクリプトにより自動的に行われます。

管理エージェント・ソフトウェアの取得
  1. 宛先ホストがUNIXで稼働している場合は、ホストから次のURLにアクセスし、ファイルをAgentPull.shとして一時ディレクトリに保存します(Microsoft Windowsの場合はAgentPull.bat)。たとえば、/tmpに保存します(Microsoft Windowsではc:\temp)。

    https://<OMS_HOST>:<OMS_PORT>/em/install/getAgentImage

    宛先ホストがMicrosoft Windows上で実行されている場合は、ホストから次のURLにアクセスします。

    https://<OMS_HOST>:<OMS_PORT>/em/install/getAgentImage?script=bat

    ノート:

    AgentPull.shスクリプトは、次のコマンドを使用して取得することもできます。

    curl "https://<OMS_HOST>:<OMS_PORT>/em/install/getAgentImage" --insecure -o AgentPull.sh

    このコマンドを使用するには、表6-1の説明に従ってCURLユーティリティがインストールされていることを確認します。

  2. (UNIXオペレーティング・システムのみ)次のコマンドを実行して、AgentPull.shスクリプトにexecute権限を付与します。

    chmod +x <absolute_path_to_AgentPull.sh>

    たとえば、コマンドchmod +x /tmp/AgentPull.shを実行します。

  3. 管理エージェント・ソフトウェアがOMSホストで使用できるプラットフォームを特定します。これには、-showPlatformsオプションを指定してAgentPull.shスクリプト(Microsoft WindowsではAgentPull.bat )を実行します。

    <absolute_path_to_AgentPull.sh> -showPlatforms

    次に、コマンドの出力例を示します。

    Platforms Version
    Linux x86-64 13.5.0.0.0
    Microsoft Windows x64 (64-bit) 13.5.0.0.0
    IBM AIX on POWER Systems (64-bit) 13.5.0.0.0
    

    管理エージェントをインストールするプラットフォームの出力が示されている場合、AgentPullスクリプトを使用した管理エージェントのインストールに進みます。それ以外の場合は、自己更新を使用して、必要なプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用します。

    自己更新を使用してプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

AgentPullスクリプトを使用した管理エージェントのインストール
  1. 宛先ホストがUNIX上で、OMSホストがMicrosoft Windows上で実行されている場合は、次のコマンドを実行します。

    dos2unix <absolute_path_to_AgentPull.sh>

    たとえば、コマンドdos2unix /tmp/AgentPull.shを実行します。

  2. 表6-3の説明に従ってパラメータを指定して、レスポンス・ファイルを(宛先ホスト上の任意の場所に)作成します。レスポンス・ファイルにagent.rspという名前を付けていないことを確認してください。

    サンプル・レスポンス・ファイルagent.propertiesの内容は次のとおりです。

    LOGIN_USER=sysman
    LOGIN_PASSWORD=welcome
    PLATFORM="Linux x86-64"
    AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=wel246come
    

    スクリプトが特定のレスポンス・ファイル・パラメータを無視するようにするには、パラメータの前に「#」を指定します。たとえば、#VERSIONです。

  3. AGENT_BASE_DIRおよびRSPFILE_LOCパラメータを指定してAgentPull.shスクリプト(Unix)またはAgentPull.bat (Microsoft Windows)を実行します。

    AgentPull.sh LOGIN_USER=<value> LOGIN_PASSWORD=<value> CURL_PATH=<value> PLATFORM=<value> [VERSION=<value> AGENT_BASE_DIR=<value> RSPFILE_LOC=<value> AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<value> -download_only -showPlatforms -ignoreDiscoveryPlugin]

    AgentPull.bat AGENT_BASE_DIR=<value> RSPFILE_LOC=<value> CURL_PATH=<value> [AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<value> VERSION=<value> -download_only -showPlatforms -ignoreDiscoveryPlugin -help]

    たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /tmp/AgentPull.sh RSPFILE_LOC=/tmp/agent.properties AGENT_BASE_DIR=/scratch/agent

    AgentPull.sh (およびAgentPull.bat)スクリプトは、(管理エージェント・ソフトウェアはダウンロードしても、管理エージェントはデプロイしない)-download_onlyのような特定のオプションをサポートしています。表6-6に、サポートされているオプションを示します。

    AgentPull.batを使用して管理エージェントをMicrosoft Windowsホストにインストールする場合には、他のコマンド・プロンプトではなく必ずデフォルトのコマンド・プロンプトcmd.exeから、AgentPull.batを実行してください。

    管理エージェントのインストールが失敗した場合、管理エージェントのインストール・ログを見て問題を診断してください。これらのログの場所の詳細は、「手動の管理エージェント・インストール・ログ」を参照してください。

AgentPullスクリプトを使用したエージェント・ゴールド・イメージによる管理エージェントのインストール

AgentPullスクリプトを使用して管理エージェントをインストールするには、次のステップを実行します。

  1. AgentPullスクリプトを使用したエージェント・ゴールド・イメージによる管理エージェントのインストールの前提条件の確認

  2. AgentPullスクリプトを使用したエージェント・ゴールド・イメージによる管理エージェントのインストール

AgentPullスクリプトを使用したエージェント・ゴールド・イメージによる管理エージェントのインストールの前提条件の確認
  1. 使用している環境にスタンドアロンの13c管理エージェントが少なくとも1つインストールされていることを確認します。
  2. エージェント・ゴールド・イメージを作成します。エージェント・ゴールド・イメージの作成を参照してください。
  3. エージェント・ゴールド・イメージ・バージョンを作成します。エージェント・ゴールド・イメージ・バージョンの作成を参照してください。
  4. 特定の管理エージェント・ゴールド・イメージ・バージョンを、デプロイメントに使用できる現行バージョンとして設定します。特定のエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンを現行バージョンとして設定
  5. 管理エージェント・ソフトウェアを入手するには、管理エージェント・ソフトウェアの取得の説明に従います。
AgentPullスクリプトを使用したエージェント・ゴールド・イメージによる管理エージェントのインストール

AgentPullスクリプトを使用してエージェント・ゴールド・イメージによって管理エージェントをインストールするには、次のステップに従います。

  1. 宛先ホストがUNIX上で、OMSホストがMicrosoft Windows上で実行されている場合は、次のコマンドを実行します。

    dos2unix <absolute_path_to_AgentPull.sh>

    たとえば、コマンドdos2unix /tmp/AgentPull.shを実行します。

  2. 表6-3の説明に従ってパラメータを指定して、レスポンス・ファイルを(宛先ホスト上の任意の場所に)作成します。レスポンス・ファイルにagent.rspという名前を付けていないことを確認してください。

    サンプル・レスポンス・ファイルagent.propertiesの内容は次のとおりです。

    LOGIN_USER=sysman
    LOGIN_PASSWORD=welcome
    PLATFORM="Linux x86-64"
    AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=wel246come
    

    スクリプトが特定のレスポンス・ファイル・パラメータを無視するようにするには、パラメータの前に「#」を指定します。たとえば、#VERSIONです。

  3. 次のようにAgentPull.shスクリプト(Microsoft Windowsの場合はAgentPull.bat )を実行します。表6-2に、このコマンドに指定するパラメータを示します。

    <absolute_path_to_AgentPull.sh> LOGIN_USER=<username> LOGIN_PASSWORD=<password> CURL_PATH=/usr/curl VERSION_NAME=<value>|IMAGE_NAME=<value> [ AGENT_BASE_DIR=<value> RSPFILE_LOC=<value> AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<password> -download_only -showGoldImages -showGoldImageVersions -ignoreAuthentication]

    たとえば、次のコマンドは、本番システムにあるエージェント・ゴールド・イメージの最新バージョンをダウンロードして、管理エージェントのデプロイに使用します。

    AgentPull.sh LOGIN_USER=username LOGIN_PASSWORD=password CURL_PATH=/usr/curl IMAGE_NAME=DB_MONITORING AGENT_BASE_DIR=/tmp/agentpull

    表6-2 エージェント・ゴールド・イメージを使用した管理エージェントのインストール時にAgentPull.shスクリプトに渡されるパラメータ

    パラメータ 説明

    LOGIN_USER

    Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのログイン・ユーザー名。

    CURL_PATH

    curlソフトウェアの絶対パス。

    LOGIN_PASSWORD

    Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのログイン・パスワード。

    VERSION_NAME

    デプロイメントに使用されるエージェント・ゴールド・イメージ・バージョン名。

    IMAGE_NAME

    デプロイメントに使用するエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンのエージェント・ゴールド・イメージ名。

    AGENT_BASE_DIR

    エージェント・ゴールド・イメージをダウンロードし、管理エージェントをインストールするディレクトリ。

    AGENT_REGISTRATION_PASSWORD

    管理エージェントを保護するエージェント登録パスワード。

    RSPFILE_LOC

    レスポンス・ファイルの場所の絶対パス。

    -download_only

    エージェント・ゴールド・イメージをダウンロードするが、そのイメージを使用して管理エージェントをデプロイしません。

    -showGoldImages

    エージェント・ゴールド・イメージをリスト表示します。

    -showGoldImageVersions IMAGE_NAME=<value>

    特定のエージェント・ゴールド・イメージで使用可能なエージェント・ゴールド・イメージ・バージョンをリスト表示します。

    -ignoreAuthentication

    Enterprise Manager資格証明をバイパスします。

    AgentPull.batを使用して管理エージェントをMicrosoft Windowsホストにインストールする場合には、他のコマンド・プロンプトではなく必ずデフォルトのコマンド・プロンプトcmd.exeから、AgentPull.batを実行してください。

    管理エージェントのインストールが失敗した場合、管理エージェントのインストール・ログを見て問題を診断してください。これらのログの場所の詳細は、「手動の管理エージェント・インストール・ログ」を参照してください。

    ソース管理エージェントがホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用してインストールされた場合、デプロイメント・スクリプトを起動する間、START_AGENT=trueおよびb_secureAgent=trueパラメータを指定してください。

agentDeployスクリプトを使用した管理エージェントのインストール

管理エージェントは、agentDeploy.shスクリプトまたはagentDeploy.batスクリプトを使用して、次の方法でインストールできます。

リモートの宛先ホストからのEM CLIの使用

agentDeployスクリプトと宛先ホストからのEM CLIを使用して管理エージェントをインストールするには、次のステップを実行します。

  1. 管理エージェント・ソフトウェアを取得し、EM CLIを使用して宛先ホストにこれをダウンロードします。

    1. 宛先ホストにEM CLIを設定します。

      OMSを実行していないホストにおけるEM CLIの設定方法の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコマンドライン・インタフェース・ガイドEM CLIの概要および概念に関する項を参照してください。

    2. 宛先ホスト上のEM CLIインストール位置から、EM CLIにログインします。

      <emcli_install_location>/emcli login -username=<username>

      たとえば、

      <emcli_install_location>/emcli login -username=sysman

      パスワードを求められたら、指定します。

      ノート:

      EM CLIログイン・ユーザーにADD_TARGET権限が付与されていることを確認します。

    3. EM CLIを同期します。

      <emcli_install_location>/emcli sync

    4. 管理エージェント・ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能なプラットフォームを特定します。

      <emcli_install_location>/emcli get_supported_platforms

      このコマンドは、管理エージェント・ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能なすべてのプラットフォームをリストします。次に、コマンドの出力例を示します。

      ---------------------------------------------------
      Version = 13.5.0.0.0
      Platform Name = Linux x86-64
      ---------------------------------------------------
      Version = 13.5.0.0.0
      Platform Name = Oracle Solaris on x86-64 (64-bit)
      ---------------------------------------------------
      Version = 13.5.0.0.0
      Platform Name = HP-UX PA-RISC (64-bit)
      ---------------------------------------------------
      

      管理エージェントをインストールするプラットフォームの出力が示されている場合、次のステップに進みます。それ以外の場合は、自己更新を使用して、必要なプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用します。

      自己更新を使用してプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』オンライン・モードでの管理エージェント・ソフトウェアの取得に関する項を参照してください。

    5. ソフトウェア・ライブラリから宛先ホストの一時ディレクトリに管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードします。このコマンドは、入力した宛先ディレクトリにコア管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードします。たとえば、Linux x86-64の場合、13.5.0.0.0_AgentCore_226.zipファイルが表示されます。このコア・ソフトウェアの内容の詳細は、「ダウンロードした管理エージェント・ソフトウェアの内容」を参照してください。

      <emcli_install_location>/emcli get_agentimage -destination=<download_directory> -platform="<platform>" -version=<version>

      たとえば、

      ./emcli get_agentimage -destination=/tmp/agentImage -platform="Linux x86-64" -version=13.5.0.0.0

      コマンドでは、次のことに注意してください。

      -destinationは、管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードする宛先ホストのディレクトリです。この場所への書込み権限を持っていることを確認します。

      -platformは、ソフトウェアをダウンロードするプラットフォームで、ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能な以前のステップで示されたプラットフォームのいずれかと一致する必要があります。

      -versionは、ダウンロードする管理エージェント・ソフトウェアのバージョンで、オプションの引数です。この引数を渡さない場合、デフォルトのバージョンはOMSバージョンになります。

      ノート:

      get_agentimage EM CLI動詞を使用して宛先ホストとは異なるプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードする場合、次の要件を満たす必要があります。

      • ZIPユーティリティがバージョン3.0 2008ビルド以上、UNZIPユーティリティがバージョン6.0以上であることを確認します。

      • ZIP_LOC環境変数に、ZIPユーティリティが存在するサブディレクトリを設定します。たとえば、ZIPユーティリティが/usr/bin/zipにある場合、ZIP_LOC=usr/bin/zipと設定します。

      • UNZIP_LOC=usr/bin/unzip環境変数に、UNZIPユーティリティが存在するサブディレクトリの親ディレクトリを設定します。たとえば、UNZIPユーティリティがサブディレクトリ/usr/bin/unzipにある場合は、UNZIP_LOC=usr/bin/と設定します(usr/binが親ディレクトリです)。

      同様に、get_agentimage EM CLI動詞を使用してOMSホストとは異なるプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードする場合、次の要件を満たす必要があります。

      • ZIPユーティリティがバージョン3.0 2008ビルド以上、UNZIPユーティリティがバージョン6.0以上であることを確認します。

      • ZIP_LOC環境変数を$OMS_HOME/bin/zip (OMSホスト上でZIPユーティリティがあるサブディレクトリ)に設定します。

      • UNZIP_LOC=<ORACLE_HOME>/bin/unzip環境変数を<ORACLE_HOME>/bin/ (OMSホストのOracleホームでUNZIPユーティリティが存在するサブディレクトリの親ディレクトリ)に設定します。

  2. agentDeployスクリプトを使用して管理エージェントをインストールします。

    1. 宛先ホストで、UNZIPユーティリティを使用して、ZIPファイルの内容を抽出します。

      unzip <software_zip_file_location> -d <software_extract_location>

      たとえば、

      unzip /tmp/agentImage/13.5.0.0.0_AgentCore_226.zip -d /tmp/agtImg

    2. 表6-4の説明に従って、agent.rspレスポンス・ファイルを編集します。

      <software_extract_location>/agent.rsp

      サンプル・レスポンス・ファイルの内容は次のとおりです。

      OMS_HOST=example.com
      EM_UPLOAD_PORT=14511
      AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=abc123
      AGENT_PORT=1832
      

      スクリプトが特定のレスポンス・ファイル・パラメータを無視するようにするには、パラメータの前に「#」を指定します。たとえば、#AGENT_PORTのように指定します。

    3. デプロイメント・スクリプトを起動して、レスポンス・ファイルを渡します。

      <software_extract_location>/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agentbasedir> RESPONSE_FILE=<software_extract_location>/agent.rsp

      宛先ホストとOMSホストの間にプロキシが設定される場合、プロパティ・ファイルにREPOSITORY_PROXYHOSTパラメータおよびREPOSITORY_PROXYPORTパラメータを指定し、agentDeploy.shを実行して宛先ホストに管理エージェントをインストールするときにPROPERTIES_FILEパラメータを指定する必要があります。

      <software_extract_location>/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agentbasedir> RESPONSE_FILE=<absolute_path_to_responsefile> PROPERTIES_FILE=<absolute_path_to_properties_file>

      たとえば、/tmp/agtImg/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=/scratch/agent13c RESPONSE_FILE=/tmp/agtImg/agent.rsp PROPERTIES_FILE=/tmp/agent.properties

      使用するプロパティ・ファイルは次の形式である必要があります。

      REPOSITORY_PROXYHOST=<proxy_host_name>
      REPOSITORY_PROXYPORT=<proxy_port>
      

      ノート:

      • レスポンス・ファイルを渡すかわりに、デプロイメント・スクリプトの起動中にレスポンス・ファイルのパラメータを明示的に渡すことができます。

        必須のレスポンス・ファイル・パラメータは、OMS_HOSTEM_UPLOAD_PORTおよびAGENT_REGISTRATION_PASSWORDです。

        たとえば、

        /tmp/agtImg/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=/u01/software/em13c/agentbasedir OMS_HOST=example.com EM_UPLOAD_PORT=14511 AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=2bornot2b

      • デプロイメント・スクリプトの起動中に引数を渡す場合、二重引用符でこれらの値を指定する必要はありません。ただし、レスポンス・ファイルで使用する場合、二重引用符で値を囲む必要があります(引数START_AGENTを除く)。

      • エージェント・ベース・ディレクトリおよびレスポンス・ファイル(またはインストール詳細の個別の必須引数)を渡す以外に、デプロイメント・スクリプトでサポートされている他のオプションも渡すことができます。詳細は、「agentDeployスクリプトでサポートされるオプション」を参照してください。

      • agentDeploy.batを使用して管理エージェントをMicrosoft Windowsホストにインストールする場合には、他のコマンド・プロンプトではなく必ずデフォルトのコマンド・プロンプトcmd.exeから、agentDeploy.batを実行してください。

    4. インストール後にルート・スクリプトを実行します。詳細は、サイレント・モードでの管理エージェントのインストール後を参照してください。

管理エージェントを物理ホストにインストールし、その物理ホスト上にインストールされた仮想ホストに別の管理エージェントをインストールする場合に、両方の管理エージェントが通信用に同じポートを使用するようにするには、次のステップを実行します。

  1. 物理ホストに管理エージェントをインストールします。管理エージェントを停止します。

  2. 仮想ホストに管理エージェントをインストールします。管理エージェントを停止します。

  3. $<AGENT_HOME>/sysman/config/emd.propertiesファイルで、AgentListenOnAllNICs=falseと設定します。このステップは、必ず両方の管理エージェントに対して実行します。

  4. 両方の管理エージェントを起動します。

管理エージェントのインストールが失敗した場合、管理エージェントのインストール・ログを見て問題を診断してください。これらのログの場所の詳細は、「手動の管理エージェント・インストール・ログ」を参照してください。

OMSホストからのEM CLIの使用

agentDeployスクリプトとOMSホストからのEM CLIを使用して管理エージェントをインストールするには、次のステップを実行します。

  1. 管理エージェント・ソフトウェアを取得し、EM CLIを使用してOMSホストにこれをダウンロードします。

    1. OMSホストで、OracleホームからEM CLIにログインします。各OMSインストールでEM CLIをデフォルトで使用できるため、クライアントをOMSホストに個別でインストールする必要はありません。

      $<ORACLE_HOME>/bin/emcli login -username=<username>

      たとえば、

      /u01/software/em13c/oraclehome/bin/emcli login -username=sysman

      パスワードを求められたら、指定します。

      ノート:

      • EM CLIログイン・ユーザーにADD_TARGET権限が付与されていることを確認します。

      • 複数のOMS設定にロード・バランサを構成済の場合は、ロード・バランサ・ホストではなく、必ずいずれかのローカルOMSホストでEM CLIコマンドを実行してください。

      • 複数のOMS設定にロード・バランサを構成済で、EM CLIのsetupコマンドを使用する場合は、ロード・バランサ・ホストとポートではなく、必ずOMSホストとポートをパラメータとして渡してください。

        たとえば、emcli setup -url=https://<OMS_HOST>:<OMS_PORT>/em -user=sysman -password=sysmanです。

    2. EM CLIを同期します。

      $<ORACLE_HOME>/bin/emcli sync

    3. 管理エージェント・ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能なプラットフォームを特定します。

      $<ORACLE_HOME>/bin/emcli get_supported_platforms

      このコマンドは、管理エージェント・ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能なすべてのプラットフォームをリストします。次に、コマンドの出力例を示します。

      ---------------------------------------------------
      Version = 13.5.0.0.0
      Platform Name = Linux x86-64
      ---------------------------------------------------
      Version = 13.5.0.0.0
      Platform Name = Oracle Solaris on x86-64 (64-bit)
      ---------------------------------------------------
      Version = 13.5.0.0.0
      Platform Name = HP-UX PA-RISC (64-bit)
      ---------------------------------------------------
      

      管理エージェントをインストールするプラットフォームの出力が示されている場合、次のステップに進みます。それ以外の場合は、自己更新を使用して、必要なプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用します。

      自己更新を使用してプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』オンライン・モードでの管理エージェント・ソフトウェアの取得に関する項を参照してください。

    4. ソフトウェア・ライブラリからOMSホストの一時ディレクトリに管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードします。

      $<ORACLE_HOME>/bin/emcli get_agentimage -destination=<download_directory> -platform="<platform>" -version=<version>

      たとえば、

      ./emcli get_agentimage -destination=/tmp -platform="Linux x86-64" -version=13.5.0.0.0

      ノート:

      get_agentimage EM CLI動詞を使用してOMSホスト・プラットフォームとは異なるプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードする場合、OMSホストのZIPユーティリティの場所$OMS_HOME/bin/zipZIP_LOC環境変数を設定する必要があります。

      get_agentimage EM CLI動詞を使用して宛先ホストとは異なるプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードする場合、ZIPユーティリティの場所にZIP_LOC環境変数を設定する必要があります。たとえば、ZIPユーティリティが/usr/bin/zipにある場合、ZIP_LOC=usr/bin/zipと設定します。

      また、ZIPユーティリティはバージョン3.0 2008ビルド以上であることを確認してください。

      ノート:

      コマンドでは、次のことに注意してください。

      • -destinationは、管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードするOMSホストのディレクトリです。この場所への書込み権限を持っていることを確認します。

        宛先ディレクトリの名前に2つ以上の用語が空白で区切られている場合は、二重引用符でディレクトリ名を囲んでください。

        たとえば、宛先ディレクトリの名前が/tmp/linux agentimageの場合、-destination="/tmp/linux agentimage"のように値を入力します。

      • -platformは、ソフトウェアをダウンロードするプラットフォームで、ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能な以前のステップで示されたプラットフォームのいずれかと一致する必要があります。

      • -versionは、ダウンロードする管理エージェント・ソフトウェアのバージョンで、オプションの引数です。この引数を渡さない場合、デフォルトのバージョンはOMSバージョンになります。

      このコマンドは、入力した宛先ディレクトリにコア管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードします。たとえば、Linux x86-64の場合、13.5.0.0.0_AgentCore_226.zipファイルが表示されます。このコア・ソフトウェアの内容の詳細は、「ダウンロードした管理エージェント・ソフトウェアの内容」を参照してください。

  2. 管理エージェント・ソフトウェアを宛先ホストに転送します。

    ダウンロードしたZIPファイルを管理エージェントをインストールする宛先ホストの一時ディレクトリ(/tmp)に転送します。ファイルの転送には、任意のファイル転送ユーティリティを使用できます。

  3. agentDeployスクリプトを使用して管理エージェントをインストールします。

    リモートの宛先ホストからのEM CLIの使用で説明したステップ2に従って、管理エージェントをインストールします。

RPMファイルを使用した管理エージェントのインストール

.rpmファイルを使用して管理エージェントをインストールするには、次のステップを実行します。

  1. 管理エージェント・ソフトウェアを取得し、OMSホストにRPMファイルをダウンロードします

  2. RPMファイルを宛先ホストへ転送します

  3. RPMファイルを使用して管理エージェントをインストールします

管理エージェント・ソフトウェアを取得し、OMSホストにRPMファイルをダウンロードします
  1. OMSホストで、OracleホームからEM CLIにログインします。各OMSインストールでEM CLIをデフォルトで使用できるため、クライアントをOMSホストに個別でインストールする必要はありません。

    $<ORACLE_HOME>/bin/emcli login -username=<username>

    たとえば、

    /u01/software/em13c/oraclehome/bin/emcli login -username=sysman

    パスワードを求められたら、指定します。

    ノート:

    EM CLIログイン・ユーザーにADD_TARGET権限が付与されていることを確認します。

  2. EM CLIを同期します。

    $<ORACLE_HOME>/bin/emcli sync

  3. 管理エージェント・ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能なプラットフォームを特定します。

    $<ORACLE_HOME>/bin/emcli get_supported_platforms

    このコマンドは、管理エージェント・ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリで入手可能なすべてのプラットフォームをリストします。次に、コマンドの出力例を示します。

    ---------------------------------------------------
    Version = 13.5.0.0.0
    Platform Name = Linux x86-64
    ---------------------------------------------------
    Version = 13.5.0.0.0
    Platform Name = Oracle Solaris on x86-64 (64-bit)
    ---------------------------------------------------
    Version = 13.5.0.0.0
    Platform Name = HP-UX PA-RISC (64-bit)
    ---------------------------------------------------
    

    管理エージェントをインストールするプラットフォームの出力が示されている場合、次のステップに進みます。それ以外の場合は、自己更新を使用して、必要なプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用します。

    自己更新を使用してプラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアを取得および適用する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』オンライン・モードでの管理エージェント・ソフトウェアの取得に関する項を参照してください。

  4. ソフトウェア・ライブラリからOMSホストの一時ディレクトリに管理エージェントの.rpmファイルをダウンロードします。

    $<ORACLE_HOME>/bin/emcli get_agentimage_rpm -destination=<download_directory> -platform="<platform>" -version=<version>

    たとえば、

    ./emcli get_agentimage_rpm -destination=/tmp/agentRPM -platform="Linux x86-64" -version=13.5.0.0.0

    コマンドでは、次のことに注意してください。

    • -destinationは、.rpmファイルをダウンロードするOMSホストのディレクトリです。この場所への書込み権限を持っていることを確認します。

    • -platformは、.rpmファイルをダウンロードするプラットフォームで、ソフトウェアをOMSホストで使用できる以前のステップで示されたプラットフォームのいずれかと一致する必要があります。

    • -versionは、.rpmファイルをダウンロードする管理エージェントのバージョンで、オプションの引数です。この引数を渡さない場合、デフォルトのバージョンはOMSバージョンになります。

    このコマンドは、入力した宛先ディレクトリにコア管理エージェントの.rpmファイルをダウンロードします。たとえば、oracle-agt-13.5.0.0.0-1.0.i386.rpm

    ノート:

    OMSがAIXで実行されている場合、Linux用のエージェントrpmファイルの作成はサポートされません。
RPMファイルを宛先ホストへ転送します
  1. ダウンロードした.rpmファイルを管理エージェントをインストールする宛先ホストの一時ディレクトリ(/tmp)に転送します。ファイルの転送には、任意のファイル転送ユーティリティを使用できます。
RPMファイルを使用して管理エージェントをインストールします
  1. 宛先ホストで、rootユーザーとして.rpmファイルをインストールして、管理エージェントをインストールします。

    rpm -ivh <download_directory>/<rpm_file>

    たとえば、

    rpm -ivh /tmp/oracle-agt-13.5.0.0.0-1.0.i386.rpm

    ノート:

    コマンドの出力内容は次のとおりです。

    Preparing... ########################################### [100%]
    Running the prereq
    1:oracle-agt ########################################### [100%]
    Follow the below steps to complete the agent rpm installation:
    1. Edit the properties file: /usr/lib/oracle/agent/agent.properties with the correct values
    2. Execute the command /etc/init.d/oracle-agt RESPONSE_FILE=<location_to_agent.properties>

    .rpmファイルを使用して管理エージェントをインストールする場合、デフォルトのエージェント・ベース・ディレクトリの場所は/usr/lib/oracle/agentです。カスタム・エージェント・ベース・ディレクトリの場所を使用して管理エージェントをインストールするには、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。

    rpm -ivh --relocate /usr/lib/oracle/agent=<custom_agent_base_directory_location> <download_directory>/<rpm_file>

    たとえば、

    rpm -ivh --relocate /usr/lib/oracle/agent=/scratch/aime/agent tmp/agent_rpm/oracle-agt-13.5.0.0.0-1.0.i386.rpm

    .rpmファイルを使用して管理エージェントをインストールする場合、インベントリの場所は常に<agent_base_directory>/oraInventoryです。デフォルトのエージェント・ベース・ディレクトリの場所が/usr/lib/oracle/agentであるため、デフォルトのインベントリの場所は/usr/lib/oracle/agent/oraInventoryです。(--relocateオプションを使用して)カスタム・エージェント・ベース・ディレクトリの場所に管理エージェントをインストールすることを選択した場合、/oem/agentであれば、インベントリの場所は/oem/agent/oraInventoryです。

  2. 表6-5の説明に従って、agent.propertiesファイルを編集します。ファイルは次の場所にあります。

    /usr/lib/oracle/agent/agent.properties

  3. 次のコマンドを実行して、インストールを完了します。

    /etc/init.d/oracle-agt RESPONSE_FILE=<location_to_agent.properties>

    管理エージェントのインストールが失敗した場合、管理エージェントのインストール・ログを見て問題を診断してください。これらのログの場所の詳細は、「手動の管理エージェント・インストール・ログ」を参照してください。

仮想ホストへの管理エージェントのインストール

仮想ホストに管理エージェントをインストールするには、次のステップを実行します。

  1. リモートの宛先ホストからのEM CLIの使用またはOMSホストからのEM CLIの使用で説明されているステップに従います。agentDeploy.shまたはagentDeploy.batスクリプトを起動する場合は、必ずORACLE_HOSTNAMEパラメータを指定してください。

    たとえば、<software_extract_location>/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agentbasedir> RESPONSE_FILE=<absolute_path_to_response_file> ORACLE_HOSTNAME=<name_of_virtual_host>などです。

    ORACLE_HOSTNAMEパラメータの詳細は、表6-4を参照してください。

  2. 仮想ホストが仮想ネットワーク・インタフェース・コントローラ(NIC)に関連付けられている場合、$<AGENT_HOME>/sysman/config/emd.propertiesファイルにAgentListenOnAllNICs=falseを設定して、次のコマンドを実行します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl reload

AgentPullスクリプトを使用したサイレント・モードで管理エージェントをインストールするためのレスポンス・ファイル・パラメータ

表6-3は、AgentPullスクリプトを使用して管理エージェントをインストールする際、レスポンス・ファイルに含める必要のある必須パラメータと、含めることができるオプションのパラメータを示しています。

表6-3 AgentPullスクリプトを使用してOracle Management Agentをインストールするためのレスポンス・ファイルの作成

パラメータ 説明

LOGIN_USER

(必須) Enterprise Managerコンソールのログイン・ユーザー名を入力します。

たとえば、LOGIN_USER=sysmanです。

LOGIN_PASSWORD

(必須) Enterprise Managerコンソールのログイン・パスワードを入力します。

たとえば、LOGIN_PASSWORD=myuserpassword

PLATFORM

(必須)管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードするプラットフォームを入力します。

たとえば、PLATFORM="Linux x86-64"です。

ノート: パラメータの値は" "で囲む必要があります。

AGENT_REGISTRATION_PASSWORD

(必須)Enterprise Managerシステムを結合する新しい管理エージェントを登録するパスワードを入力します。

デフォルトで、OMSと管理エージェント間の通信は保護およびロックされます。Enterprise Managerシステムに追加する新しい管理エージェントは、事前に認証を受ける必要があります。ここで入力するパスワードは、新しい管理エージェントを認証するために使用されます。

たとえば、AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=Wel456comeです。

VERSION

(オプション)ダウンロードする管理エージェント・ソフトウェアのバージョンを入力します。

たとえば、VERSION=13.5.0.0.0

このパラメータを指定しないと、OMSのバージョンが割り当てられます。

CURL_PATH

(Microsoft Windowsのホストのみ)

(オプション)インストールされたCURLユーティリティの絶対パスを入力します。

たとえば、CURL_PATH=c:\Program Files\curlです。

このパラメータを追加しないと、値c:\が割り当てられます。

OMS_HOST

(オプション) OMSホスト名を入力します。

たとえば、OMS_HOST=example.comです。

EM_UPLOAD_PORT

(オプション) OMSと通信するためのアップロード・ポート(HTTPまたはHTTPS)を入力します。

たとえば、EM_UPLOAD_PORT=14511です。

AGENT_INSTANCE_HOME

(オプション)すべての管理エージェント関連の構成ファイルを格納できる宛先ホストのディレクトリの場所を入力します。このパラメータには、次のいずれかを実行できます。

  • 空白のままにしておきます。

    この場合、デフォルトでは、agent_instというインスタンス・ディレクトリがエージェント・インストール・ベース・ディレクトリに作成されます。

    たとえば、インストール・ベース・ディレクトリが/john/oracle/の場合、デフォルトのインスタンス・ディレクトリは/john/oracle/agent_instです。

  • カスタム・ディレクトリの絶対パスを入力します。

    カスタムの場所を入力できますが、インスタンス・ベース・ディレクトリ内にインスタンス・ディレクトリを保持することをお薦めします。

    たとえば、AGENT_INSTANCE_HOME=/u01/software/em13c/agentbasedir/agent_instです

AGENT_PORT

(オプション)管理エージェント・プロセスを起動する空きポートを入力します。HTTPとHTTPSの両方に同じポートが使用されます。

たとえば、AGENT_PORT=1832です。

値を入力しない場合、3872または1830から1849の間の空きポートが適用されます。

START_AGENT

(オプション)管理エージェントをインストールして構成した後に自動的に起動する場合、TRUEを入力します。それ以外の場合はFALSEを入力します。

たとえば、START_AGENT=TRUEのように指定します。

このパラメータを追加しないと、デフォルトでTRUEが設定されます。

ORACLE_HOSTNAME

(オプション)管理エージェントをインストールするホストの完全修飾ドメイン名を入力します。

たとえば、ORACLE_HOSTNAME=example.comです。

このパラメータを追加しないと、デフォルトで物理ホスト名が設定されます。

ALLOW_IPADDRESS

(オプション) ORACLE_HOSTNAMEのIPアドレスを指定する場合は、TRUEを入力します。ALLOW_IPADDRESSFALSEに設定されている場合、管理エージェントのインストール時にORACLE_HOSTNAMEのIPアドレスを指定すると、前提条件チェックが失敗します。

たとえば、ALLOW_IPADDRESS=TRUEなどです。

このパラメータを追加しないと、デフォルトでFALSEが設定されます。

INVENTORY_LOCATION

(オプション)カスタム・インベントリの場所を入力します。

PROPERTIES_FILE

(オプション)プロパティ・ファイルの絶対位置を指定する場合にこのパラメータを使用します。

たとえば、PROPERTIES_FILE=/tmp/agent.propertiesなどです。

プロパティ・ファイルで管理エージェントのデプロイメントに使用するパラメータを指定します。プロパティ・ファイルに指定できるパラメータのリストは、$<AGENT_INSTANCE_HOME>/sysman/config/emd.propertiesにあります。プロパティ・ファイルでは、たとえば、次のように名前値のペアでパラメータを指定する必要があります。

REPOSITORY_PROXYHOST=abc.example.com

REPOSITORY_PROXYPORT=1532

プロパティ・ファイルでは、空白の入ったパラメータ値はサポートしていません。特定のパラメータの値に空白があった場合には、管理エージェントのデプロイ後に次のコマンドを実行します。

$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl setproperty agent -name <parameter_name> -value <parameter_value>

s_agentSrvcName

(Microsoft Windowsのホストのみ)

(オプション)カスタマイズされた管理エージェント・サービス名を入力します。

たとえば、s_agentSrvcName=agentsrvc1などです。

このパラメータを追加しないと、デフォルトでOracle+<oracle_home_name>+Agentが設定されます。

ノート: (Microsoft Windowsホストの場合) ホストにインストールされた13.5.0.x管理エージェントをアップグレードし、異なるOMSを指定する別の管理エージェントを同じホストにインストールする場合、管理エージェントのインストール中にs_agentSrvcNameパラメータを指定してください。

アクセス権

書込み権限をagent.rspファイルに追加します

agentDeployスクリプトを使用したサイレント・モードで管理エージェントをインストールするためのレスポンス・ファイル・パラメータ

表6-4は、agentDeployスクリプトを使用して管理エージェントをインストールする際、レスポンス・ファイルに含める必要のある必須パラメータと、含めることができるオプションのパラメータを示しています。

表6-4 agentDeployスクリプトを使用してOracle Management Agentをインストールするためのレスポンス・ファイルの作成

パラメータ 説明

OMS_HOST

(必須) OMSホスト名を入力します。

たとえば、OMS_HOST=example.comです。

EM_UPLOAD_PORT

(必須) OMSと通信するためのアップロード・ポート(HTTPまたはHTTPS)を入力します。

たとえば、EM_UPLOAD_PORT=14511です。

AGENT_REGISTRATION_PASSWORD

(必須)Enterprise Managerシステムを結合する新しい管理エージェントを登録するパスワードを入力します。

デフォルトで、OMSと管理エージェント間の通信は保護およびロックされます。Enterprise Managerシステムに追加する新しい管理エージェントは、事前に認証を受ける必要があります。ここで入力するパスワードは、新しい管理エージェントを認証するために使用されます。

たとえば、AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=Wel456comeです。

AGENT_INSTANCE_HOME

(オプション)すべての管理エージェント関連の構成ファイルを格納できる宛先ホストのディレクトリの場所を入力します。このパラメータには、次のいずれかを実行できます。

  • 空白のままにしておきます。

    この場合、デフォルトでは、agent_instというインスタンス・ディレクトリがエージェント・インストール・ベース・ディレクトリに作成されます。

    たとえば、インストール・ベース・ディレクトリが/john/oracle/の場合、デフォルトのインスタンス・ディレクトリは/john/oracle/agent_instです。

  • カスタム・ディレクトリの絶対パスを入力します。

    カスタムの場所を入力できますが、インスタンス・ベース・ディレクトリ内にインスタンス・ディレクトリを保持することをお薦めします。

    たとえば、AGENT_INSTANCE_HOME=/u01/software/em13c/agentbasedir/agent_instです

AGENT_PORT

(オプション)管理エージェント・プロセスを起動する空きポートを入力します。HTTPとHTTPSの両方に同じポートが使用されます。

たとえば、AGENT_PORT=1832です。

値を入力しない場合、3872または1830から1849の間の空きポートが適用されます。

START_AGENT

(オプション)管理エージェントをインストールして構成した後に自動的に起動する場合、TRUEを入力します。それ以外の場合はFALSEを入力します。

たとえば、START_AGENT=TRUEのように指定します。

このパラメータを追加しないと、デフォルトでTRUEが設定されます。

ORACLE_HOSTNAME

(オプション)管理エージェントをインストールするホストの完全修飾ドメイン名を入力します。

たとえば、ORACLE_HOSTNAME=example.comです。

このパラメータを追加しないと、デフォルトで物理ホスト名が設定されます。

ALLOW_IPADDRESS

(オプション) ORACLE_HOSTNAMEのIPアドレスを指定する場合は、TRUEを入力します。ALLOW_IPADDRESSFALSEに設定されている場合、管理エージェントのインストール時にORACLE_HOSTNAMEのIPアドレスを指定すると、前提条件チェックが失敗します。

たとえば、ALLOW_IPADDRESS=TRUEなどです。

このパラメータを追加しないと、デフォルトでFALSEが設定されます。

INVENTORY_LOCATION

(オプション)カスタム・インベントリの場所を入力します。

PROPERTIES_FILE

(オプション)プロパティ・ファイルの絶対位置を指定する場合にこのパラメータを使用します。

たとえば、PROPERTIES_FILE=/tmp/agent.propertiesなどです。

プロパティ・ファイルで管理エージェントのデプロイメントに使用するパラメータを指定します。プロパティ・ファイルに指定できるパラメータのリストは、$<AGENT_INSTANCE_HOME>/sysman/config/emd.propertiesにあります。プロパティ・ファイルでは、たとえば、次のように名前値のペアでパラメータを指定する必要があります。

REPOSITORY_PROXYHOST=abc.example.com

REPOSITORY_PROXYPORT=1532

プロパティ・ファイルでは、空白の入ったパラメータ値はサポートしていません。特定のパラメータの値に空白があった場合には、管理エージェントのデプロイ後に次のコマンドを実行します。

$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl setproperty agent -name <parameter_name> -value <parameter_value>

s_agentSrvcName

(Microsoft Windowsのホストのみ)

(オプション)カスタマイズされた管理エージェント・サービス名を入力します。

たとえば、s_agentSrvcName=agentsrvc1などです。

このパラメータを追加しないと、デフォルトでOracle+<oracle_home_name>+Agentが設定されます。

ノート: (Microsoft Windowsホストの場合) ホストにインストールされた13.5.0.x管理エージェントをアップグレードし、異なるOMSを指定する別の管理エージェントを同じホストにインストールする場合、管理エージェントのインストール中にs_agentSrvcNameパラメータを指定してください。

RPMファイルを使用したサイレント・モードで管理エージェントをインストールするためのレスポンス・ファイル・パラメータ

表6-5は、.rpmファイルを使用して管理エージェントをインストールする際、レスポンス・ファイルに含める必要のある必須パラメータと、含めることができるオプションのパラメータを示しています。

表6-5 RPMファイルを使用してOracle Management Agentをインストールするためのレスポンス・ファイルの作成

パラメータ 説明

OMS_HOST

(必須)接続先のOMSのホスト名を入力します。

たとえば、OMS_HOST=example.comです。

OMS_PORT

(必須)アップロード・ポート(HTTPまたはHTTPS)を入力して、OMSと通信します。

たとえば、OMS_PORT=1835です。

AGENT_REGISTRATION_PASSWORD

(必須)Enterprise Managerシステムを結合する新しい管理エージェントを登録するパスワードを入力します。

デフォルトで、OMSと管理エージェント間の通信は保護およびロックされます。Enterprise Managerシステムに追加する新しい管理エージェントは、事前に認証を受ける必要があります。ここで入力するパスワードは、新しい管理エージェントを認証するために使用されます。

たとえば、AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=Wel456comeです。

AGENT_USERNAME

(必須)管理エージェントをインストールするユーザー名を入力します。

たとえば、AGENT_USERNAME=oracleなどです。

AGENT_GROUP

(必須)管理エージェント・ユーザーが属す必要があるグループを入力します。

たとえば、AGENT_GROUP=dbaなどです。

AGENT_PORT

(オプション)管理エージェント・プロセスに使用するポートを入力します。

たとえば、AGENT_PORT=1832です。

値を入力しない場合、3872または1830から1849の間の空きポートが適用されます。

ORACLE_HOSTNAME

(仮想ホストのみ)管理エージェントをインストールする仮想ホスト名を入力します。

たとえば、ORACLE_HOSTNAME=example.comです。

AgentPullスクリプトでサポートされているオプション

表6-6は、AgentPull.shスクリプトでサポートされるオプションを示しています。Microsoft Windowsでは、これらのオプションはAgentPull.batファイルで利用できます。

表6-6 AgentPull.sh/AgentPull.batでサポートされるオプションの理解

オプション 説明

-download_only

管理エージェント・ソフトウェアのダウンロードのみを実行します。管理エージェントはデプロイしません。

-showPlatforms

管理エージェント・ソフトウェアがOMSホストで使用できるプラットフォームを表示します。管理エージェントはインストールしません。

-help

コマンドライン・ヘルプを表示して、AgentPull.shスクリプトの使用方法を説明します。

-ignoreDiscoveryPlugin

すべての検出プラグインを無視し、Oracleホーム・プラグインのみを許可します。

-invPtrLoc

中央インベントリ(oraInventory)の場所を含むインベントリ・ファイルの絶対パスを入力します。

たとえば、-invPtrLoc /tmp/oraInst.locなどです。

重要:

  • このオプションはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

  • 他のOracle製品がリモート・ホストにすでにインストールされており、セントラル・インベントリ・ポインタ/var/opt/oracle/oraInst.loc (SolarisおよびHP-UXプラットフォーム用)または/etc/oraInst.loc (他のUNIXプラットフォーム用)が存在していても、このオプションは使用できます。

  • このオプションを使用する場合は、INVENTORY_LOCATIONオプションを使用しないでください。

agentDeployスクリプトでサポートされているオプション

表6-7は、agentDeploy.shスクリプトでサポートされるオプションを示しています。Microsoft Windowsでは、これらのオプションはagentDeploy.batファイルで利用できます。

表6-7 agentDeploy.sh/agentDeploy.batでサポートされるオプションの理解

オプション 説明

-prereqOnly

前提条件チェックのみを実行します。実際に管理エージェントをインストールしないでください。

使用している環境が正常な管理エージェントのインストールのすべての前提条件チェックを満たしているかどうかを確認する場合、このオプションが便利です。

-ignorePrereqs

前提条件チェックの実行をスキップします。すでに-prereqOnlyオプションを使用して前提条件を確認し、ソフトウェア・バイナリをインストールするだけの場合に使用してください。

INVENTORY_LOCATION

中央インベントリ(oraInventory)の絶対パスを入力します。

たとえば、INVENTORY_LOCATION=$HOME/oraInventoryなどです。

重要:

  • このオプションはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

  • 他のOracle製品がリモート・ホストにインストールされておらず、セントラル・インベントリ・ポインタ/var/opt/oracle/oraInst.loc (SolarisおよびHP-UXプラットフォーム用)または/etc/oraInst.loc (他のUNIXプラットフォーム用)が存在しない場合のみ、このオプションは使用できます。

  • このオプションを使用する場合は、-invPtrLocオプションを使用しないでください。

-invPtrLoc

中央インベントリ(oraInventory)の場所を含むインベントリ・ファイルの絶対パスを入力します。

たとえば、-invPtrLoc /tmp/oraInst.locなどです。

重要:

  • このオプションはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

  • 他のOracle製品がリモート・ホストにすでにインストールされており、セントラル・インベントリ・ポインタ/var/opt/oracle/oraInst.loc (SolarisおよびHP-UXプラットフォーム用)または/etc/oraInst.loc (他のUNIXプラットフォーム用)が存在していても、このオプションは使用できます。

  • このオプションを使用する場合は、INVENTORY_LOCATIONオプションを使用しないでください。

-help

コマンドライン・ヘルプを表示して、デプロイメント・スクリプトの使用方法を説明します。

-debug

エラーのデバッグおよび解決に役立つ詳細なデバッグ・メッセージを記録します。

-ignoreUnzip

管理エージェント・ソフトウェアのソフトウェア・バイナリの抽出をスキップします。バイナリを再コピーしないで使用できるバイナリを構成するだけの場合に使用してください。

-softwareOnly

ソフトウェア・バイナリのみをインストールして、インストールを構成しません。管理エージェントのソフトウェアのみのインストールを実行する場合に使用してください。詳細は、Oracle Management Agentソフトウェアを今すぐインストールして後で構成を参照してください。

ノート: ZIPファイルを使用してクローニングしている場合、このオプションは適用されません。

-configOnly

ソフトウェア・バイナリを構成して、ソフトウェア・バイナリをインストールしません。構成のみがコピーされたソフトウェア・バイナリに実行されるため、-softwareOnlyオプションを使用してソフトウェアのみのインストールを実行した場合に使用してください。詳細は、Oracle Management Agentソフトウェアを今すぐインストールして後で構成を参照してください。

ノート: ZIPファイルを使用してクローニングしている場合、このオプションは適用されません。

-forceConfigure

OMSを使用できない場合でも、強制的に管理エージェントを構成します。OMSをインストールする前に管理エージェントをインストールし、渡すレスポンス・ファイルのパラメータOMS_HOSTおよびEM_UPLOAD_PORTにそれぞれ示されている同じホストおよびポートに後でOMSをインストールする場合のみ、このオプションを使用してください。

このオプションを渡す場合、-configOnly,、-softwareOnlyおよび-prereqOnlyを渡さないでください。

ノート: このオプションを渡すと、HTTP (保護されていない)通信を使用するために管理エージェントが構成されます。管理エージェントおよびOMS間のセキュアなHTTPS通信を確立するため、OMSが使用可能になった後に管理エージェントを手動で保護する必要があります。

レスポンス・ファイルを使用し、- forceConfigureオプションを指定してエージェントをインストールする場合、次のオプションを使用します。
  • b_forceConfigure=true

ダウンロードした管理エージェント・ソフトウェアの内容

表6-8は、agentDeployスクリプトを使用して管理エージェントをインストールする前にダウンロードするコア管理エージェント・ソフトウェアの内容を示しています。

表6-8 ダウンロードした管理エージェント・ソフトウェアの内容

ファイル 説明

Plugins

OMSとともにインストールされたすべての検出プラグイン、Oracleホームの検出プラグインおよびOracleホームのモニタリング・プラグインを含むプラグイン・ディレクトリ。

agentcore.bin

コア・エージェント・ビットおよびエージェントset-uidバイナリを含むバイナリ・ファイル。

agentDeploy.sh/agentDeploy.bat

管理エージェントをデプロイするために使用されるスクリプト。

unzip

ZIPファイルのアーカイブを解除するために使用されるユーティリティ。

agentimage.properties

バージョンやプラットフォームIDなどを取得するために使用されるプロパティ・ファイル。

agent.rsp

管理エージェントをインストールするために編集して渡すレスポンス・ファイル。

管理エージェントのRPMファイルの内容

.rpmファイルを使用して管理エージェントをインストールする場合、ダウンロードした.rpmファイルには、エージェント・ベース・ディレクトリが含まれます。このエージェント・ベース・ディレクトリの内容を表6-9に示します。

表6-9 RPMファイルに存在するエージェント・ベース・ディレクトリの内容

要素 説明

agent_13.4.0.0.0

管理エージェント・ソフトウェアが含まれます。

plugins.txt

管理エージェントにデプロイされるプラグインを指定するレスポンス・ファイル。

plugins

プラグイン・ソフトウェアが含まれます。

agentimage.properties

バージョンやプラットフォームIDなどを取得するために使用されるプロパティ・ファイル。

agent.properties

管理エージェントをインストールするために編集して渡すレスポンス・ファイル。

oracle-agt

管理エージェント構成スクリプト。

サイレント・モードでの管理エージェントのインストール後

管理エージェントのインストール後、次のステップを実行します。

  1. (UNIXオペレーティング・システムのみ)rootユーザーとして次のスクリプトを手動で実行します。

    • これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、orainstRoot.shスクリプトを、管理エージェント・ホームで使用可能なoraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。この場所は、agentDeployスクリプトを-configOnlyオプションとともに実行する際にも表示されます。

      たとえば、指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventoryの場合、次のコマンドを実行します。

      $HOME/oraInventory/orainstRoot.sh

    • 管理エージェント・ホームから、次のroot.shスクリプトを実行します。

      $<AGENT_HOME>/root.sh

    ノート:

    .rpmファイルを使用して管理エージェントをインストールする場合は、orainstRoot.shおよびroot.shスクリプトを実行する必要はありません。

  2. インストールを検証します。

    1. 管理エージェント・ホームに移動して次のコマンドを実行すると、管理エージェントが動作していることを確認するメッセージが表示されます。

      $<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl status agent

    2. 管理エージェント・ホームに移動して次のコマンドを実行すると、EMDアップロードが正常に完了したことを確認するメッセージが表示されます。

      $<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl upload agent

  3. $<AGENT_BASE_DIRECTORY>/plugins.txtに一覧されたすべてのプラグインが正常にインストールされたかどうか確認します。これを行うには、次のコマンドを実行します。

    $<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl listplugins agent -type all

  4. 間違ったタイムゾーンの設定に関する前提条件チェックの警告を無視した場合、次のコマンドを実行して表示されるステップに従います。

    $<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl resetTZ agent

  5. デフォルトでは、ホストおよび管理エージェントは、モニタリングのためにEnterprise Manager Cloud Controlコンソールに自動的に追加されます。ただし、そのホストで実行中のターゲットは、自動的に検出およびモニターされません。

    その他のターゲットをモニターするには、そのターゲットを、「自動検出の結果」ページ、「ターゲットの手動追加」ページまたはモニターするターゲットに提供されている検出ウィザードを使用して、Enterprise Manager Cloud Controlに追加する必要があります。

    Enterprise Manager Cloud Controlでのターゲットの検出および追加の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』ターゲットの検出および追加の概要に関する項を参照してください。

ノート:

  • Microsoft Windowsホストでの管理エージェントのデプロイ場所(管理エージェントのOracleホーム)を調べるには、<INVENTORY_LOCATION>\inventory.xmlにアクセスして、HOME NAME="agent13c2"を検索します。LOCパラメータの値は、管理エージェントのOracleホームを示します。

    たとえば、C:\Program Files\Oracle\inventory.xmlの次の行では、D:\agent13cr1\13.5.0.0.0が管理エージェントのOracleホームです。

    <HOME NAME="agent13c2" LOC="D:\agent13cr1\13.5.0.0.0" TYPE="O" IDX="10">

  • 既存の管理エージェントを新しいOracle Management Service (OMS)に再指定できます。この方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』の付録「Oracle Management Agentの別のOracle Management Serviceへのリダイレクト」を参照してください。

    既存の管理エージェントを新しいOMSに対して再指定する場合、管理エージェントのモニター対象ターゲット、ターゲットの履歴および管理エージェントの履歴は移行できません。モニター対象ターゲットおよび履歴データは失われます。